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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第149話

千葉駅「牛ピリ辛韓流弁当」1,000円

ねえ、大ちゃん、大ちゃん!
小湊鉄道で本物のディーゼルカーを運転したんですって?

まあね!

菜々 : で、どうだった? 難しかった? 大変だった? どんな感じ?
大介 : ちょ、ちょ、ちょーろいもんさ。デ、デ、ディーゼルなんか。
菜々 : うそ、おっしゃい。大ちゃん、うそつくとき、必ずどもるよね。
大介 : ど、ど、どもらないばってばさってば……。あり? どもっとる!
菜々 : ほら、嘘だよね。ちょ、ちょ、ちょーろいもんさ。ですって?
大介 : ごめん、ごめん。本当は、ちょ~難しかった、ちょ~大変だったって
言いたかったんだよ。ホントだよ!
菜々 : おーし、正直に言ったから許してあげる。で、どうだった?
大介 : うん。実はよく覚えてないんだよね。もう、五井夢中だったから。
菜々 : 何それ? もしかして、五里霧中のこと?
大介 : ううん、小湊鉄道の五井の車庫で運転したから、五井夢中!なんちゃって!
菜々 : ハイハイ、親爺ギャグ炸裂ね、もー!
大介 : 実は、小雨降ってて、霧雨模様でまさに五井が五里霧中で、しかも緊張しまくってて、
よく覚えてないんだよ。
菜々 : まあ、しょうがない人ね。体験運転の費用、払ったんでしょ?
大介 : ハイ! それはもちろん!
菜々 : だったら、思い出さなきゃ損よ!
大介 : ハイ! 覚えているのは、発車は簡単だったけど、停止が超大変だったことです。
ギアはオートマなのでノッチを入れれば自動的に走り出す。
そこまでは簡単だったけど、ブレーキは超難しかった。
菜々 : どんな風に難しかったの?
大介 : うん、それが、ブレーキが直ぐには効かないんだよね。 結構タイムラグがあって
後からジワーって効く感じなんだ。
菜々 : それじゃ、怖いじゃん!
大介 : しかも、ブレーキを効かせたまま止まると、ほら、吊革つかまってないと
倒れちゃうカックンブレーキになっちゃう。
菜々 : ああ、急ブレーキの時みたいにね。
大介 : そう! 停止する直前にブレーキを緩めるのさ。そのタイミングが難しいんだな。
やっぱ、鉄道は鉄のレールに鉄の車輪、クルマとはまったく別の乗り物だよ。
菜々 : なーるほど。ところで、美樹さんが食べてた千葉の駅弁「牛ピリ辛韓流弁当」だけど、
千葉と韓流、何か関係あるの?
大介 : うん、僕も気になってね、売店のお姉さんに聞いてみたんだよ。そしたら、
よく分からないけど、「千葉には成田空港があるから、韓国に近いからでしょう?」だって。
菜々 : あ、それは言えてるね!
大介 : お姉さん曰く、「牛ピリ辛韓流弁当」は秋の季節販売だけど、6月には「もりけん弁当」が
限定販売されるんだって。
菜々 : なぁに?「もりけん」って、韓国語?
大介 : ほら、千葉県知事の森田健作!
お姉さん : 6月15日は、千葉県民の日です! 万葉軒の駅弁よろしくね!