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駅すぱ・どっち方面

【トンネルを抜ける旅】対決は「瀬戸内海」に軍配!

瀬戸内海
「駅すぱあとアンテナ」6月号の「駅すぱ・どっち方面?」コーナーは、「トンネルを抜ける旅」対決。鉄道の旅でトンネルを抜けたとき、パッと広がっていたら素敵な風景同士の対決です。日本三大車窓のひとつである「善光寺平」を制して軍配が上がったのは「瀬戸内海」でした。さっそく“瀬戸内海”派に一票を投じた皆さんから寄せられたコメントをご覧いただきましょう。
  • ◇『トンネルを抜けるとそこは海だった。瀬戸大橋とそれに続く島々を堪能したい』
  • ◇『トンネルの先に山というのはあちこちにあるが、海、しかも多島美との組み合わせはあまりないと思う』
  • ◇『海無し県出身なので、海にはあこがれがあります。普通に見るだけでも気分が高まるのに、眼下に広がる海が見えたらテンションマックス!』
  • ◇『小説「雪国」のように、トンネルを抜けてから見える景色は、トンネルに入る前の景色と違えば違うほどインパクトがあります。トンネルを抜けて真正面に広がる瀬戸内海と彼方まで続く瀬戸大橋の圧巻の景色は、一見の価値があります』
  • ◇『暗いトンネルから抜け出るとそこは雄大な海。考えただけでワクワクします。東京から新幹線で大阪方面へ向かう時、熱海付近でトンネルを抜けると海が見える瞬間があり、それだけでも毎回うれしいのに、瀬戸大橋で海を渡るなんて・・・。絶対行きたい!』

瀬戸内海特有の多島美(たとうび)が勝敗のポイントのひとつでした。単なる海でも感動しそうなのに、トンネルを抜けたとたん、島々が点在している瀬戸内海が眼下に広がっているとなれば、誰もが開放的な気分に浸れそうですよね。

  • ◇『実はどっちも見たことがありますが、飛ぶ鳥と電車以外は動きが無く穏やかな善光寺平では無く、橋の下を通る船の動きが印象的な瀬戸内海に軍配を上げました』
  • ◇『海が好き。瀬戸大橋線は、ゴトンゴトンというレールの継ぎ目の音も乾いた堅い独特の音がして、あの音も好きです』
  • ◇『瀬戸大橋線で四国へ2、3回行ったが何度通ってもわくわくする。線路のはるか下に海面が見えたりしてとてもおススメの旅になると思う』
  • ◇『岡山側から来ると児島湾を眺めたあとやや長いトンネルに入ります。そしてトンネルを飛び出した瞬間、空中散歩が始まります。鮮やかな風景の対比に心奪われる路線ですね』

今回、実際に“瀬戸大橋線でトンネルを抜ける旅”を体験したことのある方がたくさんいらっしゃいました。一度見たことがあるにも関わらず、「何度でも体験したい!」「絶対おすすめ!」という方が多かったですね。

  • ◇『児島駅を出た快速マリンライナーは、しばらくして鷲羽山トンネルを抜けます。すると目の前に瀬戸内の碧い海が広がります。穏やかな海には大小さまざまな形の島が浮かび、その間を船が行きかうさまはまさに一幅の絵を見るようです』
  • ◇『「サンライズ瀬戸」に乗車して朝日を眺めてみたい』

東京と高松を結ぶ寝台列車「サンライズ瀬戸」。明け方、目が覚めたときに朝日が降り注ぐ瀬戸内海を眺めることができたら、どんなに素晴らしいか!ぜひ見てみたいです!

もうひとつ、この“トンネルを抜ける旅”を満喫できるおすすめの列車を挙げるとすれば、「アンパンマントロッコ」でしょう。お子さん連れの家族に大人気の同列車は、トロッコゆえの臨場感を味わいながらトンネルを抜けて瀬戸内海に飛び出します。小さなお子さんでも景色を存分に楽しめるよう、低い位置にも窓がついているだけでなく、床下窓もついているところがポイントですね。

サンライズ瀬戸・出雲(JRおでかけネット)
アンパンマン列車



次は、“善光寺平”に一票を投じた方からのコメントをご紹介しましょう。

  • ◇『トンネルを抜けたらやっぱり善光寺平です。長野はいつも美しい』
  • ◇『どちらも経験ありですが、この二択を見てまた行きたいと思ったのは善光寺平を見下ろす篠ノ井線のほうですね』
  • ◇『何回も見ていますが、何度見ても新鮮で雄大で山の稜線がとてもきれいです』
  • ◇『日本三大車窓は1か所しか行ったことがないから、2か所目として行ってみたい。今となっては列車から眺められる日本三大車窓は2か所しかないから…』

日本三大車窓は、「JR肥薩線・矢岳越え」「JR篠ノ井線・姨捨駅」「北海道根室本線・狩勝(かりかち)峠越え」。このうち狩勝峠は、もう半世紀ほど前に新線開通により列車から見られなくなっています。「姨捨駅」は、鉄道ファンならずとも、一度は訪れてみたい駅として有名です。トンネルを抜けた後も善光寺平を望む景色は素晴らしいですが、姨捨駅のホームからの眺めも格別ですよ!

  • ◇『両親が長野出身で、子供の頃から夏休みは長野で過ごしていた。いつもは信越ルートだったのだが、初めて中央・篠ノ井ルートで長野に向かったとき、冠着トンネルを出てすぐの絶景は忘れられない。当時は「D51」牽引の旧型客車であった』
  • ◇『中学3年の卒業旅行で、新宿からの夜行各停に乗り、松本で乗り換え眠気と闘っている時に突如現れた善光寺平の風景の息を飲む感動を、37年経った今も忘れません』
  • ◇『日本の中央部に位置すること。夕景・夜景が素晴らしいです、特に姥捨駅からの田植えの終わった棚田を足もとにする「善光寺平」の眺めは、何とも言えません』
  • ◇『瀬戸内海の風景もいいのですが、冬の善光寺平の一面の雪景色は絶景です!何回見てもそのたびに違う様相の雪景色には感動します!』

夜景も冬景色も素晴らしい善光寺平の眺め。さらに、棚田も有名です。田植えを終えたあともさることながら、田んぼに水が張られ、稲が大きく育つまでの期間もおすすめ。また、月が棚田のそれぞれの田んぼに映るさまは「田毎(たごと)の月」と呼ばれ、有名です。

  • ◇『信州の青い空広々とした景色、牛に引かれなくても行ってみたい』
  • ◇『篠ノ井線の車窓は最高です。特に、数少なくなったスイッチバックが姨捨駅や桑ノ原・羽尾信号所で体験でき、普通列車でのんびりと善光寺平を眺めるのもとても良いです』
  • ◇『ずいぶん時間が経ちますが、夜汽車の車窓に突然飛び込んできた善光寺平の夜景は感動モノでした。忘れられません。スイッチバックで行ったり来たりもよかったです』

「牛に引かれて善光寺参り」のたとえで知らせる善光寺をはじめ、観光名所も多彩。いただいたコメントのように、スイッチバックは懐かしさを感じさせてくれます。

善光寺平

懐かしいといえば、今年の夏の臨時列車にも注目したいところ。7月5日(土)、臨時の「あずさ号」等に使用している183系車両(国鉄色)を使用して、松本駅~長野駅間に快速「懐かしの篠ノ井線183系」が運転されます。松本駅発車時は、同じく臨時列車の「懐かしの大糸線189系」と同時出発するため、多くの鉄道ファンが集いそうです。

また、7月から9月にかけて、姨捨駅から善光寺平の夜景を楽しむための快速「ナイトビュー姨捨」の運転もあります。「リゾートハイブリッドトレイン」を利用して、長野駅~姨捨駅間を往復します。

トンネルを抜けると、どんな風景が広がっているのだろう…そんなワクワク感を楽しむ鉄道の旅、いかがですか?

夏の臨時列車のお知らせ(JR東日本 長野支社)(PDF)