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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第78話

八戸小唄寿司

大ちゃん、すっごいね、八戸駅の駅弁売場。
常時販売されている駅弁だけで30アイテム以上ですって? 
毎日、1個ずつ食べても1ヵ月かかるわけだ。

ブッブー! 1ヵ月もかかりませんよ。1日3食なら10日。
オイラの場合は旅行中は1日で、朝、昼、午後、夕、夜と
5回は食べるから6日あれば八戸駅弁完食!

菜々 : まあ! 駅弁メタボ!
大介 : 冗談はさておき、八戸駅は東北地方では仙台、盛岡に次ぐビッグな駅弁駅なんだよ。
「ド、レ、ニ、シ、ヨ、ウ、カ、ナ?」ってあれこれ迷いながら買うのって楽しい!
菜々 : でも、早く決めないとダメよ。新幹線の駅だから発車時刻を気にしながら
大急ぎで買う人もいるんだからね。大ちゃんはお腹だけじゃなく、
身体全体がメタボだから、後ろのお客さんからは、
どんな駅弁が並んでるのか見えないんだからね。
大介 : ハイ、ハイ! わかりました!
菜々 : ところで、漫画アクションの『駅弁ひとり旅』78話では、「八戸小唄寿司」と、
「さば蒲焼き風弁当」の二つが紹介されているけど、ほかに大ちゃんのご推薦は?
大介 : 30種もあるから選ぶの大変だけど、すっごい究極の駅弁がある。極秘だよ!
菜々 : 究極の極秘ですって? ねえ、早く教えて!
大介 : ジャーン! 八戸駅の究極の極秘駅弁とは「大間のマグロづけ炙り丼」1680円。
菜々 : えー、それって、前はあったけど、今は時刻表に載ってないじゃん。
前から食べたいと思ってたのに、一度も食べないうちに無くなっちゃった。エーン!(泣く)
大介 : ところが、ちゃんとあるんだな。大間のマグロは超希少にして超高級品、
漁次第だからいつ入荷するか分からない。それで時刻表には常時載せなくなったのさ。
その代わり、いいマグロが大量入荷するとその時だけ売店に並ぶというわけさ。
菜々 : 運がいいお客さんだけが食べられるというわけね。私も食べたーい!
ところで、八戸駅から出ている八戸線の「うみねこ号」って可愛いね。
大介 : うん。八戸線はローカル線で特急や快速がないから、
「うみねこ号」が八戸線のクイーンってわけさ。
菜々 : ウミネコの女王様ね。フフフ、カワユイ! 形式はキハ48形ディーゼルカーね?
大介 : キハ48がわかるなんて、よく勉強してるね。
菜々 :ヘッヘッヘ、この運転席横の曲面ガラス。パノラミック・ウインドゥーって言うんでしょう? 
国鉄時代のデザインよね。「キハ48、好きなんだな、この顔が」って、
前に大ちゃん言ってたから、よーく覚えてるんだ。キハ48の顔は。
大介 : でもね、キハ48や40、最近急に、少なくなってきた。青森県で今も現役なのは、
ここ八戸線と津軽線、五能線くらいかな。性能的にはJR東日本に移行してから
開発されたキハ110系とは比べものにならないけど、旅の風情という点では、
窓の開くキハ48の方に軍配があがるね。
そうそう、車内も旅の雰囲気満点で駅弁がとてもよく似合うんだよ、キハ48は。
菜々 : そうね、キハ110系は都会の電車みたいで快適だけど、
特にベンチシートでは駅弁食べるの恥ずかしいもんね。大ちゃんだけは、
いつも平気で食べてるけど。