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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第118話

高山駅(開運さるぼぼ弁当)

ねえ、大ちゃん、高山本線の特急「ワイドビューひだ号」って、
すごいカッコいい名前だね。特にワイドビューってとこが。

そうだね。
日本語は「ひだ」の2文字だけだけど、「ワイドビュー」は英語で6文字。英語が多いからカッコよく感じるんだろうね。

菜々 : 「ワイドビューひだ号」の形式はモハいくつかな?
大介 : モハじゃなくて、キハ85系だね。
菜々 : キハってことは電車じゃなくて気動車。ディーゼルカーね。
大介 : ピンポーン! 大正解! 菜々ちゃん、ちゃんと勉強してるね。
菜々 : エヘン! これでも「週刊アクション」の雑誌記者ですからね。
鬼鉄の中阪デスクに毎日、鍛えられてるもん!
大介 : ハッハッハ、中阪デスクのニックネームは、鬼鉄かい。中阪デスクぴったりだ。
菜々 : うふふ、今頃きっとクシャミしてるわよ。 そうそう、中阪デスクだったら、
「どこがどんな風にワイドビューかね?」って 突っ込まれるわ。大ちゃん、教えて!
大介 : キハ85系はね、外観からはよくわからないんだが、実際乗ってみると非常に
ワイドビューなんだよ。
菜々 : え? それってどういうこと?
大介 : つまり、特別窓が大きいとか、パノラマ展望車があるとかってわけじゃないんだけど、
実は、客室内の通路に対して座席部の床が1段高いハイデッキ構造になっている。
その段差は10センチ程度なんだけど、それだけで、すこぶるワイドビューになるんだよ。
菜々 : なるほど、それでワイドビューなのね。素晴らしいアイディアだわ。
大介 : 「ワイドビューひだ」のハイデッキ&ワイドな車窓から眺める高山本線の旅は
最高だよ~ん。もちろん駅弁も忘れずにね!
菜々 : 飛騨地方の味覚満載、高山駅の駅弁ね。
大介 : 「飛騨牛しぐれ寿司」「ほう葉みそ弁当」「開運さるぼぼ弁当」などなど、いろいろあるけど
菜々ちゃんはどれがお好み?
菜々 : うーん、迷っちゃうけど、可愛いから私は「開運さるぼぼ弁当」!
これは赤ちゃんかしら、おまけのお守りも素朴で可愛いね。
大介 : 赤ちゃんは赤ちゃんだけど、実はサルの赤ちゃんだよ。
菜々 : まあ。知らなかったわ!
大介 : 飛騨地方の言葉で「ぼぼ」は、赤ちゃんのこと。つまりサルの赤ちゃんさ。
まあ、サルといってもいろいろあって、災いが去る(猿)、家内円(猿)満など、サルという
言葉自体が縁起がよく、昔からお守りとしても大切にされてきたのさ。
菜々 : なーるほど。高山本線が走ってる飛騨地方は山が深いからお猿さん
もきっとたくさん住んでいるね。
大介 : 世界遺産の合掌造りの白川郷も高山駅が最寄り駅だよ。
菜々 : わあ、素敵! 白川郷にも行ってみたいわ。