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駅すぱあとアンテナ(メールマガジン)

2008年7月号










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「駅すぱあとアンテナ」編集部
2008年6月14日、埼玉県和光市から池袋、新宿を経て渋谷までを結ぶ東京メトロ副都心線が開通。開業当初は遅延などのトラブルが発生していたものの、現在では平静を取り戻し、便利な交通網として都市に溶け込んでいる。今後、東武東上線や西武有楽町線・池袋線・東急東横線と相互直通運転も始まると、さらに通勤や買い物の足として重宝されることになるだろう。

和光市駅から渋谷駅までは16駅。このうち雑司が谷駅、西早稲田駅、東新宿駅、北参道駅など、同路線の開業によって新たに生まれた駅も多い。これまでなじみのなかった地域に足を運び、休日の散策を楽しむ人の「足」としても活躍している状況だ。そこで今回は渋谷から雑司が谷まで、同路線を利用した東京散歩を提案してみよう。

まずは渋谷駅から乗車。渋谷、新宿、池袋など、いずれも訪れたことのある地域なのだが、各地域の「どのあたりに位置するのか」がまだ浸透していないため、地図表示版の前には必ずといっていいほど人が多く集まっている。これも新線ならではといえるだろう。また、近未来的な構内の建築や、駅のコンコースに設置されたパブリックアートも見どころのひとつだ。

ひとつめの下車駅は新宿三丁目駅。昨今のニュースでも取り上げられているが、この駅の地下通路から直結している伊勢丹や新宿高島屋は、開通以来売り上げを伸ばしている。ショッピングに大いに活用できる駅といえるだろう。

次の下車駅は西早稲田駅。目指すは戸山公園だ。同公園は地区が分かれており、明治通りの西側に大久保地区、東側に箱根山地区が広がっている。本日向かってみるのは箱根山地区。駅を出て明治通りを南下し、コズミックセンター前交差点を左折。しばらく歩くと戸山公園の入り口が見えてくる。

取材当日は梅雨の晴れ間。陽射しが照りつけ、汗ばむ程のお天気の良さ。しかし木々が生い茂る戸山公園に一歩足を踏み入れると、まるで別世界のような涼しさが迎えてくれる。そして遠足の子ども達の列とともに箱根山に登ってみる。公園一帯は、寛文年間(1661年~1673年)に尾張藩の徳川光友が東海道五十三次を模して作った庭園だった。その中に築かれた山が、現在の箱根山である。ちなみにこの山は、山手線内でもっとも標高が高い。とはいえ、公園入り口から山頂と思しき場所まで、歩いて10分たらずといったところだ。今の時期は森が生い茂っているため眺望を楽しむことはできないが、一面の緑が都市を覆い隠し、ここが都内であることを忘れさせてくれる。ちなみに今の季節、同地区のラベンダーの丘が見頃を迎えている(7月初旬頃まで)。

公園を出て早稲田大学戸山キャンパスの前を通り過ぎ、早稲田通りに入る。馬場下町交差点のすぐそばにある穴八幡宮へ立ち寄ってみた。もともとは高田八幡宮と呼ばれていたが、草庵を作るために南の崖を切り崩した際に神穴が出現。そこから穴八幡宮に改称されたとのこと。同八幡宮がもっとも混み合うのは冬至の頃。冬至から節分までの期間に配布している金銀融通のお守り「一陽来復」を貰いに、多くの参拝客が押し寄せる。しかし夏の同八幡宮も格別だ。朱塗りの門と漆黒の本殿のコントラストが美しい。凛とした空気も心地よく、散歩の小休止にはもってこいといえるだろう。

穴八幡宮を後にして、早稲田通りをぶらりと散策。さすが古くからの学生の街、目につくのは古本屋だ。

一見すると同じような品揃えであるが、よくよく眺めていると各店舗の品揃えには特色がある。さすがにすべての店舗で本を物色する気力はないが、整然とした本の並べ方にも特色があり、眺めていて楽しい。店先に出している木枠の書庫にも味わいがある。古い本が放つ懐かしい匂いを嗅ぎながらの散策も楽しいものだ。

さて、早稲田通りには他にも特色がある。それは「麺」。ラーメン屋がズラリと立ち並んでいるが、最近は「つけ麺」をアピールしている看板も目立つ。そこで今回は早稲田通り沿いの「金飩家(きんどんや)」で腹ごしらえ。

メニューには何種類ものカレーやカレーうどんが並んでいるが今回は「シーフードつけ汁」を注文。その際に「黒ですか?赤ですか?」と尋ねられる。黒は黒ごまベースの汁で、赤は赤ワインとトマトを使用しているとのこと。「じゃあ、赤で」と注文し、出てきたのはアツアツの取っ手つき土鍋。ここに麺を浸して食べると、美味いこと美味いこと!シーフードのエキスがカレー汁全体に染み渡っている。通常のつけ麺であれば、味の濃いつけ汁を飲む、という行為はなかなか出来ないが、カレー汁はそのまま飲める。濃厚かつまろやかな味で、最後まで飲みきってしまった。ここで食べたのは初めてだったが、ぜひともおすすめしたい店だ。

早稲田通りを一通り散策した後は北へ歩みを進め、早稲田通りに並行している新目白通りへ。同通り沿いにある甘泉園公園を訪れてみた。このあたり一帯は、江戸時代に徳川御三卿の下屋敷だった場所。池や築山を配した回遊式庭園が現在に受け継がれ、同公園として都民に憩いの場を提供している。入場は無料。手入れも程よく行き届いていて、ひょうたん型の池を囲む庭園美が楽しめる。今の時期はアジサイも見頃だ。

さて、ここまで来れば西早稲田駅まで戻るのは少々億劫だ。そこでおすすめしたい散歩ルートは都電の利用。新目白通りを走る都電荒川線を乗り継いで副都心線沿線に戻ることができる。甘泉園公園の最寄り駅は、面影橋駅。のんびりとした雰囲気をまといながら到着した電車に乗って鬼子母神前駅で下車。この駅の前に、副都心線雑司が谷駅の地上出口がある。このまま副都心線に乗るのもいいが、ここまできたらやはり鬼子母神はみておきたい。

東京都の天然記念物にも指定されているケヤキの大木が立ち並ぶ並木道を抜け、鬼子母神に到着。ちなみに本文中では便宜上「鬼子母神」と記しているが、本来「鬼」の文字から“角”を取った漢字が充てられている。鬼子母神像も「鬼」ではなく、柔和な表情で子どもを抱く菩薩形の姿をしており、安産・子育の神として多くの参拝客が訪れる。7月の6日から8日にかけては夏市が、7月20・21日は盆踊りが開かれるので、ぜひ訪れてみてはいかがだろう。

他にもたくさんの見どころがある副都心線沿線。通勤での利用にとどまらず、休日も積極的に利用してみてほしい。
東京都新宿区戸山2・3丁目
副都心線西早稲田駅より徒歩5分
03-3200-1702
東京都新宿区西早稲田2・3丁目
副都心線西早稲田駅より徒歩3分(馬場口交差点)
http://www.w-furuhon.net/(早稲田古本ネット)
東京都新宿区西早稲田2-10-15
副都心線西早稲田駅より徒歩10分
03-5272-7007
東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20
副都心線雑司が谷駅より徒歩5分
03-3982-8347
次回2008年8月号は、2008年8月6日(水)配信予定です。お楽しみに!
「駅すぱあとアンテナ」2008年 7月号
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発行  株式会社ヴァル研究所 http://www.val.co.jp/
発行日 2008年7月2日(水)
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