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駅すぱ・どっち方面

【日本の名橋】対決は「谷瀬の吊り橋」に軍配!

谷瀬の吊り橋

「駅すぱあとアンテナ」9月号の「駅すぱ・どっち方面?」コーナーは、「日本の名橋」対決。山口県の「錦帯橋」と、奈良県の「谷瀬の吊り橋」の対決となりましたが、結果は「谷瀬の吊り橋」に軍配が上がりました!さっそく、吊り橋好きな皆さんから寄せられたコメントをご紹介しましょう。

  • ◇『谷瀬の吊り橋一票!1回行きましたが、この距離を渡りきるのはなかなかの怖さです』
  • ◇『見た目に美しいのは錦帯橋だと思いますが、渡るとなるとスリルと迫力を感じさせる谷瀬の吊り橋に軍配が上がると思います』
  • ◇『地元です(といっても車で2時間ちょっとかかる)。若い頃に1度だけ渡ったことがあります。近所のおじさんはバイクで走って渡っていました。高所恐怖症のひとは橋の真ん中で座り込むかもしれません』
  • ◇『夏の暑いときにこの橋を渡ると、快い風と周りの風景がマッチして、兎に角「百聞は一見に如かず」。来てみてください。シーズン中、この橋は一方通行で、渡りきり。渡ったところで無料の送迎バスが、渡り始めのところまで戻ってくれます』

投票を応募した時期が、まだ暑い盛りだったこともあって「スリルで涼しくなりたい!」というご意見が目立ちました。山々に囲まれ、眼下には十津川の清流…歩くたびにユラユラと揺れる、長さ297m、高さ54mの谷瀬(たにぜ)の吊り橋。こう書いただけでもちょっと背筋がゾクッとします!

  • ◇『錦帯橋は「木の橋」で暖かく綺麗に見えますが、スリル満点の「谷瀬の吊り橋」を渡ってみたいです。吊り橋は機会があると、伊豆堂ヶ島の吊り橋を渡りに行きます』
  • ◇『スリル満点、といえば、茨城・常陸大宮の竜神峡の吊り橋もおすすめです。奥久慈の袋田の滝と一緒に周れば、涼しさ満点です』

吊り橋情報、ありがとうございます。伊豆にはいくつか吊り橋がありますが、「らんの里堂ヶ島」の屋外園地にある吊り橋「ラブコールブリッジ」は海がみえて爽快ですよね。一方、ダムを渡る茨城の竜神峡は、橋の長さは375m、高さ100mのダイナミックさ!!なんといっても11月に入ると山々が色づきはじめ、紅葉との見事なコントラストが楽しめます。

  • ◇『紅葉の時期が最高です。風で橋がかなり揺れ恐怖感が増しスリルを味わえるお勧めの吊り橋です』
  • ◇『奈良の吉野には、時間切れで行き着けないことがあったり、台風襲来で中止したことがあり、何度も悔しい思い出がある。春の桜が有名だが、紅葉も素晴らしいと聞く。今度こその思いがある。深い谷の紅葉はすごいに違いない。是非行ってみたい』

谷瀬の吊り橋の周辺には常緑樹も多く“周辺の全山が色づく”というふうにはならないものの、例年10月下旬頃から、ところどころが紅をさしたように色づく様子が味わい深いです。紅葉であれば、吊り橋から程近い「旭ダム」がおすすめ。国道168号線から旭川に沿ってダムへ向かう約8kmの道も「もみじ街道」と呼ばれていて、10月下旬から11月にかけて見頃を迎えます。

・谷瀬の吊り橋(十津川村観光協会)

さて、次は「錦帯橋」に一票を投じた方のコメントをご紹介しましょう。

  • ◇『十数年前、家族旅行でこの美しい橋を見て、感動しました。日本が誇れる美しい景観のひとつです』
  • ◇『青春18きっぷで京都から宮島と岩国の錦帯橋に行きました。山の上の岩国城から見た錦帯橋や岩国の街並みが綺麗でした』
  • ◇『岩国城をバックに眺めは最高ですよ。夜に行けば夜間照明がされていて、幻想的で昼とは違った景色が見られます。私は夜の錦帯橋の方が好きです』

今回は、予想以上に“錦帯橋に行ったことのある方”がたくさんいらっしゃいました。5連アーチ橋として錦帯橋が最初に完成したのは1673年。その後、洪水による流失や架け替え工事を経て、現在に至ります。

  • ◇『日本文化の象徴みたいな建造物です。実際に歩いた時を思い出しても、素晴らしい木のぬくもりを感じた芸術作品と感じました。私はまもなく70歳を迎える年齢ですが、20歳代に夜行寝台列車で関西まで行き、更に山陽線の急行電車に乗り換えてこの錦帯橋を歩いたことを覚えています。何度でも訪問したい建造物です。永遠に保存して欲しいです』
  • ◇『船大工さん達が築き上げた、日本古来の“芸術品”です。錦帯橋から見上げる御城の姿が、さらなる心を癒してくれます』
  • ◇『吊り橋は高所恐怖症でダメ、錦帯橋は何か金運が上向きそうでいい。欲ボケか!?』

錦(にしき)が帯のように連なって…言われてみると、確かに金運が付きそう(笑)。それでありつつ、れっきとした芸術としての品格も持ち合わせているわけですね。

  • ◇『錦帯橋はまだ行ったことがないので、ぜひ。空港もできるようですね』

そうです!12月13日に開港予定の空港名はズバリ、岩国錦帯橋空港!今年の冬は、がぜん錦帯橋が注目を集めそうです。これに伴い、JR西日本も10月より山口県内から首都圏までの新幹線「のぞみ」の往復割引を充実させるなど、利用促進策を講じています。行きは鉄道の旅を楽しみ、帰りは飛行機を使うなど、旅のバリエーションが広がりそうですね。秋の旅行として、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょう。

・錦帯橋

錦帯橋