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駅すぱあとアンテナ(メールマガジン)

2007年12月号

 

 

 

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「駅すぱあとアンテナ」編集部
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いざ、鉄道博物館へ!
2007年10月14日、「鉄道の日」にオープンし、開館から1ヶ月で入館者数が24万人。その人気に牽引されるようにして全国の鉄道関連の博物館の客入りも伸びているという。鉄道の歴史と魅力が集結した鉄道博物館に、今月は足を運んでみた。

取材当日は火曜日。平日にも関わらず、小さな子どもからご年配の方まで大勢の人で賑わっている。といっても、開館当初のように行列がズラリ、というわけではなく、比較的に落ち着いて見ることができた。入場ゲートをくぐり、まずは右へ歩みを進め、巨大な吹き抜け構造の「ヒストリーゾーン」へ。同博物館の前身、交通博物館も吹き抜け部分があったが、スケールが違う!鉄道博物館の敷地およそ半分がこのゾーンを占め、30を超える車両が気品ある佇まいで並んでいる。

思わず息を呑むほどの空間だ。なにより照明が素晴らしい。薄暗い巨大な空間に車両がポッと浮かび上がっていて、まるで工芸品のよう。同ゾーンの一番手前に展示されているのは、英国から輸入された日本初の蒸気機関車「150形式蒸気機関車(1号機関車)」。当然ながら生まれておらず、実体験としての懐かしさはない。ただ、フォルムの美しさ、黒々とした車両の重厚感、鉄道ファンならずともカメラを向けたくなるだろう。

ヒストリーゾーンはいくつかにコーナー分けされていて、奥へ進むにつれて明治・大正・昭和と、時代ごとに見ていくことができる。それぞれ展示装置の演出に工夫が凝らされているところも面白い。たとえば戦前・戦後の「特急列車の誕生と通勤輸送の始まり」のコーナーでは、通勤車両「クモハ40形式電車」の脇に、御茶ノ水駅を模した小さなプラットフォームがあり、そこから実際に車両の中に乗り込むことができるのだ。もちろん、車内のシートに座ることもできる。実際にご年配の方が昔を懐かしむような面持ちで座っていた。

国鉄バスの第1号車や厳かな御料客車を眺めつつヒストリーゾーンの奥へと進んでいくと、やっと実体験から「懐かしい」といえる電車が増え始める。「とき」のヘッドマークが輝かしい「クハ181形式電車」、「あいづ」をつけた「クハ481形式電車」、「あけぼの」をつけた「ED75形式電気機関車」。その奥にやっと新幹線「0系」のお出ましだ。ヒストリーゾーンの名の通り、ここを練り歩くだけで鉄道技術やシステムがどのように変わっていったのかを肌で感じることができる。同ゾーンは吹き抜けになっているので、2階から見下ろす車両群も圧巻だ。

再び館内中央のエントランスゾーンへ向かう。次のお目当てはシミュレータホールだ。運転台に座り、前方のスクリーンに走行風景が映し出される計5台の運転シミュレータは同博物館の人気アトラクションのひとつ。「205系電車」は前方に置かれた3つの大型スクリーンに山手線内回りの実写映像が流れる。他にも京浜東北線の「209系電車」、東海道線の「211系電車」、故障や事故発生時のバックアップシステムまで体験できる「200系新幹線電車」がある。いずれも予約不要、無料で楽しめる。

そしてもうひとつの目玉が「D51」シミュレータ。いわゆる「デゴイチ」蒸気機関車を走らせる、国内初の本格的なSLシミュレータだ。運転台は、前身の交通博物館に展示されていた「D51」の426キャブ部分をそのまま使用、ボイラーや給水ポンプの圧力計なども運転に連動して動く仕組みになっていて、実際に動き始めると機関車特有の振動が生じ、リアルな走行音が流れる。前方の巨大スクリーンには実写の走行映像。この臨場感は他ではなかなか味わえない!

ちなみに「D51」シミュレータのみ有料で、1回500円。こちらは予約が必要なので、トライしたい人は入館後すぐに申し込んでおくといいだろう。

取材当日は、小学校の社会科見学で訪れた児童達も多かった。当然ながら皆、目を輝かせて館内を動き回っている。見て触れて、遊びながら学べる点も、鉄道博物館の特徴のひとつだ。

「ラーニングゾーン」では、子どもから大人まで、実体験を通しつつ鉄道に関するさまざまなことを学べる。1階には3つのラボがあり、「車両工場ラボ」では台車の分解・組立を体験できる。「駅構内ラボ」では駅係員や車掌の仕事を体験。乗車券や指定席券などの発券業務も体験するこができる「デザインラボ」ではパソコンを使って車両などをデザインすることが可能。オリジナル列車やラッピング列車などを実際に作ってみよう。2階と3階の原理・仕組み展示は、「いろいろな線路があるのはなぜ?」「ものを楽に運ぶ工夫はなに?」といったように、Q&A方式で模型などを見つつ学びとることができる。これは大人がみても「なるほど」と思えるほどわかりやすい。

ひとしきり学んだ後は屋外へ。1周約230mの軌道を走るミニ運転列車のコーナーだ。単に遊園地の乗り物といったものではなく、信号や標識の意味を理解しつつ、時には係員からの無線連絡を聞きながら運転するようになっている。まさに「楽しく学べる」アトラクションだ。

巨大な博物館ゆえ、事細かに見学しているとさすがにちょっと疲れてくる。そんなときにホッと一息つけるのが、屋上のパノラマデッキだ。新幹線や在来線、ニューシャトルの各線を眺めることができる。単に展示されたものだけでなく、線路を走る「実物」も眺めることができるとはなんとも贅沢な気分だ。

そうこうしているうちに、2階の鉄道模型ジオラマの観覧プログラム時間となったので移動。横幅約25メートル、奥行き約8メートルのスペースで繰り広げられるHOゲージのジオラマは日本最大の規模。保有車両数は約600両もあるとのこと。ジオラマはいつでも見学可能だが、1日4~6回程度実施される観覧プログラムはぜひ見ておきたい。照明を切り替えて朝、昼、夜間などを表現し、スタッフが解説してくれるようになっている。単に模型を眺めるだけでなく、ループ線やスイッチバックなど、鉄道の歴史を垣間見ることができる。

アトラクション満載で、誰もが楽しめるアミューズメント施設といえる鉄道博物館。まだまだ紹介していないコーナーも多々あるので、ぜひ足を運んでみてほしい。

さて、取材が終わり、満たされた気持ちになったと同時にお腹もすいてきた。かつての食堂車で振舞われていたメニューを実際に食べることができる「日本食堂」、そして鉄道グッズ満載のミュージアムショップのリポートは、「駅すぱあとブログ」の「駅すぱ後日探訪」でお届け!伝説の賄い飯やユニークなおみやげ等、必見です!
埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47番
JR大宮駅よりニューシャトルで「鉄道博物館駅」下車。徒歩1分
048-651-0088
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「駅すぱあとアンテナ」2007年 12月号
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発行日 2007年12月5日(水)
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