2008年6月14日、埼玉県和光市から池袋、新宿を経て渋谷までを結ぶ東京メトロ副都心線が開通。開業当初は遅延などのトラブルが発生していたものの、現在では平静を取り戻し、便利な交通網として都市に溶け込んでいる。今後、東武東上線や西武有楽町線・池袋線・東急東横線と相互直通運転も始まると、さらに通勤や買い物の足として重宝されることになるだろう。
和光市駅から渋谷駅までは16駅。このうち雑司が谷駅、西早稲田駅、東新宿駅、北参道駅など、同路線の開業によって新たに生まれた駅も多い。これまでなじみのなかった地域に足を運び、休日の散策を楽しむ人の「足」としても活躍している状況だ。そこで今回は渋谷から雑司が谷まで、同路線を利用した東京散歩を提案してみよう。
まずは渋谷駅から乗車。渋谷、新宿、池袋など、いずれも訪れたことのある地域なのだが、各地域の「どのあたりに位置するのか」がまだ浸透していないため、地図表示版の前には必ずといっていいほど人が多く集まっている。これも新線ならではといえるだろう。また、近未来的な構内の建築や、駅のコンコースに設置されたパブリックアートも見どころのひとつだ。 |