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駅すぱあとアンテナ(メールマガジン)

2012年11月号








錦秋に染まる秋。街中や野山で色づく紅葉も見事だが、より"日本らしい"場所で眺めてみたい気持ちもあるだろう。そこで今月は、紅葉と城をテーマに、全国各地の名城を紹介してみたい。

まずは、長野県松本市に位置する松本城。戦国時代に建てられた五重六階の天守閣は、城の中では日本最古といわれている。いまもなお各地に残る12か所の木造天守閣のうち、国宝に指定されているのは姫路城、彦根城、犬山城と、この松本城の4か所のみである。

単に古いだけでなく、その姿も特徴的だ。城といえば白塗りの壁をイメージするだろうが、松本城は黒に統一されている。これは、豊臣秀吉の大阪城に倣ったもの。松本城を治めていた石川氏の秀吉に対する忠誠心の現れともいわれている。その一方で、鉄砲を目立たなくする機能も兼ね備えていたそうだ。まさに戦国時代の姿、そのままである。市民から別名"烏城"ともいわれているこの黒さが、実に紅葉に映えるのだ。
松本城周辺に点在している紅葉の見頃は、例年10月下旬から11月上旬にかけて。今年は若干遅れているそうだが、これからまさに見頃を迎えようとしている。ビューポイントは、色づく木々が植えられている堀の外側。内堀に架かる朱塗りの「埋の橋」付近にもモミジの木があるが、松本城公園が広がる城の南側からの眺めは格別だ。眼前にモミジが広がり、その向こうに静かな堀、さらに正対する松本城の姿がみえる。月見櫓の朱塗りの回縁も、この位置からは望むことができ、まさにベストショットといえるだろう。

堀を挟み、少し遠巻きに眺めるのが松本城の紅葉の楽しみ方。天守閣に上り、周囲の紅葉とはるか遠くに連なる北アルプスを満喫することもお忘れなく。

ちなみに、松本城の最寄り駅、松本駅まで首都圏からアクセスする場合、「スーパーあずさ」や「あずさ」などの特急が便利だが、長野駅まで長野新幹線を使い、そこからJR快速「みすず」を利用する手もある。その際は、ぜひ途中にある姨捨駅付近の景色に注目したい。姨捨駅から見下ろす善光寺平の風景は「日本三大車窓」のうちのひとつだからだ。

■松本城
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/wordpress+index.p+192.htm
津軽平野に位置する弘前城といえば春の桜が全国的に有名だが、紅葉の季節もまた素晴らしい。江戸時代に再建された天守としては、関東以北では弘前城のみ。周囲に広がる弘前公園にも、歴史を感じさせる櫓や城門などが現存している。本丸と二の丸をつなぐ「下乗橋」は目に鮮やかな朱塗りで、白壁の城によく映えるため、カメラを構える人が四季を通じて絶えない印象だ。

紅葉の見頃は、例年10月中旬から11月上旬にかけて。約1000本のカエデと、約2600本の桜が色づき、北国の秋を鮮やかに彩る。白と下乗橋、紅葉のコントラストも見事だが、堀の周辺や南内門周辺など、味わい深い紅葉風景が到るところに広がっているので、散策を楽しみながらお気に入りのスポットをみつけてみてはいかがだろう。
なお、毎年開催されている「弘前城 菊と紅葉まつり」は現在開催中。今年は11月11日(日)まで催される。その名のとおり、紅葉だけでなく菊も見どころのひとつ。豪華絢爛な菊人形をはじめ、大輪、中輪、懸崖などの菊花がずらりと並ぶ。もともと、城で行われていた観楓会に集まる人びとが、自慢の菊を持ち寄って品評しあっていたことが始まりなのだとか。

夜の楽しみは、紅葉のライトアップ。11月中旬まで行われる予定で、時間は日没後から午後9時まで。東内門の石橋周辺や、二の丸の土橋付近など、複数のスポットでライトが灯り、宵闇に紅葉を照らし出す。また、今年は「デジタル掛け軸」なる催しも。世界的に活躍するデジタルアーティスト・長谷川章氏によるもので、およそ100万枚の画像を組み合わせた映像を城や木々に投影し、光の芸術を繰り広げる。開催期間は11月8日(木)から10日(土)にかけての3日間だ。

■弘前公園(弘前城)
http://www.city.hirosaki.aomori.jp/kanko/shisetsu/park/index.html

国宝に指定されている天守はもとより、重要文化財の多聞櫓や天秤櫓など、古くからその姿をとどめた文化財が多く残る彦根城。マスコットキャラクター「ひこにゃん」人気もあって、一年を通じて多くの観光客が訪れる人気の城だ。

琵琶湖を望む風光明媚な地に居を構える彦根城も、モミジやカエデが点在し、秋になると錦秋に彩られる。なにより魅力的なのは、城の北側に広がる玄宮園(げんきゅうえん)だ。琵琶湖から水を引き込み、中国の山水画に描かれる唐の時代の名勝を模して造られた池泉回遊式庭園は、秋になるとモミジやカエデの他にカツラやナナカマドなど、赤と黄、橙が入り混じった紅葉風景が広がる。紅葉を眺めながらの散策には最適だ。また、堀には屋形船が運行しているので、船から紅葉を満喫するのも風流だろう。

紅葉の見頃は、例年11月中旬から11月下旬にかけて。なお、11月10日(土)から12月2日(日)までの間は、玄宮園でライトアップが行われる。

■彦根城
http://www.city.hikone.shiga.jp/hikonejo/index.html
伊達や蒲生、上杉ら名だたる武将が治めた戦国時代を経て、幕末には戊辰戦争で篭城戦の舞台にもなった鶴ヶ城。明治に入って取り壊されるも、昭和40年代には幕末の頃の姿に復元された。現在、本丸は貴重な歴史資料が展示された鶴ヶ城博物館となり、五層の城に上ると、遠く磐梯山を望むこともできる。会津若松屈指の観光スポットだ。

城の周囲に広がる鶴ヶ城公園は、絶好の紅葉狩りスポット。見頃は例年10月中旬から11月中旬にかけて。モミジやカエデ、さらに黄色に染まるイチョウなどが点在し、城とのコントラストも美しい。城の北側を通る北出丸大通りの紅葉も一見の価値がある。

なお、11月11日(日)まで、鶴ヶ城公園内ではライトアップが行われる。天守をはじめ、堀周辺の紅葉も闇に浮かび上がり、なんとも幻想的な風景が広がる。夜の冷え込み対策を万全にして出かけよう。

ちなみに、鶴ヶ城へのアクセスは、会津若松駅から出ているレトロ調ボンネットバス「ハイカラさん」がおすすめ。古きを懐かしむ心持ちで、いざ城へ出かけたい。

■鶴ヶ城
http://www.tsurugajo.com/turugajo/shiro-top.html

【 鉄道 】
JRは、JR時刻表2012年11月号の内容に対応
私鉄および公営は、2012年11月1日現在の時刻表に対応

JR北海道 2012/10/27 ダイヤ改正に対応
土佐電気鉄道 2012/11/1 ダイヤ改正に対応
西武鉄道 2012/11/1~7、17~25
新宿線、西武園線、国分寺線 競輪開催日ダイヤに対応
2012/11/4
池袋線 東京メトロ有楽町線の和光市駅~池袋駅有楽町線千川駅線路工事に伴う一部行先変更に対応
叡山電鉄 2012/11/1~30 秋ダイヤに対応
東京地下鉄 2012/11/4
有楽町線 和光市駅~池袋駅有楽町線千川駅線路工事のため終日運休と副都心線ダイヤ変更に対応
東武鉄道 2012/11/4
東上線 東京メトロ有楽町線の和光市駅~池袋駅有楽町線千川駅線路工事に伴う一部行先変更に対応
埼玉新都市交通 2012/12/3 ダイヤ改正 平日ダイヤに対応

次回2012年12月号は、2012年11月28日(水)配信予定です。お楽しみに!
「駅すぱあとアンテナ」2012年11月号
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発行  株式会社ヴァル研究所 http://www.val.co.jp/
発行日 2012年10月31日(水)
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