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駅すぱあとアンテナ(メールマガジン)

2013年2月号








北海道の中で最も標高が高く、"天空の湖"と呼ばれる然別(しかりべつ)湖。全国屈指の透明度を誇る湖は、冬になると分厚い氷に覆われる。この氷上と湖畔に、1月下旬から3月末まで出現するのが「しかりべつ湖コタン」だ。

「コタン」とは、アイヌ語で"集落"を意味し、すべての建造物は雪と氷で作られた「イグルー」だ。春の雪解けと共に湖に沈んでいくまで、さまざまな催しが、この村で繰り広げられることになる。

何より注目したいのは、氷上の露天風呂だ。世界広しといえども、湖上を覆う氷の上にある露天風呂はここだけかもしれない。

いわゆる"雪見風呂"ではあるが、そのスケールは限りなく広大。一面の銀世界の中で、ゆったりと温泉を楽しむことができる。

なお、水着で入浴することも可能だ。6時30分から18時までは混浴、18時から20時までは男性専用、20時から22時までは女性専用となっている。満天の星々が降り注ぐ中で入浴する氷上露天風呂は、記憶に残る体験になるのは間違いない。ちなみに、脱衣所も雪と氷でできているという念の入りようだ。

お酒を楽しむなら、広々としたアイスバーへ足を運ぼう。カウンターも棚も、すべて氷。さらにグラスも、氷のかたまりから削りだして作られている。この手作りグラスは、日中に自分で作ることも可能だ。氷のグラス作り体験は1500円(1ドリンクつき)で、所要時間は約1時間。スタッフの指導のもと完成したグラスは、滞在期間中バーにキープしておくことができる。ちなみに、日中はアイスカフェとして営業中だ。

しかりべつ湖コタンには、コンサートホールも出現する。週末になると、アカペラから弦楽器、フォークソングまで幅広いジャンルのコンサートが繰り広げられ、お酒を飲みながら演奏を楽しむことができる。氷と雪でできたホールの音響はなかなかのもの。雪が硬化してできた壁面とイグルーの形状によって不思議な音響効果が生まれ、空気が澄んでいることもあり、とてもきれいな音色が耳に届く。

さらに、雪と氷でできたアイスロッジでの宿泊体験が可能だ。もちろん専用の寝袋も用意されているが、スキーウェアの上下着用がおすすめ。静けさと、湖上に響く不思議な音を耳にしながら、深い眠りについてみてはいかがだろう。

他にも、氷でできたアイスチャペル(結婚式場)や村内を巡るスタンプラリー、子ども達に人気の雪でできた迷路など、楽しみどころが満載。湖上を走るスノーモービル体験やクロスカントリー、森の散歩、熱気球フリーフライトなど、多彩なアクティビティも用意されている。この冬、雪と氷の幻想的な村を訪ねてみてはいかがだろう。

■しかりべつ湖コタン
http://www.nature-center.jp/2013winter/kotan-index.htm

冬といえば温泉が恋しい季節。そんな冬のみ出現する温泉が、和歌山県にある。知る人ぞ知る川湯温泉の「仙人風呂」だ。

川湯温泉は、熊野三山のひとつである熊野本宮大社の近くに位置している。熊野川の支流、大塔川に沿っていくつかの旅館や共同浴場が立ち並ぶ温泉郷だ。

温泉は、大塔川の川底から湧き出ている。河原をスコップで少し掘ると、温泉が湧き出てちょっとしたお風呂ができあがる。夏場は川遊びで冷えた体を温めるのに最適だ。

一方、冬は水量が少なくなるため、11月頃になると土木工事が行われ、川をせきとめて水温を40度前後に調整することで「仙人風呂」が出現。幅約40m、奥行き約15m、深さ約60cmのダイナミックな露天風呂の出来上がりだ。仙人風呂が出現する期間は、12月から2月末までで、入浴時間は6時半から22時まで。自然環境をそのまま利用しているため、増水時には冬でもオープン時期や時間が変更になることもあるが、大自然の中にどっぷりと浸りながらの入浴は、格別の一言だ。

名古屋方面からのアクセスは、特急(ワイドビュー)南紀を利用して、新宮駅で下車するコースがおすすめだ。新宮駅から川場温泉までは、熊野交通バスで約1時間。熊野速玉大社や熊野本宮大社など、名所を巡りながらのんびりと温泉郷を目指してみるのもよさそうだ。

■川湯温泉 仙人風呂(熊野本宮観光協会)
http://www.hongu.jp/onsen/kawayu/senninburo/

冬の気候と風土が作り上げる、さまざまな自然現象にも注目してみたい。

まずは「氷筍(ひょうじゅん)」。洞窟の中で生まれる、逆さの氷柱(つらら)のことで、その姿かたちから、小説「ムーミン」に登場するキャラクターになぞらえて「ニョロニョロ」と呼ばれることもある。

氷筍がみられるのは、支笏湖と洞爺湖の間に位置する伊達市大滝区。この地の山中にある大滝百畳敷洞窟に、冬の間は無数の氷筍ができる。ツアー会社「大滝アウトドアアドベンチャーズ」では、氷筍観光のスノートレッキングツアーを展開中。スノーシューを履いて有珠山や昭和新山を望む雪原や森を歩き、北海道の大自然に触れながら洞窟を目指すことになる。氷筍は、2mを超す巨大なものから、数センチのものまで大小さまざま。不思議な光景を目の当たりにすることができる。なお、北海道以外の地方から訪れる場合は、札幌からの送迎込みツアーが便利だ。

氷が生み出す芸術としては、福島県の猪苗代湖に冬の間だけ出現する「しぶき氷」も有名だ。

しぶき氷は、湖水が強い西風に煽られて岸辺の樹木などにかかり、そのまま凍ることで出現する。その芸術の舞台となるのは、猪苗代湖にそそがれる長瀬川、その河口に広がる天神浜周辺。

岸辺に氷の造形がいくつも連なり、幻想的な風景を作り出す。1月下旬から2月上旬にかけて、冷え込みが厳しい時期に生じる自然現象だ。気温や風の具合によって、日々その姿を変えるという。

一方、長野県の諏訪湖に冬だけ出現するのが「御神渡り(おみわたり)」。湖面が氷に覆われる中、昼夜の温度差によって氷の膨張・収縮が繰り返されると、南岸から北岸へかけて轟音とともに氷が裂け、高さ30cmから1m80cmほどの"氷の山脈"ができる。これが「御神渡り」で、諏訪大社上社の男神が、下社の女神の元へ渡る"恋の道"という言い伝えもある。こうした現象が本格的にみられるのは、日本でも諏訪湖のみ。ただし、湖が全面凍結し、冷え込みの厳しい日が続かない限り、こうした現象は生じない。気まぐれな自然が作り出す、貴重な芸術といえるだろう。

ちなみに今年は1月25日に確認され、地元の神社宮司による拝観式が行われた。氷の筋の入り方をみて今年の運勢を占ったところ「明るい兆しがある」と出たという。

■神秘の洞窟 大滝氷筍探訪(北海道体験.com)
http://h-takarajima.com/detail/index/661

■[しぶき氷] 猪苗代・磐梯を遊ぶ(猪苗代観光協会)
http://www.bandaisan.or.jp/enjoy/view/

■諏訪湖の御神渡り(諏訪市博物館)
http://www.city.suwa.lg.jp/scm/dat/special/omiwatari/index.htm

【 鉄道 】
JRは、JR時刻表2013年2月号の内容に対応
私鉄および公営は、2013年2月2日現在の時刻表に対応

秩父鉄道 2013/1/12~2013/3/3 臨時ダイヤに対応
東武鉄道 2013/2/2~2013/3/10 
東武スカイツリーライン、伊勢崎線、日光・鬼怒川線、野田線 
臨時土休ダイヤに対応
阪堺電気軌道 2013/2/2 ダイヤ改正に対応
西武鉄道 2013/2/4~2013/2/28 
新宿線、西武園線、国分寺線 臨時ダイヤに対応
京王電鉄 2013/2/16 京王線 「高尾山冬そば号」に対応
東京都交通局 2013/2/16 新宿線 「高尾山冬そば号」に対応
黒部峡谷鉄道 2013/4/20~2013/11/30 2013年度運行ダイヤに対応

次回2013年3月号は、2013年2月22日(金)配信予定です。お楽しみに!
「駅すぱあとアンテナ」2013年2月号
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発行  株式会社ヴァル研究所 http://www.val.co.jp/
発行日 2013年1月30日(水)
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