透明感ある冬の寒空できらめく星を眺めるのもいいが、やはり天体の質感まで感じられる天文台から見る星々は感慨深い。今年あった嫌なことなど忘れるぐらいのダイナミックな感動を与えてくれるはずだ。
一般公開を定期的に行う施設が少ない中、やまがた天文台では、山形大学理学部とNPO法人小さな天文学者の会が協同して一般に開放している。星のソムリエと呼ばれる星空案内人が約1時間をかけてツアーを行うので、天体に関してまったくの初心者でも安心して見られるのが心強い。参加者の携帯カメラを借りて望遠鏡からお土産代わりに撮影を試みてくれるアットホームな雰囲気もあり、リラックスして天体観察を楽しめるだろう。
月の最終土曜日には、「四次元宇宙シアター」という上映会も行っている。飛び出す立体画像を見ながら、宇宙について学んでいくのも一興だ。大型施設にしかない特殊な上映施設なので、都合を合わせて是非とも鑑賞して欲しい。
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