<みちのく五大雪まつり>に入る『横手のかまくら』は、恐ろしい形相の仮面をかぶって各家々を回る『なまはげ』や、馬の頭を象った太夫と呼ばれる舞手が踊る『八戸えんぶり』といったダイナミックな祭りにはない、幻想的かつ和やかな雰囲気の中で行われる水神様を祭る行事だ。
地元の子供たちが「かまくら」の中から、「はいってたんせ(中に入ってください)」と通る人々を呼び込んで、甘酒や菓子などを振舞ってくれる。旅の中で地元の人々と接することはあれど、子供たちと話をする機会にはなかなかめぐり合えないはずだ。小さな手から渡された甘酒を手に会話を弾ませれば、今までにはない癒しと和やかさに心が満たされるだろう。その他にもいくつかの場所で「ミニかまくら」が展示され、中に灯った明かりが柔らかい光を放ちファンタジックな世界を作り出している。公式ホームページにある会場案内図を出力して、是非とも散策してみよう。
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