八戸えんぶり以外にも、冬の青森には見どころがたくさんあります。たとえば八甲田山の樹氷。「スノーモンスター」と呼ばれる巨大な樹氷は例年1~2月が見頃。自然が創り上げる巨大な芸術は一見の価値アリです。八戸駅からは、青森駅まで特急つがるで約1時間。青森駅からJRバスで八甲田ロープウェー駅前まで約1時間です。
そして、冬の青森を満喫するローカル線の旅を満喫したいなら、人気のローカル線「津軽鉄道」がおすすめ。津軽五所川原駅から津軽中里駅まで、約20kmの距離を約45分かけて走ります。津軽五所川原駅、津軽中里駅、金木駅以外はすべて無人駅。雪原にぽつんと佇む駅の姿は情緒満点です。
金木駅のある金木地方は津軽三味線発祥の地。金木町津軽三味線会館や太宰治記念館「斜陽館」などがあるので、途中下車してみるのも一興です。
さらにこの地域は、地面に降り積もった雪が風によって吹き上げられる「地吹雪」も名物。過酷な自然現象を逆手に取り、「雪国地吹雪体験」ツアーなどが毎年企画され、町おこしに一役買っています。
その津軽鉄道で一日2往復しているのが「ストーブ列車」です(3月31日まで)。機関車DD350が牽引する客車にはダルマストーブが設置され、車掌さんが石炭の補充や火加減の調整を行ないます。ノスタルジー溢れる冬の鉄道旅行がしたい方はぜひ!
◇津軽鉄道 http://tsutetsu.web.infoseek.co.jp/