◇ホームページ:http://www.city.taito.tokyo.jp/index/064582/052845.html |
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東京都杉並区は、JR中央線や京王井の頭線、京王線、東京メトロ丸の内線などが走っているが、いずれも東西方面に走っており、区内の南北のアクセスはいまひとつだった。そこで登場したのが杉並区コミュニティバス「すぎ丸」だ。
JR中央線阿佐ヶ谷駅と京王井の頭線浜田山駅を結ぶ「けやき路線」、京王井の頭線浜田山駅南と京王線下高井戸駅入口までを結ぶ「さくら路線」、JR中央線西荻窪駅と京王井の頭線久我山駅を結ぶ「かえで路線」と3つのルートがあるが、今回は「けやき路線」に注目してみた。
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まずは、JR中央線阿佐ヶ谷駅から、中杉通りを南下。杉並区役所や杉並税務署を過ぎると、どこか懐かしい住宅群が車窓に広がる。知る人ぞ知る「阿佐ヶ谷住宅」だ。傾斜屋根型テラスハウスは、建築家ル・コルビュジェに師事し、戦前から戦後にかけて活躍した建築家、前川國男氏の設計。昭和33年の竣工と同時に入居が始まった分譲型集合住宅である。
コミュニティバス「すぎ丸」は、この住宅内を縫うようにして走る。現在、同住宅には再開発計画が浮上中。今のうちに心に刻んでおきたい風景だ。この「けやき路線」は15分間隔で運行しているので、ぶらりと途中下車して散策してみてほしい。 |
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阿佐ヶ谷住宅を過ぎると、バスは善福寺川緑地に差し掛かる。ここは浜田山駅から徒歩15分、南阿佐ヶ谷駅から徒歩10分と、電車でアクセスする際には少し離れているため、コミュニティバスの利用がうってつけだ。
川に沿って緑地が広がり、子どものための遊具やピクニックに最適な広場が点在している。この季節、特筆すべきは桜だ。緑地内には約400本の桜があり、川に沿って見事な花を咲かせている。花見シーズンには屋台も出るので、ぜひとも訪れてみてはいかがだろう。 |
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また、善福寺川緑地のすぐ脇には杉並児童交通公園がある。ここは、杉並区が子供たちに遊びながら交通ルールを体得してもらうために作った施設。
園内のアスファルトの道には横断歩道や信号機が設置されていて、公園に備え付けの自転車や足踏式ゴーカートでサイクリングが楽しめる。「善福寺川緑地子どもサイクリング道」とも繋がっているため、すべて1周すれば全長2,400メートル。遊園地感覚で楽しめるスポットだ。
昭和の風情を残す住宅に川沿いの桜、そしてサイクリング。コミュニティバス「すぎ丸」の「けやき路線」散策は、お金をかけずに春の楽しい休日を過ごすには最適といえるだろう。
◇ホームページ:http://www2.city.suginami.tokyo.jp/guide/guide.asp?n1=80&n2=1500&n3=100 |