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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第65話

みそ豚丼

今日から、北海道の中でも一番北、
ということは日本最北端の鉄道、
宗谷本線の旅が始まるんだよ。すごいだろー、菜々ちゃん。

いよいよ日本最北端の鉄道か。
私、「最なんとか端」って言葉に弱いんだ。
もうその先がないと思っただけで、心にぐぐっと来ちゃうの。

大介 : ハッハッハ、最なんとか端か。そのなんとかも、東西南北があるけれど、
どこが一番ぐっと来ちゃうの?
菜々 : ヘッヘッヘ、最東端! いや、最南端もいいな。あれ、西も北もぜ~んぶ好き。
つまり、東南西北、ぜんぶ!
大介 : 全部だって? 優柔不断なヤツめ。それより、東南西北は麻雀、方角は東西南北!
菜々 : タハハ、失礼しやした。じゃ、大ちゃんは東西南北どこが好き?
大介 : 僕は、僕は断然、北が好き。好きって言うより、北への憧れだね。
「北国」「北風」「北前船」「北海」「北辺」「北氷」「北端」……。
北って、旅人の心をヴィヴッ
トに震わす何かがあるんだよ。(うっとり北の空を見る)
菜々 : あれれ、大ちゃん。いつになく詩人になっちゃって、似合わないよ!
大介 :ズル……。菜々ちゃん、きつい一言。
菜々 : 大ちゃんはね、どー見ても、北国より、南国って感じ。
大介 : どーして?
菜々 : その、メタボなお腹。♪曙、武蔵丸、小錦、大介……って、ハワイの歌あるじゃん
大介 : そんな歌、ナイワイ!
菜々 : とか何とか言いながらも、最北端の宗谷本線に乗って、やって来ました名寄駅!
ねえ、大ちゃん、名寄駅の美味しい駅弁って、なーに?
大介 : 難しい質問だね。名寄駅で駅弁販売を手がける角舘商会社長の角舘征夫さんは、
アイディアマンでね、傑作な駅弁をたくさん発表しているんだ。
今、販売中の駅弁だけでも、有名な順から「ニシンカズノコ弁当」
「蝦夷っ子ちらし寿し」「たこ寿し」「牡蠣帆立弁当」
「北の味きのこごはん」「みそ豚丼」……。
菜々 : すごーい。ネーミングだけでも美味しいそうね。で、大ちゃんは何買ったの?
大介 : 僕は、「みそ豚丼」! なんたって、鈴木ビビッドファームのSPF豚なのさ!
菜々 : なーに、そのSPF豚って。
まさか、「スーパー・プルプル・ふとってる」の頭文字じゃないよね。
大介 : PFって無菌豚のことなんだよ。お米も名寄近郊の風連町有機農業倶楽部の
「ほしのゆめ」を使ってるのさ! その旨いのなんの!
菜々 : 大ちゃんて、もしかしてSPF豚(スーパー・プルプル・ふとってる)の親戚?

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