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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第95話

米沢駅「牛肉どまん中」

いよっ!待ってました!拍手! パチパチパチ……!
米沢駅のチョー有名駅弁「牛肉どまん中」! 
漫画アクション連載「駅弁ひとり旅」、第95回目にして、
ついに登場だね。ヤッター!

菜々ちゃん、今日はずいぶん気合入ってるね。

菜々 : だって、私の大好きな牛肉の駅弁なんですもん。
ほら、毎年1月恒例の新宿の京王デパート駅弁大会、
私毎年行って必ず買ってるのよ、「牛肉どまん中」。
大介 : うん、確かに人気者だね。過去の統計をみても、森の「いかめし」に次いで第2位、
釧路の「たらば寿し」に続いて第3位など、ここ10年間、常にベスト10入りしてるね。
菜々 : って、ことは第1位じゃん! やったー!
大介 : 菜々ちゃん、いくら好きでもそれは言いすぎではないかい。
第1位は39年間連続で「いかめし」なんだから。
菜々 : ダ・カ・ラ、第1位でしょ、お肉の駅弁では!
大介 : なーるほど、お肉の部門ね。ハッハッハ、菜々ちゃんて、考え方、ポジティブだね。
ところで、「牛肉どまん中」のどこが好き?
菜々 : もちろん、おいひいとこ。まず、ご飯の上全面にお肉が敷き詰められているんだけど、
これがロースとそぼろの2種類あるの。それらが微妙に美味しさが違うのよ。
まず私は手前のロースを「おいひい」って言いながら頬ばるの。うっとりしちゃう。
続いて、そぼろへ。「こっちもおいひい」って言いながら、またうっとり。
その次は、ロースとそぼろを混ぜて「チョーおいひい」ってやるの。お肉の競演ね。
ああ、たまらない! 
大介 : 「牛肉どまん中」にぞっこんだね。ご飯はどうだい?
菜々 : ご飯がまたいいわ。「どまんなか」って牛肉の味を引き立てるお米ね。
大介 : そうそう、意外と知られていないことだけど、「どまんなか」ってね、
実は山形のブランド米で、粘り気が少なく、冷めてもご飯が立つという、
まさにお弁当向きの特選米なんだよ。
菜々 : 米沢牛の美味しさを山形米が引き立てているのね。おいひいわけだ。
それじゃ、全国の駅弁を研究しているだ大ちゃんに質問だけど、
全国各地には牛肉の産地がいろいろあるじゃん。米沢牛、前沢牛、
飛騨牛、松阪牛、神戸牛……。どこが一番だと思う?
大介 : うーん、うーん、困ったな。
菜々 : さあ、大いに悩んでもらいましょう!
大介 : 米沢も旨いし、前沢も旨い、飛騨に松阪、神戸ときたら、どれも超うまいから、
モー答えられないよ。モー降参です。
菜々 : でしょ、でしょ! どれも1番よ。