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駅すぱ・どっち方面

【風景対決】は「農村の風景」に軍配!

農村の風景

「駅すぱあとアンテナ」7月号の「駅すぱ・どっち方面」コーナーは、古き良き日本の「ふるさと」の風景対決。棚田に稲穂が揺れる「農村の風景」と、潮の香りと海の恵みを満喫できる「漁村の風景」の対決になりましたが、結果は「農村の風景」に軍配が上がりました!

それではさっそく「農村の風景」を選んだ皆さんのコメントをご紹介してみましょう。

  • ◇『四季を感じるのは、やっぱり農村の風景でしょう。春の蛙の鳴き声に蛍の乱舞から始まり夏の蝉の声へ。そして秋の赤とんぼに紅葉。そして雪景色へ。想像しただけで癒されます』
  • ◇『20歳迄育った実家は山あいの町でした。これ程見事な棚田ではありませんでしたが、田舎というとやっぱり「山」「田んぼ」「むせかえる緑の香り」ですね。イナゴを追いかけた子供の日々を思い出します』
  • ◇『牧歌的な風景に魅せられ、いろんな地を訪ねようとしている。先だっては、兵庫県多可町「座神棚田」を訪ねました。今後も多くを訪ねたいと思っています』
  • ◇『長野県を旅行した折に、タクシーのドライバーさんが姨捨駅界隈を案内してくれました。初夏の棚田風景を望みながら秋の稲穂の波を思い浮かべました。この里が、この風景が生み出した昔話を聞きながら日本の原風景を眺めました』

自分の実家が山あいにある方、棚田に興味を持っている方が実に多かったです。今後もぜひ棚田に注目していただき、旅路の楽しみに加えていただけたらなと思います。

■日本の棚田百選
http://www.acres.or.jp/Acres20030602/tanada/tanada1.html

  • ◇『だんだんこのような棚田の原風景は少なくなってきている今、貴重なものと思います。現在、減反や、農家の高齢者による人手の不足等など厳しい現実でしょうが、この風景を見ると心が癒されます。秋の美しい田毎の月を想像します』
  • ◇『田園育ちのためか、豊かに実った収穫前の棚田の風景は、恵まれた天候への感謝と長かった苦労が報われたことに感謝の気持ちが自然に湧いてくるような、とても癒された気持ちになります』

おっしゃるとおり、現在の日本の棚田は厳しい現実を抱えています。現在はオーナー制度を敷いて保全協力者を募っているところも多々ありますので、美しい風景を残すために今後も棚田に注目し、行ってみて、できれば保全に関わってみる、といった心がけをしていきたいものです。

  • ◇『落ちつくのは、緑香る「農村の風景」。だけどできれば、振り返れば潮風の「漁村の風景」なんてのが最高かな。厚かましくてごめんなさい』

農村と漁村のいいとこどりですね!福井県高浜町の「日引棚田」がオススメです。漁村ではないものの、美しい海と棚田のコントラストを満喫できるところでしたら、石川県輪島市の「白米千枚田」はいかがでしょう。

さて、次に「漁村の風景」を選んだ方のコメントもご紹介しましょう。

漁村の風景

  • ◇『海風を受けて大漁旗はためく漁船が並ぶ漁港の風景が爽やかです』
  • ◇『乾燥機が普及し、海辺でイカを干す風景が少なくなったので郷愁を感じます』
  • ◇『視覚的には農村の風景でしょうか? 飲兵衛の私には、「漁村の風景」がそのまま「酒の肴」に見え、しっかりと癒されます。こういう所には、きっと他にもうまい肴が有るのではないかと、だだ想像が膨らむばかりです』
  • ◇『小さい頃、童謡「みかんの花咲く丘」が好きで海の風景にあこがれたものでした。そのこともあったせいか、定年後現在、太平洋の荒波の音が聞こえる海のそばに住んでいます。しかし残念なことに、当地には漁村の面影がほとんどなくなっています。私は、「塩の香りと海の恵み」の漁港がある「漁村の風景」が好きです』
  • ◇『ワンマンのディーゼルカーから無人の停車場を降りると潮の香り、波の音。季節、天候によって表情が変わる海辺の風景。小さな漁港と寄り添うような集落。狭い路地。砂浜や入り江を車窓に眺めるローカル線の旅。そして、やはり海の恵みです。今は自動車での移動になってしまいましたが、有明海沿いの漁村を眺めながら天草の入り口を結ぶ三角線や、最近残念ながら廃止されてしまった西日本鉄道宮地岳線の津屋崎付近を思い出します』

皆さんおっしゃるように、漁村にはたくさんの魅力がありますよね。風景を眺めた後に待っている、海の幸たっぷりの晩御飯にもそそられます。ちなみにイカの天日干しですと、山口県の長門市の油谷(ゆや)地区や通(かよい)地区が有名です。特に油谷地区には美しい棚田もあり、海とともに眺めることができます。
今年の夏、ぜひ皆さんも農村や漁村を訪れて、日本の素朴な風景の中に身を置いてみませんか?