長野県上松町に広がる赤沢自然休養林は、日本有数の「癒しの森」。「日本三大美林」のひとつであるとともに、昭和57年から「森林浴の集い」が催され、森林浴発祥の地としても名を馳せている。
構成する樹木は、樹齢300年前後の「木曽ひのき」が中心。その香りは精神をリラックスさせる効果があるとされ、環境省「かおり風景100選」にも選ばれている。自然散策のコースは全部で8つ。舗装と木橋で整備され、高齢者や車椅子の方でも森林浴を楽しめるコースや、渓流沿いを進むコース、開花シーズンを迎えたオオヤマレンゲの群生地を経由するコースなどバラエティに富んでいる。
園内にはかつて木材運搬に使われていた森林鉄道の記念館があり、当時活躍していた機関車や客車などが展示されている。また、森林鉄道は保存運行されているため、乗車体験が可能だ。風情あふれる列車に乗りつつ森林浴ができる贅沢をぜひとも味わいたい。 |