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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第112話

佐久平物語コスモス浪漫

大ちゃん、大ちゃん!漫画アクションの『駅弁ひとり旅』第112話
見てびっくりしちゃったんだけど、上田電鉄には着物姿の女性駅長
さんがいるんですって? ホント!

本当だよ。
終点の別所温泉駅さ。和服の似合う美人駅長さん。

菜々 : きゃー、いいな。私、昔から着物に憧れてたんだ。でも、どうして着物なのかしら。
大介 : それはね、上田電鉄といえば、丸窓電車がトレードマークだったからだよ。いや、
正確には、丸窓電車の時代は上田交通、その前は、上田丸子電鉄だったっけ。
菜々 : え? ちびまる子電鉄ですって?
大介 : ブッブー! ハイ、イエローカード1枚!
菜々 : あー、お許しを! でも、大ちゃん、上田丸子って、人の名前みたいだね。もしかして、
ちびまる子ちゃんの親戚かな?
大介 : ブッブー! ハイ、イエローカード2枚!
菜々 : んもー、冗談通じないんだから。ハイハイ、和服の似合う美人駅長さんの理由が、
上田電鉄の丸窓電車ってことね。
大介 : うん。ドアの窓が丸いから「丸窓電車」で親しまれたんだけど、今は引退して別所
温泉駅に保存されているんだよ。その丸窓電車、モハ5250形が製造されたのが
昭和2年だった。
菜々 : わかった! それで女性駅長さん、昭和2年当時をイメージした和装を制服にした
というわけね。
大介 : ピンポン、ピンポーン! よし、イエローカード取り消し!
菜々 : やったー! ところで大ちゃん、上田電鉄には駅弁はないの?
あるいは、上田駅ゆかりの駅弁とか?
大介 : うん。あるような、ないような、返事に困る質問だな。
菜々 : あれれ、どうしちゃったのかな?
大介 : うん。実はね、去年(09年)の秋までは、上田駅で「真田御膳」を販売していたんだよ。
ところが今年になって上田駅に行ってみたら、もうここにはないってって言われたのさ。
菜々 : んまあ。駅弁、やめちゃったの?
大介 : ううん。小諸駅で「真田御膳」売ってるって言われたんだよ。
菜々 : だったら、小諸駅で買えばいいじゃない。
大介 : でもね、「真田御膳」って、真田の家紋「六文銭」をかたどったご飯で、掛け紙の
デザインは、真田の城、上田城と六文銭なんだよ。それを山本勘介ゆかりの小諸城
がある小諸駅で買うのは・・・。
菜々 : なるほど。駅弁には人一倍愛着のある大ちゃんだけに、ゆかりの地で買って、
食べたいというわけね。
大介 : うん。せっかく、「真田御膳」っていう駅弁があるのだから、1日も早く上田駅での
販売を復活してほしいんだ!
菜々 : OK! 上田丸子さんに、よーく、頼んでおくわ! ところで、小諸駅の駅弁なら、
どれがいいかな?
大介 : そうだね。「栗おこわ弁当」も美味しいけれど、小諸は佐久地方だから、佐久鯉も
味わえる「佐久平物語コスモス浪漫」で決まり!

3000系