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駅すぱあとアンテナ(メールマガジン)

2005年12月号

駅すぱあとアンテナ
駅すぱあとアンテナ12月号
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「駅すぱあとアンテナ」は『駅すぱあと』ユーザーである皆さまと、(株)ヴァル研究所が一緒に創りあげていくコミュニケーションツール、そして皆さまのお役に立てる情報を発信していくメールマガジンとしてお届けしてまいります。なお、このメールマガジンは配信をご希望の方にお送りしています。
「駅すぱあとアンテナ」編集部
「偉人が愛した」温泉宿
今月はしっとりと、温泉宿。それも、いにしえの偉人達ゆかりの宿をご紹介します。
冬の風情を存分に味わえる温泉、旬の本格料理、偉人が過ごした頃と同じ時を刻む
伝統の佇まい・・・ぜひ『駅すぱあと』でお出かけください!
01 特集「偉人が愛した」温泉宿
湯どころとして名高い伊香保。

その石段街沿いにあるのが、江戸時代以前から創業している「千明仁泉亭」だ。文豪・徳冨慮花はこの宿をこよなく愛し、「上州伊香保千明の障子を開きて、夕景色を眺める婦人。年は十八九~」と、自身の代表作『不如帰』の舞台としても登場させているほど。

同小説の中でも描写されているが、まず「見晴らし」が素晴らしい。眼下に広がる温泉街、遠くには谷川岳や榛名山など、風雅な峰々を臨むことができる。それも露天風呂に浸かりながら、である。その他、水深1メートルの湯量を堪能できる「仁乃湯(めぐみのゆ)」、さらに無料の貸切風呂も4つ。

地元の自然の恵みをふんだんに生かした四季折々の料理とともに、日々の疲れをじっくり癒したい宿だ。
雑学メモ
■伊香保の「茶褐色」の湯
白にごり、黒湯など、その地の成分によって色や肌触りが変わる温泉の湯。伊香保は主に、茶褐色をした硫酸塩泉が有名です。湯に多くの鉄分を含み、それが空気に触れて酸化すると茶褐色となります。

「千明仁泉亭」の湯も硫酸塩泉で、適応症は、浴用として切傷、やけど、慢性皮膚病など。飲むと慢性便秘、肥満症、糖尿病、痛風などに良いとされています。
 群馬県北群馬郡伊香保町45
 0279-72-3355(代)
 硫酸塩泉
 JR渋川駅よりバスで30分
 JR高崎駅よりタクシーで45分
 http://www.jinsentei.com
信州上田は別所温泉にある「臨泉楼 柏屋別荘」。

木造4階建ての本館の他に、離れ4棟がツツジ庭を取り囲むように建ち、春に咲き誇る2600株のつつじは圧巻の一言だ。川端康成が逗留していたのは、離れの「きよすみ」。ここで『花とワルツ』を書き上げた。他に有島武郎も『信濃日記』を執筆し、北原白秋や西条八十などの文人墨客からも愛された。「裸の大将」こと山下清の絵入り色紙も館内に飾られている。

特筆すべきは大浴場と家族風呂。なんと、畳敷きである。温もりを感じさせるとともにお年寄りも安全で、赤ちゃんを寝かすこともできると好評だ。

ゆったりと、歴史に身を浸すことができる贅沢な癒しの空間。一度は訪れてみたい宿のひとつだ。

雑学メモ
■『千と千尋~』は臨泉楼という噂も
「臨泉楼」の佇まいを見ていると「どこかで見たような…」と誰しも思うはず。そう、宮崎駿監督のアニメ映画『千と千尋の神隠し』に登場する木造湯屋に似ています。この噂は地元の新聞「信州民報」でも報じられたほど。物語設定など、映画の随所に上田地方を彷彿とさせる点があるそうです。真偽はわかりませんが、「臨泉楼」を訪れると『千と千尋~』の映画の中に入り込んだ感覚を味わえることは確かです。
 長野県上田市別所温泉1640
 0268-38-2345
 単純硫黄泉
 上田電鉄別所線別所温泉駅より送迎あり
 http://www.rinsenro.jp/
幕末、その名を轟かせた新撰組は明治維新を境に「賊軍」扱いとなり、新撰組副長・土方歳三も北へ北へと敗走を続ける運命を辿った。その土方が戦いで傷ついた際、湯治をしていたのが「会津東山温泉 旅館不動滝」に今なお残る源泉だ。

会津東山温泉の開湯から1300年。「不動滝」の温泉は、自噴し続ける湯にボイラー加熱や循環を一切行わない、本格的な自家源泉掛け流し。

神経痛やリウマチなどに効くとともに、毎日23tもの湯抜きを行って浴槽を清掃し、常に清潔さを保っている点も嬉しい。もちろん、土方が実際に湯治した源泉も庭園内で公開されている。

時代に押され、目に見える劣勢の中で戦い続けた土方歳三に思いを馳せながら、東北の旅情を満喫したい宿だ。
雑学メモ
■手間暇のかかる「源泉掛け流し」
今や温泉を語る上で欠かせないキーワードが「源泉掛け流し」。その特徴はなんといっても薬効の高さです。ただ、源泉であるがゆえ金属やコンクリートが腐食しやすく、清掃などのメンテナンスも「循環」させるシステムと違って労力を要します。「不動滝」のように、大浴場を毎日湯抜き清掃している旅館は珍しいはず。ちなみに新選組三番隊々長、斉藤一は、「不動滝」オーナーの遠縁にあたるそうです。
 福島県会津若松市東山町湯本川向216
 0242-26-5050
 含食塩石膏泉
 JR磐越西線会津若松駅よりバスで20分、
 タクシーで15分
 http://www.aizu.com/ryokan/fudoutaki/
夏目漱石の代表作『坊ちゃん』の舞台となった四国・松山。漱石自身も明治28年にこの地へ赴任し、こよなく愛したのが「ふなや」だ。「はじめての 鮒屋泊りを しぐれけり」といった句も寄せている。さらに同時期、正岡子規も療養で松山を訪れていて、二人は花月亭(現・ふなや詠風庭)にしばしば出向き、句を詠んだりしていたという。

日本書紀にも登場する道後温泉。「ふなや」では、古代檜を贅沢に使用した「檜湯」、御影石の「御影湯」で、その恩恵を存分に味わえる。

明治、大正、昭和のノスタルジーを持ちつつも、リゾート気分の中でリラックスできるエステサロンや女性専用のプール、ジャグジーもある。

ゆったりした時間の中で思い思いにくつろいでみてはどうだろう。
雑学メモ
■「漱石」はもともと子規のものだった
夏目漱石と正岡子規、松山の地で語り合った二人の文豪は、強い絆で結ばれていました。小説『坊っちゃん』が掲載されたのは、子規が創刊した俳誌「ホトトギス」。また、ペンネームの「漱石」は、故事「漱石枕流(石に漱[くちすす]ぎ流れに枕す」から取ったものですが、このペンネームはもともと、複数の名をもっていた子規のペンネームでした。それを漱石は譲り受けたのです。
 愛媛県松山市道後湯之町1-33
 0120-190-278
 アルカリ性単純温泉
 松山空港よりバスで35分
 http://www.dogo-funaya.co.jp
かつて東海道の難所と呼ばれた箱根の山。その地で唯一、行き交う旅人達を癒していたのが温泉だった。1715年創業の老舗「きのくにや」もそんな温泉宿のひとつ。

『花』や『荒城の月』などを作曲した滝廉太郎もこの宿で療養し、時同じくして生まれたのが、あの『箱根八里』だった。館内には随所に、書画や歴史資料の展示が行われている。

宿泊棟は3館に分かれていて、その館を繋ぐ回廊に湯殿が立ち並ぶ。自家源泉・天然湧出の硫黄泉、その湯船の数は全部で15。

女性専用の「美肌の湯」や、江戸時代の浴室を再現した貸切風呂「正徳の湯」など、館内の湯を巡り歩くだけで様々な効能を堪能できるところが嬉しい。ファミリーから団体旅行まで幅広く活用できる温泉宿だ。
雑学メモ
■廉太郎の時代は「箱根七湯」
廉太郎の時代の箱根温泉といえば本、塔ノ沢、宮ノ下、堂ヶ島、底倉、木賀、そして「きのくにや」のある芦之湯の「箱根7湯」のこと。現在は10足して「17湯」となっています。ちなみに誰もが知る廉太郎の唱歌ですが、中学唱歌に載ったきっかけは「公募」でした。文部省は「1人3曲まで」として公募し、廉太郎が投稿した3曲はすべて合格。その中に「箱根八里」があったのです。
 神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯8番地
 0460-3-7045(本館) 0460-3-6531(別館)
 硫黄泉
 JR東海道本線小田原駅より箱根町行き
 バスで50分「芦の湯」下車
 http://hakone-kinokuniya.co.jp
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02 駅すぱあと最新情報・・・
 
03 駅すぱ・川柳・・・
 
今月のテーマは・・・『新幹線のエピソード』
「会社の経費削減で“出張は原則日帰り”となり、喜んだのは新婚ホヤホヤ組だけ…」とのコメントをいただきました。「速いことはいいことだ」と思いがちですが、たしかに「隠れ蓑をはぐ」と考えると、その速さが憎いですね(笑)。下の句には、朝早く家を出て遠征し、夜中疲れて帰宅したら嫁が高いびきで寝ていたときの空しさを込めてみました(泣)。
「朝の東京行きの新幹線から富士山が見えたら“その日は何事もうまくいく”と言うジンクスを聞いたのち、実際に新幹線から富士山を見ることができて、用事がスムースに行った気がしたので詠みました」とのコメントを頂戴しました。確かに富士山を見ると気持ちが大きくなって、物事がうまく運びそうな気がしますね。「(富士を)臨み」「望み」、そして新幹線の「のぞみ」を掛けて下の句を継がせていただきました。
「通勤列車感覚で真剣に質問したバカな私です。その後、先生やクラスの友人から罵声を浴びたのはいうまでもありません…」とのコメントをいただきました。いえいえ、絶対に罵声を浴びせた中にも「…聞かなくて良かった」と胸を撫で下ろしている友人もいたと思いますよ(笑)。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥という意味を込めまして下の句をつけてみました。


来月のテーマは・・・『切符・定期券・乗車カードのエピソード』
 
2006年1月号は、2006年1月11日(水)配信予定です。お楽しみに!
「駅すぱあとアンテナ」12月号
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発行日 2005年12月7日(水)
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