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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第75話

白神浪漫

今回の駅弁は五能線の人気ジョイフル・トレイン
快速「リゾートしらかみ号」の車内で販売しているお弁当
「白神浪漫」(850円)ね。

うん。「リゾートしらかみ号」の車販では
「日本海ハタハタすめし」(1000円)も購入できるよ。

菜々 : そっか。今回の目的地、津軽鉄道は駅弁ないから、五所川原駅に停車する
「リゾートしらかみ号」の車内で購入するのが最高にベターでグーってわけね。
大介 : ピンポーン!
菜々 : さすが、大ちゃん。食べものに関しては、タダのメタボじゃないわい!
大介 : ドテ!
菜々 : ところで大ちゃん、駅弁「白神浪漫」のお勧めは?
大介 : 秋田ならではの味覚、いぶりがっこ(漬け物)とハタハタ、それからキノコだね。
菜々 : どんなキノコ?
大介 : いろいろあるけど、ご飯の上のは「ぶなしめじ煮」だよ。
菜々 : ブナって、「リゾートしらかみ"樵"」編成のブナのこと?
大介 : うん。ブナの倒木に生えるから「ぶなしめじ」。
このキノコは長時間煮ても型くずれしないので、
煮物や鍋物に最適なんだ。キノコ料理の王様だよ。
菜々 : 思い出した。「匂いマツタケ、味シメジ」のシメジね。美味しいわけだ。
大介 : 美味しいだけじゃなくて、キノコはとってもヘルシーなんだよ。
菜々 : (大介のお腹を見ながら)いくらヘルシーでも、食べすぎるとこうなるのね。
大介 : ギク!
菜々 : ねえねえ、大ちゃん。『駅弁ひとり旅』75話
(「漫画アクション」9月2日発売号掲載) の扉(P.95)なんだけど、
駅弁「白神浪漫」のバックの列車が、津軽鉄道の「走れメロス号」でしょ?
大介 : うん、そうだよ。その下が五所川原駅に到着した「リゾートしらかみ3号」さ。
菜々 : それは分かるんだけど、津軽鉄道の駅長さんが、「走れメロス号」の運転士さんに、
何かワッカのようなものを手渡しているけど、コレ、なーに?
大介 : 何だと思う?
菜々 : 何だろう。大事なものなんでしょう? 首にかけるのかな? 
ペンダントにしては、大きすぎるし……。そうだ、中に手紙のような物が入ってるのかな? 
次の駅の駅長さんに宛てた手紙(通信文)が。
大介 : じゃ、ワッカの理由は?
菜々 : それはね、大事な手紙だから落とさないように、運転士さんが首にかけるため。
大介 : さすが、菜々ちゃん。100点じゃないけど、考え方としては及第点だ。
ワッカの正式名はタブレット。いわば通行手形でワッカの下のポケットに通票(タマ)が
入っているんだ。この通票がない限り、列車は発車することができないという、
今から175年も前、鉄道創世期の英国で考案された安全運転のシステムなんだよ。
菜々 : 175年も前? 鉄道ってすごいね!