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木村裕子の鉄道いろはがるた!

第28回 「く」の巻

木村裕子
裕子 : さて、今回は「く」の札を決めて
みたいと思います!
編集部(以下、編) :「く」といえば、"クルマ"ですね。
裕子 : "鉄道"いろはがるたなのに、あえてそっち行きますか!(笑)。
編 : そういえば木村さんは、クルマの免許は持っているんですか?
裕子 : 原付免許しか持ってないんですよ(泣)。でもですね、ちょっと見てもらえます?

編 : うわ!いつもの赤制服姿じゃないですか(笑)。
裕子 : 私の正装ですよ(笑)。クルマの免許も取りに行きたいんですよねぇ。
ただ、私の場合は鉄道のイメージが強いので・・・。
編 : クルマに浮気したような印象がちょっと出ちゃいますね(笑)。免許取るだけなのに。
裕子 : そうなんですよ!ただ、鉄道の旅をしているときに「トレン太くん」を使えば、
もっと旅行のバリエーションが広がる気がするんですよね。
編 : 「トレン太くん」って、JRの運賃とレンタカーがセットになったお得なきっぷですよね。
確かにクルマをうまく使えば、いろんな観光地にも行きやすそう。
裕子 : そうそう。鉄道オンリーの旅もいいですけど、クルマが使えると路線踏破の旅も
便利そうなんですよ。ひとつの路線を踏破したら、終点から折り返すんじゃなくて、
別の路線にクルマで行けば効率が上がりそうじゃないですか。
編 : 別の営業所にクルマを返却できる"乗り捨て"ができれば、言うことなしですね。
それにしても、うまいぐあいにクルマの話から電車の話になってきていますよ(笑)。
裕子 :これが限界ですね(笑)。オーソドックスに「く」から始まる鉄道ネタを考えてみますと・・・
広島を走る「呉(くれ)線」がありますね。
編 : どんな特長があるんですか?
裕子 : 「瀬戸内マリンビュー」という電車が走っているんですけど、電車の"顔(前部)"の
ところに浮き輪やオールがついていて、インテリアもどこか船っぽいんですよ。
編 : それはちょっと変わってますね。
裕子 : あとは・・・今日、この話をしたかったんですけど、岩手県を走る久慈(くじ)線。
国鉄として開業したんですけど、その後、第三セクターの三陸鉄道に受け継がれて、
北リアス線になったんです。
編 : 三陸鉄道といえば、今回の震災で多大な被害を受けてしまいましたね。
裕子 : はい。南リアス線は全線で運転見合わせ中ですけど、北リアス線の
久慈駅~陸中野田駅間と、宮古駅~小本駅間は、臨時ダイヤ・割引運賃で運行して
いるんですよね。大きな被害を受けたにもかかわらず、"地域の足"になるために
皆さん頑張っている…本当に、頭が下がります。
編 : 木村さんは、三陸鉄道に乗ったことはあるんですか?
裕子 : ありますよ。「レトロ列車」や「こたつ列車」みたいな楽しい列車が走っていて、
個人的にも大好きな路線なんです。
裕子 : 岩手に限らず、秋田や青森、山形などでも旅行のキャンセルが相次いでいるみたい
なんですよね。でも、青森では今月23日から「青森デスティネーションキャンペーン」が
始まりましたし、今こそ、鉄道ファンは鉄道の旅を楽しむべきなんじゃないかな、
と思うんです。
編 : なるほど。鉄道会社だけでなく、東北の観光産業にも貢献できますしね。
では今回は、その願いを込めたかるたにしましょう。

裕子 : この写真は、岩手県の宮古駅です。三月末に、駅前で野菜やお肉の即売会が
実施されたそうです。復興までの道のりは険しいと思いますが、私も私で「できること」を
精一杯やっていきたい。月並みな言葉しかいえなくて恐縮ですが、東北の皆さん!
頑張ってください!
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