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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第142話

伊東駅「ぼんかま」

伊東駅「のり巻いなり寿司」

今回の駅弁は伊東駅の「ぼんかま」ね!

菜々ちゃん、「ぼんかま」って、知ってた?

菜々 : 夏のお盆の行事のことでしょう?
大介 : ムム、博識だねえ!
菜々 : えっへん! こう見えても、週刊「アクション」の記者よ。
大介 :お見逸れしました! そうだね、盆勧進とも呼ばれるけど、お盆の時に子供たちが
庭に竈を作って、煮炊きして食べる物のことだね。
菜々 : それをイメージした駅弁が、伊東駅の「ぼんかま」なのね。
大介 : ピンポーン! 菜々ちゃんは食べたことある?
菜々 : もちろん! だって、子供のころから家族旅行でよく伊東に行ってたもん。
いつも、特急「踊り子号」で行って、ハトヤに泊まって、帰りは伊東駅の駅弁よ!
パパとママは「ぼんかま」、私は「いなり寿司」が好きでよく買ってもらったわ。
大介 : ♪伊東に行くなら、ハトヤ!
菜々 : そうそう! 懐かしのCMソングね。
大介 : ♪電話はヨイフロ!
菜々 : 4126、4126、ハトヤに決めた!
大介 : 前は海~み、後~ろは、ハトヤの大漁苑!
菜々 : 釣れば、釣るほど、安くなる、三段逆スライド方式!
大介 : 出てくる、出てくる。何も見なくても、これだけCMソングが次々と出てくるんだから、
すごいよね。最高のCM効果だよ。
菜々 : ところで、伊東線って短いよね。熱海~伊東間だけでしょ? 全長は?
大介 : 16.9km。東京~横浜(28.8km)どころか、東京~川崎(18.2km)よりも
短いんだよ。
菜々 : んまあ! ということは、まだ多摩川を渡ってない?
大介 :でも、「山椒は小粒でもピリリと辛い」の例えの通り、国鉄時代には、東海道線、
山手線などと供に数少ない黒字路線だったんだよ。優等生さ!
菜々 : ほ、ほ、本当? ということは、ハトヤに行く時は、決まって特急「踊り子号」で
伊東に行ってた我がファミリーも、伊東線の黒字に貢献していたと言うわけね。
大介 : ピンポーン!
菜々 : その、「踊り子号」にもいろいろあるよね?
大介 :うん。普通の「踊り子号」が国鉄時代からの185系。「スーパービュー踊り子号」は
JRになって新製された2階建ての251系。そして主に多客期に伊豆急から乗り入れる
「リゾート踊り子号」は伊豆急の看板電車2100系だよ。
菜々 :ふーん、いろいろあるのね。でも、うちのパパが言ってたの。
「踊り子号」もいいけれど、特急「あまぎ」が好きだったって。
大介 : おお、特急「あまぎ」! お懐かしい! 名車157系だ。今はもうないけれど、
お召し列車に使われたほどの名車だよ。「あまぎ」カムバック!