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木村裕子の鉄道いろはがるた!

第37回 「さ」の巻

木村裕子
裕子 : 1月ももうすぐ終わりに近いですが、
新年あけましておめでとうございます!

いつもは鉄道アイドル・木村裕子さんと、編集部員とのあーでもない、こーでもないという会話形式でお送りしている鉄道いろはがるたですが、新年ということで、木村裕子さんのファンの皆さんと「鉄道いろはがるた大会」を催してみました!
もちろん、その場で今回のかるた札「さ」の言葉も決めてしまおうという企画です。

1月15日(日)、東京・秋葉原。会場となったのは、鉄道居酒屋「Little TGV」さんです。以前、「駅すぱあとアンテナ」の特集でも取材したことがあり、さらに木村裕子さんも時おりお店に立つことがある同店、まさに大会にふさわしい場所です!

「おはよーございますっ!」と今日も元気な木村裕子さん。ふだん人前でしゃべる機会があまりない編集部員からすると、今日は非常に頼もしくみえます!
それではさっそく、事前に来場者の皆さんから寄せられた「さ」から始まる言葉を発表したいと思います!

裕子 : それでは発表していきたいと思います!まずは"直哉さん"作の「さあ乗り換え大垣ダッシュで席取りだ」
編 : リズムがいいですね~。あとスミマセン、私の鉄道に関する知識は、
ここにいる皆さんの1/50くらいだと思いますので、頻繁に質問させていただきます。
この「大垣ダッシュ」というのは何ですか?
裕子 : JR大垣駅で朝の夜行快速列車到着後に見られる風景なんですけど、
乗り継ぎの際に皆、座席を確保するためにダッシュするんですよ。
今日来場してくれた皆さんの中にも、経験者が必ずいるはずですよ。
ダッシュしたことある人、挙手お願いしま~す!
編 : おお!けっこう皆さん大垣ダッシュ経験者だ!
これは鉄道かるたっぽくていいんじゃないでしょうか。
裕子 : では次。"おっき~さん"はたくさん考えてくれました!
「三陸鉄道絶対復活!」
「三十過ぎても鉄道アイドル続けます」
…それと
「三度のメシよりゆゆが好き」!
編 : おっ、皆さんから拍手が出ました!
裕子 : あ、もういっこあった…えーと…「さて、さて、さては南京玉すだれ~」って
全然鉄道関係ないじゃん!!(場内爆笑)
編 : 関係ないけど、斬新すぎて面白い(笑)。
裕子 : お次は"準急 小手指さん"の作品。
「さようなら 300系 さびしいな」。
この春に引退する新幹線300系電車のことですね。でも個人的には、
彼氏の400系つばさくんを今も引きずっているので・・そんなに寂しくない(笑)。
編 : 思い入れがないんですね(笑)。
裕子 : 続きまして"こっすん"さんの作品。
「撮影地 マナー守って いい写真」。
うん!これはいいですね。だいたいですね、1つ言わせて頂きたいんですけどね、
列車を停めちゃったりするのは鉄道オタクじゃない場合が多いんですよ!
場内一同うなずく)
編 : なるほど。ちゃんと守らないと規制かかって撮れなくなっちゃいますもんね。
いわゆる"いちげんさん"のほうが、勝手がわからずに迷惑行為になってしまうと。
裕子 : そうです!続きまして"文紀"さんの作品。
「385系 停車位置オーライ!」。
385系は私のことですね。それと
さぬきで「ことこと」「ぞぞー」。
これは高松琴平電気鉄道、通称"ことでん"のイメージキャラクターが、
「ことちゃん」と「ことみちゃん」で、ことちゃんの口癖が「ことこと」なんですね。
編 : なーるほど。その後の「ぞぞー」って何ですか?
裕子 : 「ぞぞー」って書いてあるんですよ。ことちゃんの脇に。

編 : 讃岐うどんをすする音なんですね(笑)。
裕子 : さて、どんどん進めていきましょう。
「サプライズ 目隠し外すと 土合駅(剛さん作)」
「さあ!行こう!ウキウキワクワク!どこまでも!(ゆゆ385-2さん作)」
「サプライズ 中央線普通列車に383(田中1号さん作)」。
ん?中央線普通列車に383系電車ってこと、実際にあったの?(田中1号さん頷く)
それはサプライズだ~。
編 : 皆さんいろんなテーマや切り口で作っていて、面白いですね~。
裕子 : まだまだありますよ~。
「さよなら、日本海、寝台列車(C62汽車さん作)」
「最北端、一度は行きたいローカルで(hakusanさん作)」。
hakusanさんはまだ若いのに北海道に魅せられてるんですよね。
編 : 別に若くて魅せられてもいいでしょうに!(笑)
裕子 : 「寒い日に 心あたたまる 駅そばかな(聡さん作)」。
ちなみに聡さんはどこの駅そばが好きですか?福井駅の今庄そば?
それはまだ食べてないので、駅そば好きな私としては今後チャレンジしますね!
さて、最後はご夫婦でいつも参加してくださるお二人の
「ささえよう 地元の人と鉄道ファンで必ず残すローカル線(雅央さん作)」
「最終電車 忘れずに時刻表で確認を(さとりさん作)」
編 : さて、これで皆さんから頂いた言葉が出揃いましたね。
裕子 : では、私からもファンの皆さんにひとつ披露しましょう。「差し入れ大歓迎!」(場内笑)。
編 : 上手さとズルさが絶妙なバランスですね(笑)。
それではここで、木村さんに5つ選んでいただいて、皆さんの挙手で最優秀賞を
決めましょう。皆さん下を向いて挙手してくださいね。
(多数決あって)はい、決まりました!それでは発表しましょう!

裕子 : どーーーしよーーー!!(場内爆笑)
編 : これはマズいことになりました!!(場内爆笑)
裕子 : これ、かるたとして大丈夫ですか!?
編 : ・・・まあでも、多数決の民主主義ですから・・・ここで覆ってしまうのも世知辛いですし・・・
とりあえず「木村裕子賞」を決めましょう。
裕子 : 私が独断と偏見で選んだ木村裕子賞は「さあ乗り換え大垣ダッシュで席取りだ」です!
編 : 鉄道かるたっぽい!おいおい「玉すだれ」と差し替えるかもしれません(笑)。
裕子 : 皆さんどうもありがとうございました!

後半は、怒涛のかるた大会!前回の連載までで決まった札「い」から「あ」で実際に遊べるように「Little TGV」さんがものすごくクオリティの高いかるた札セットに仕上げてくれていました!

まずは4人1組で、3枚先取で勝ちぬけの予選を実施。そしてエキシビジョンマッチとして、木村裕子vs編集部員の対決!自分たちで作った札だから余裕だろうと根拠のない自信がみなぎる2人!途中、木村さんの「必殺猫だまし作戦(編集部員の目の前で手をパチパチ叩いてかく乱)」なども繰り出されましたが、結果は僅差で編集部員の勝利!ファンの前で木村さんに花を持たせる気、まるでなし!

そんなこんなで決勝戦は、勝ち抜いたお客さん同士の1対1対決。札が少なくなってくると瞬発力の勝負になります。かく乱させるために読み札や筆記用具をばら撒いたり、読み上げられた札がいくら探してもみつからない(ポケットに札をしまう木村さん)など、独自の木村裕子アレンジが炸裂しつつ、チャンピオンが決まりました!おめでとうございます!記念品としてかるた札を贈呈。先程「さ」の札に選ばれた方にも、かるた札を贈呈しました。

いやはや、お客さんから「かるたなんて、20世紀に入ってから初めてやった(笑)」という声も聞かれましたが、実際皆さんそうだったのではないでしょうか。しかし実際にやってみると、とても白熱して面白い!やっているうちにコツがつかめてきたりするんです。鉄道いろはがるたの札決めも佳境に入り、残すところ10枚となりましたが、全部決定したあかつきには、また皆さんと一緒にかるたで遊びたいなと思いました!

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