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駅すぱあとアンテナ(メールマガジン)

2008年2月号









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「駅すぱあとアンテナ」は『駅すぱあと』ユーザーである皆さまと、(株)ヴァル研究所が一緒に創りあげていくコミュニケーションツール、そして皆さまのお役に立てる情報を発信していくメールマガジンとしてお届けしてまいります。なお、このメールマガジンは配信をご希望の方にお送りしています。
「駅すぱあとアンテナ」編集部
四季を通じて花の名所に事欠かない房総半島の春は、菜の花とともにやってくる。今月は、いちめんに咲く菜の花の間を縫って走るローカル線、いすみ鉄道を紹介したい。

昭和初期から活躍していた国鉄の木原線。 その後、JR運営となったものの、昭和63年3月にJR木原線は廃止となり、すぐさま、いすみ鉄道としての営業がスタート。そして平成12年度から各種団体の協力を得て、「花の四季彩ルート化計画」として菜の花の植栽を開始。年を追って沿線の菜の花が知れ渡るようになった。

いすみ鉄道は房総半島の大多喜町といすみ市を往復。大多喜町の上総中野駅は小湊鐵道に、いすみ市の大原駅はJR外房線にそれぞれ接続している。全線は26.8キロメートル。このうち約15キロメートルで、例年2月下旬から4月中旬にかけて菜の花が開花する。当然ながら「一瞬見える」といったレベルではなく、菜の花が咲く風景とともに、のんびりと電車の旅ができるというわけだ。

例年3月下旬になれば桜が咲く。新田野駅や東総元駅、総元駅などの周辺では、黄色い菜の花に淡いピンクの桜が映え、シャッターチャンスの連続となる。時間が許すなら、途中下車してみるのも一興だ。のどかな田園風景が日々の疲れを存分に癒してくれることだろう。

菜の花の季節が過ぎ去った後にも「いちめんに咲く花」の風景を楽しめる。いすみ鉄道・東総元駅を降りて5分ほど歩くとたどり着く、大多喜町の大戸地先。約4ヘクタールに渡って咲くのはレンゲの花。じゅうたんを変えるように、菜の花の黄色からレンゲのピンク色へ風景は一変する。いすみ鉄道の線路脇に位置するので、電車に乗りながら眺めることももちろん可能だ。なお4月26日(土)から29日(火)にかけて、この地で大多喜レンゲまつりが開かれ、さまざまなイベントが行なわれる。


ではここで、花以外の見どころも紹介しておこう。いすみ鉄道・大多喜駅のある大多喜町は徳川四天王のひとり、本多忠勝のお膝元。忠勝を初代城主とする大多喜城などの歴史情緒と、美しい自然が融け合う街だ。観光施設も多彩。「ベジタブルガーデン」ではハーブや自然農法で育てられた野菜を見る・触る・味わう体験が可能。「大多喜町薬草園」では約350種類の薬草植物を観賞することができる。

また、いすみ鉄道の歴史に触れてみたい人は、大多喜駅から徒歩2分のところにある「房総中央鉄道館」を訪ねてみてはいかがだろう。国鉄時代の木原線や外房線など、千葉県の鉄道にまつわる行き先方向板や駅名板など約1,000点が常設展示されている。渓谷や都市を再現し、全長約1キロの線路を配置した鉄道模型ジオラマも見どころのひとつだ。

いちめんに咲く花を、のんびりながめる鉄道の旅。心洗われる春の休日を満喫してほしい。
千葉県夷隅郡大多喜町堀切(上総中野駅)
小湊鐵道上総中野駅より接続(上総中野駅)
0470-82-2161(いすみ鉄道)
いすみ鉄道の他にも、花巡りが楽しめるローカル線があります。JR内房線・五井駅に接続している小湊鐵道です。五井駅から小湊鐵道で上総中野駅へ。そこからいすみ鉄道に乗り継いで大原駅へ。JR外房線へ繋がり、房総半島をローカル線で横断することができます。 いすみ鉄道と同じく小湊鐵道の旅も、レトロな木造駅舎や菜の花畑など、のどかな田園風景が車窓に広がります。房総の奥座敷と呼ばれ、四季を通じて見事な景観美を楽しめる養老渓谷への最寄り駅は、文字通り養老渓谷駅からが便利。3月下旬から4月下旬にかけて見頃を迎えるイワツツジで有名な水月寺(すいげつじ)、房総一を誇る名瀑布「粟又の滝」など、見どころ豊富です。紅葉シーズンも人気ですが、新緑のシーズンも負けじと素晴らしいですよ! また、イベント列車として懐石料理列車も時おり運行しています。4月は懐石料理を堪能しながら夜桜を見物できる列車も運行される予定です。詳しくは小湊鐵道のホームページ内、"年間イベント情報」でご確認ください。

◇小湊鐵道  http://www1.odn.ne.jp/kominatotetsudou/
 
関西のベッドタウンとしての顔を持ちつつ、歴史と自然に彩られた街、兵庫県三田(さんだ)。その北部に位置する永澤寺(ようたくじ)は、釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来の釈迦三尊を本尊とする寺だ。2~3世紀頃、仏像の源流の地といわれるガンダーラ地方で制作された石仏が10数点展示されており、歴史情緒を存分に感じさせてくれる古刹といえる。

ガンダーラ彫刻の他に、永澤寺の名を広く知らしめた存在がある。それが「花」。宗旨宗派の垣根を越えて組織された、花がご縁の寺「関西花の寺25ヵ所霊場」の第11番として名を連ねている。境内には、季節に応じて多種多彩な花が咲く。春に花開くのは水仙、ムスカリ、レンギョウ、あんず、梅、桜、椿、コブシなど。季節感を演出する花と、歴史情緒を醸す寺。もし自宅周辺に、こんな「花の寺」があれば、さぞかし散歩も楽しいだろう。

さらに永澤寺の周辺にも、花が満ちている。門前にあるのは「花しょうぶ園」と「ぼたん園」。花しょうぶは永澤寺建立の600余年前からこの地域に自生していたといわれており、およそ33,000平方メートルの敷地に約300万本の花が咲く。花しょうぶの見頃は例年6月下旬から7月中旬まで。訪れるにはまだ早いが、「ぼたん園」の冬ぼたんは例年2月下旬までが盛り。入れ替わるようにして、例年4月下旬から5月中旬にかけて春のぼたんが咲き、関西では奈良の長谷寺や石光寺に次ぐ品種、株数の多さを誇る。海抜の高さもあるため他の名所よりも見頃が遅いとのことだ。

例年3月下旬から4月中旬にかけては、「水ばしょうの庭」が賑わう。淡い緑がかった可憐な花が約600坪の棚田に約2000株。訪れる人々に一服の清涼感を与え、春の訪れを知らせてくれる。

そして、思わず息を飲むほどの「いちめんに咲く花」の風景に出会いたいのなら、4月中旬から5月上旬にかけて訪れることをおすすめしたい。その時期に見頃となるのは「芝桜(モスフロックス)」だ。「花しょうぶ園」に隣接する「花のじゅうたん」は関西屈指の芝桜の名所。全国でも数少ない芝桜の専門園となっている。

全国から集めた50余品種、1億輪もの大群落がゆるやかな丘に広がり、ピンクの色彩が延々と続く。地面の土がまったく見えないほど花が敷き詰められている様から「花のじゅうたん」の名がついたとのこと。

芝桜の園に身を置くと、かすかな芝桜の香りが鼻をかすめる。雲海のように広がる芝桜、そして永澤寺のガンダーラ彫刻のイメージが重なって、まさに桃源郷にいるような気分に浸れること請け合いだ。ちなみに「花のじゅうたん」はペットの入場も可。

うららかな陽射しの中、お弁当を持って家族や友人と共に出かけたい。
兵庫県三田市永沢寺210(永澤寺)
神戸電鉄三田線 三田駅より神姫バスで40分
◇永澤寺 079-566-0401
◇花しょうぶ園・ぼたん園・水ばしょうの庭 079-566-0935
◇花のじゅうたん 079-566-0446
永澤寺 http://www.youtakuji.net/
◇花しょうぶ園・ぼたん園・水ばしょうの庭 http://shobu.co.jp/
◇花のじゅうたん http://www.hananojuutan.jp/
永澤寺へのアクセスは、三田駅から神姫バスを利用します。できれば早めの時間に永澤寺を訪れ、その後は三田駅から“神鉄”の愛称で知られる神戸電鉄沿線の花巡りに出かけてみてはいかがでしょう。

三田駅から無料送迎バス、もしくは岡場駅からバスでアクセスする「神戸市立フルーツ・フラワーパーク」。春はアイスランドポピーやチューリップ、パンジーが一面に咲き誇り、プリザーブドフラワーのアレンジメントや押し花の教室も開かれています(予約制)。二郎駅周辺にはいちご狩りができる農園が数多くあり、4月中旬から6月中旬にかけてのシーズンには多くの人々で賑わいます。

そして最後は有馬温泉駅へ。温泉で旅の疲れを癒しましょう!おすすめは、蒸し風呂や岩盤浴、五右衛門釜風呂や黄土サウナなど、たくさんの「湯」を楽しめる温泉テーマパーク「有馬温泉 太閤の湯」。神戸電鉄各駅~有馬温泉駅までの1日フリー乗車券と"有馬温泉 太閤の湯#の入館券がセットになった「有馬温泉 太閤の湯クーポン(神戸電鉄版)」がお得です。

「太閤の湯」入館料は大人通常2400円ですが、同クーポンを使えば神鉄各駅から有馬温泉駅までの往復乗車料金込みで2100円。沿線にお住まいの方以外でもお得になります。発売期間は当初平成20年3月31日まででしたが、好評により4月1日以降も発売を予定されているとのこと。花巡り&湯巡りの旅をぜひ楽しんでください。

◇神戸電鉄・お得な乗車券のご案内
 http://www.shintetsu.co.jp/tetsudou/ticket/index.html

 

************ 改訂情報 ****************
【 鉄道 】
  JRは、JR時刻表2008年2月号の内容に対応
  私鉄および公営は、2008年2月2日現在の時刻表に対応

京福電気鉄道 2008/01/08 一部ダイヤ変更に対応
嵐山本線 
2008年1月8日(火)より、2007年12月22日(土)一部ダイヤ改正
東武鉄道 2008/02/02~2008/03/30 臨時ダイヤに対応
伊勢崎線、日光線、鬼怒川線
2008年2月2日(土)~3月30日(日)の間において、2・3月日光線臨時特急列車の運転及び一部列車の時刻変更が行なわれます。
阪神電気鉄道 2008/02/02 ダイヤ変更に対応
西大阪線
2009年春開通予定で行なわれている阪神西大阪線難波延伸工事に伴う尼崎駅~大物駅間の改良工事において、尼崎駅本線上り線の南側プラットホーム改良工事が完成し、2008年2月1日(金)の深夜に配線が変更され、2月2日(土)始発から西大阪線プラットホームとして供用が開始されます。
これにより、現在の西大阪線の使用ホームが4番線ホームから3番線ホームに変更となることから、尼崎駅での本線と西大阪線の接続が考慮されたダイヤに、2月2日(土)始発から変更されます。
黒部峡谷鉄道  2008/04/20 2008年度営業ダイヤに対応   
2008年4月20日(日)から営業運転が開始されます。
ただし、運行区間は以下のように順次延長されます。

4月20日(日)   宇奈月~猫又間 一部区間運転
4月29日(火)   宇奈月~鐘釣間 一部区間運転(区間延長)
5月1日(木)   宇奈月~欅平間 全線開通

なお、積雪状況等により、運転開始予定日が変更される場合がありますのであらかじめご了承ください。
 
次回2008年3月号は、2008年3月5日(水)配信予定です。お楽しみに!
「駅すぱあとアンテナ」2008年 2月号
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発行  株式会社ヴァル研究所 http://www.val.co.jp/
発行日 2008年2月6日(水)
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