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駅すぱ・どっち方面

【初夏の夜の風物詩】対決は「蛍」に軍配!

蛍

「駅すぱあとアンテナ」6月号の「駅すぱ・どっち方面?」コーナー、その対決テーマは「夏の夜の風物詩」。「蛍」と「鵜飼」の対決となりましたが、結果は「蛍」に軍配が上がりました。さっそく「蛍」を選んだ皆様からのコメントをご紹介しましょう。

  • ◇『神秘的な光を放って、やわらかな曲線を描いて暗闇に舞う光景はロマンチックで感動します』
  • ◇『湯上がりに浴衣姿で右手に団扇、左手にビール。蛍の幻想的で美しい姿を眺めながら夕涼みなんてできたら最高ですね』
  • ◇『初めて応募します。60才になり、蛍には何十年もご無沙汰しています。今回の企画を拝見して、ぜひ、孫(3才、8才)と一緒に蛍の光を拝見して感激したいと思っています』

蛍ほど「幻想的」という言葉がしっくりくるものはなかなかありませんよね。そして今回、最も多かったのが、「昔、子どもの頃に観た感動をもう一度」といったご意見でした。

  • ◇『幼い頃、田んぼでホタルが明滅する中に立ったことがあります。それはもう神々しくて別の世界に行ってしまいそうでした。「二つ並んだホタルはヘビの目だから手を伸ばしてはいけない」のです。そんな田舎でした。もう一度あの中に立ってみたい!』
  • ◇『遠く幼い日々が思い浮かびます。遊び呆けた夏の日、暗い夜道を一人での帰り道は何かと心細いが、蛍の明かりに先導されて帰った我が家の明かりを思い出す昭和30年代の少年期』
  • ◇『60年以上蛍を見ていません。子供のころ胸のポケットに蛍を入れて明りにしていたことが懐かしく思います』
  • ◇『鵜飼は紐で操られて働く鵜が、管理社会で懸命に働くサラリーマンのようで、"やがて悲しき鵜飼かな"の俳句通りに、ちょっと悲しさを感じてしまいます。蛍は今や自然の豊かさの象徴的なものを感じますし、子供の頃にうちわやたけぼうきを持って蛍狩りに行き、とって帰った蛍を蚊帳に放して楽しんだことを思い出します』
  • ◇『毎号楽しく拝見しています。今回は「蛍」に投票です。ここ何年か、近隣では全く見掛けなくなってしまいました。子供の頃は、菜種を脱穀した枯れ枝を束ね、蛍を追いかけて捕まえたものでした。そんな郷愁を誘う「蛍」をもう一度間近で見たいものです。孫にも見せてやるのと同時に、あの興奮を味合わせてやりたいですね』

いやはや、「二つ並んだホタルはヘビの目」「ポケットにいれて楽しむ」「蚊帳に放つ」「菜種を脱穀した枯れ枝を使う」など、本当に貴重な体験談がたくさん寄せられました!蛍をみたことすらない子ども達に、こうした風習も込みで伝えていきたいなと感じた次第です。

  • ◇『沖縄の座間味島で大量のホタルを見ました。とても感動しました』
  • ◇『山口は湯田温泉、一の坂川の蛍は見事でした。また行きたいです』
  • ◇『生まれ育ったふるさとの家の裏には近くの泉から流れ出た小川があり、初夏には多くの蛍が舞っていたのを懐かしく思い出します。横浜に住み始めた昭和40年代は近くに谷戸(丘陵地の谷あい)があり、蛍を楽しむことが出来ましたが、その後開発が進み見ることが出来ないのが残念です。現在は四季の森(横浜市緑区)に出かけ楽しんでいます』

現在も残る蛍の名所。ぜひとも行ってみたいですよね。ちなみに東京ですと、椿山荘の「ほたるの夕べ」が7月16日(月)まで開催中です。あとオススメしたいのが、長野県にある青木湖。こちらでは、湖上に舞う蛍をボートに乗ってみられるという、珍しい体験が可能です。夏の思い出づくりに、ぜひ出かけてみてはいかがでしょう。

・椿山荘「ほたるの夕べ」

・青木湖 湖上ホタルツアー(白馬ライオンアドベンチャー)

では次に、「鵜飼」を選んだ皆様のコメントをご紹介しましょう。

  • ◇『実際の鵜飼を見たことないのでその迫力を知りたい』
  • ◇『鵜飼は何といっても、鵜匠の手さばきが醍醐味』
  • ◇『夜の川面に揺らめく炎と鵜を使う鵜匠の技。一瞬、現世を離れた感覚が味わえると思います』
  • ◇『勇壮、幽玄、優雅。3つの"ゆう"がみてとれる』
  • ◇『久しぶりに見てみたい!そのあとでアユ料理堪能!』

こちらも蛍に負けじと幻想的!さらに勇壮、幽玄、優雅…やはり一度は見てみたいですね。アユ料理も魅力です!

  • ◇『断然こちらでしょう!鵜匠さんは国家公務員(宮内庁)だそうです。だいぶ前に岐阜の長良川で見ましたが、あのシーンはまた見たい!!』
  • ◇『篝火に照らされた鵜匠と鵜の息の合った動きを眺めるのは、何といっても初夏の風物詩。多少残酷さを感じるが、人と鵜の信頼関係があっての鵜飼であり、古くから行われてきたことを思えば、地球環境の将来の在り方について考えさせる。同時に郷里広島を思い出させる』
  • ◇『長良川ツーデーマーチというウォーキング大会に参加したとき、鵜飼いを見に行きました。手綱さばきの見事さと、光に浮かぶ鵜匠の姿が素晴らしかった。女の子の踊りも流れていく船の上で演じられ、こちらは幻想的でした。もう一度見に行きたいと思いました』
鵜飼

鵜飼といえば、長良川。鵜飼は、毎年5月11日から10月15日までの期間中、中秋の名月と増水時を除いて毎夜行われます。もちろん、鵜飼がみられるのは長良川だけではありません。京都・嵐山の鵜飼は7月1日(日)~9月15日(土)にかけて行われます。そしてコメントにもありました、広島の鵜飼。こちらは三次市の馬洗川が舞台です。8月31日(金)まで、毎日行われています。全国で唯一みられる"白い鵜"にもぜひ注目してみてくださいね。

まだ梅雨があけない時期ではありますが、初夏の夜をぜひとも優雅にお過ごしください。

・長良川鵜飼(岐阜観光コンベンション協会)

・嵐山の鵜飼(嵐山通船)

・三次の鵜飼(三次市観光協会)