今回の相互直通運転によってアクセスしやすくなった西武池袋線や東武東上線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線。それら沿線には、春の散策にぴったりの名所が目白押しだ。おすすめのスポットを紹介してみよう。
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埼玉西部に位置する飯能は、ハイキングのメッカ。入間川沿いに広がる飯能河原や、新緑の山々を川が蛇行する吾妻峡へのアクセスが便利だ。
標高195mの天覧山は、これから桜が見頃を迎える。鏡岩や獅子岩などの奇勝もふんだんにあるので、飽きのこない軽めの登山が楽しめることだろう。
さらに飯能駅から西武秩父線に乗り、鎌北湖や顔振峠、伊豆ヶ岳、さらには5月になると芝桜が見事な羊山公園を訪れてもよさそうだ。通称"竹寺"と呼ばれる医王山薬寿院八王寺や、巨大なわらじや下駄が目を引く子の権現・天龍寺(ねのごんげん・てんりゅうじ)など、歴史ファンが楽しめる名所も多い。
■飯能を歩こう。(飯能市観光協会)
http://hanno-tourism.com |
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飯能駅の隣、元加治(もとかじ)駅。この駅も入間川にアクセスしやすく、川釣りを楽しむ人が多く下車する。今回紹介したいのは、元加治駅から徒歩20分のところにある「あけぼの子どもの森公園」だ。
同公園の特長は、フィンランドの作家、トーベ・ヤンソンの「ムーミン童話」の世界が随所に広がっていること。曲がりくねった壁がおもしろいムーミン屋敷には、実際に入ることができ、室内には暖炉や螺旋階段があったりと、ムーミン童話の世界を忠実に再現している。さらに、夏は子ども達の歓声がこだまする水浴び小屋や、随時イベントを開催している子ども劇場、トーベ・ヤンソンの資料館「森の家」もあり、大人から子どもまで楽しめるスポットといえるだろう。
■あけぼの子どもの森公園(飯能市)
http://www.city.hanno.saitama.jp/0000002658.html |
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駅名の由来になった国営武蔵丘陵森林公園は、園内にバスが走る巨大な公園。フィールドアスレチックや小さな子ども達のためのキッズドームをはじめ、跳ねて遊べる日本一大きなトランポリン、植物園、サイクリングコース、マラソンコース、ディスクゴルフにドッグランなど、家族が一日中遊べる施設が充実している。
園内には約1000本の桜があり、例年3月下旬から4月初旬にかけて、約500本のソメイヨシノをはじめ、ユキヤナギや菜の花などが一斉に開花する。さらに例年4月中旬から、約5,000平方メートルの花畑にアイスランドポピーが咲き誇り、例年5月下旬からは約6万本のルピナスが開花する。春の公園には、終始華やかな彩りが添えられる。
■国営武蔵丘陵森林公園
http://www.shinrin-koen.go.jp/ |
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江戸の風情が漂うことから"小江戸"と称される川越も、今回の相互直通運転によってアクセスが向上した。蔵造りの町並みに、ふと現れる時計台「時の鐘」。
時の鐘は100年以上経ったいまもなお、市民に時を告げている。駄菓子店が軒を連ねる菓子屋横丁もぜひ覗いてみよう。また、川越城の本丸御殿や、徳川家とゆかりの深い喜多院など、歴史を感じさせる名所も点在。
3月30日(土)から5月6日(月・祝)にかけては、小江戸川越春まつりが開催される。4月6日(土)には、街を流れる新河岸川で舟遊も行われる。川岸に連なる桜並木も格別だ。夜は桜がライトアップされ、"小江戸"の夜が彩られる。
■時 薫るまち 川越(社団法人 小江戸川越観光協会)
http://www.koedo.or.jp/ |
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東急東横線と直通運転している横浜高速鉄道みなとみらい線。元町・中華街駅は、横浜中華街や元町商店街をはじめ、山下公園や港の見える丘公園、横浜外国人墓地など、横浜を代表する名所へのアクセスに便利だ。
春の横浜は、花にまつわるイベントも満載。3月30日(土)から4月7日(日)にかけて、みなとみらい21地区さくら通りやランドマークプラザを舞台に「みなとみらい21さくらフェスタ2013」が開催される。期間中は掃部山公園の桜がライトアップされ、週末には音楽ステージや大道芸なども登場。また、4月20日(土)から4月22日(月)まで、横浜公園にて「チューリップまつり」を開催。色とりどりのチューリップが咲き誇る中、様々なイベントが行われる予定だ。
■横浜観光情報(公益財団法人 横浜観光コンベンション・ビューロー)
http://www.welcome.city.yokohama.jp/ja/ |
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