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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第136話

新宿駅「新宿弁當」「復刻とり飯」

ねえ、大ちゃん。
青梅線って都心から近いのに自然が多くていいね。

うん。特に、青梅から先の単線区間がいいよね。
青梅までとは車窓の景色もガラリと変わる。
まさに東京のオアシスだね。

菜々 : うんうん。私も小学校の時の遠足が御嶽山だったし、中学校の林間学校が奥多摩
だったから懐かしいわ。
大介 : 林間学校か……僕も行ったよ。飯盒でご飯炊くんだよね。
はじめチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いても蓋取るな」だったっけ?
とにかく難しかったなあ。油断するとすぐに焦げちゃうんだよね。
菜々 : そうそう。飯盒炊爨! 私も焦がしちゃった。でも、お焦げも美味しいよね。香ばしくって。
大介 : そうだよね。今は電気炊飯器だから焦げることないものね。
菜々 : SL(蒸気機関車)からEL(電気機関車)になったみたいね。
大介 : いよ! 菜々ちゃん、うまいこと言うねえ。
菜々 : へっへ~ん。これでも雑誌記者ですよ~ん。
中阪デスクに怒られないように、いつもいいコピーを考えてるんだから。
大介 : お見それしました!
菜々 : ところで大ちゃん、蒸気機関車といえば、青梅鉄道公園って素敵ね。
蒸気機関車が博物館の中じゃなくて、オープンエアで展示されてる。
大介 : だから、青梅鉄道博物館じゃなくて、青梅鉄道公園なんだよ。
菜々 : なーるほど。C11とか、D51は知ってたけど、E10ってすごいね。
Eってことは、動輪がA、B、C、D、E! 5軸もあるんだ!
大介 : ピンポーン!
菜々 : D51より大きいの? D51より力持ち?
大介 : D51は炭水車を従えたテンダー機関車、一方、E10は炭水を搭載したタンク機関車
なので、カテゴリーが違うから比較するのが難しいけど、単純比較なら、大きさも、
馬力も、E10のほうが上だね。おそらく、日本一だったと思うよ。
菜々 : でも、C11やC57、D51などと比べてあまり有名じゃないのはどうしてかしら?
大介 : 大きな理由は二つあるよ。まず、製造両数が5両と少なかったこと。
ちなみにC11は381両、C57は201両、D51に至っては1115両も製造されたから
桁違いだったんだよ。
それと、奥羽本線の板谷峠越えのために製造されたんだけど、板谷峠が予想より早く
電化されちゃって、ほとんど実力を発揮できないまま引退しちゃったからさ。
菜々 : まあ、カワイソウ。
大介 : 実はね、もっと可哀想な機関車がいたよ。C63さ。
設計だけはバッチリ完了していて、すぐにでも製造できたんだけど、
電気やディーゼルの時代が目前に迫ってたから、GOサインがでなかったのさ。
菜々 : まさにSL(蒸気機関車)からEL(電気機関車)ってわけね。
大介 : いやあ、まいったね。
菜々 : そうそう、新宿駅「復刻とり飯」の感想は?
大介 : うん。いいよ! なんたって懐かしい。
それに、500円っていうコストパフォーマンスもGOOD!  日食田中屋さん、ありがとう!
菜々 : 大ちゃんも、ますます太れるね!
大介 : ドテ!