読みモノ&レポート満載! 駅すぱ図書館

駅すぱ・どっち方面

【初夏の風物詩列車対決】は「ホタル列車」に軍配!

ホタル列車

「駅すぱあとアンテナ」5月号の「駅すぱ・どっち方面」コーナーは、初夏の風物詩列車対決。「ホタル列車」と「あじさい列車」の対決になりましたが、結果は「ホタル列車」に軍配!あじさい列車も素敵なこと、この上ないのですが、やっぱりホタルそのものの希少価値が勝敗を分けたなと感じました。それではさっそく「ホタル列車」派の皆さんのコメントからご紹介。

  • ◇『銀河鉄道のロマンを思い浮かべながら、車窓から見る幻想の世界!!そんなイメージを思い起こさせる設定です』
  • ◇『昭和30年代では、都心部でも、ほんの少し奥に入ると見られた蛍が、今では田舎の川に行ってもなかなか見る事が出来ない。幻想的な光は、非常に魅力のある光である。ぜひ見てみたいものです』
  • ◇『生まれてこの方45年、ホタルってテレビ以外で見たことがありません。一度は見てみたいですね』
  • ◇『もう20年ほど前になりますが、単身赴任していた地の川沿いで、100メ-トル近くの一帯が蛍の光のカ-テンとして点滅していた様は、今でも忘れられません。我が家近くにもいくつかの蛍生息地はありますが、まだまだ当時を髣髴とさせる規模には至っていません。どこでも見られるような日本になれば、すばらしいと思っています』
  • ◇『子どもの頃、夜になると川のせせらぎで、菜種の枝を乾燥してほうき状に束ねてとった事を思い出します。今はその川でもまったく見られなくなりました。5~6年前、田舎に出かけた際に田園で数匹のホタルを見つけることが出来ました。数は少ないですが是非孫に見せてやりたいと思います』

ホタルは「子どもの頃に見た」という方と「まったく見たことがない」方に分かれるんですよね。昨今では、いっとき汚れていた河川がきれいになっているところも多く、東京・神奈川を流れる多摩川では「鮎」も獲れるようになっています。このままみんなの努力で浄化が進んで「ホタルが当たり前のようにみられる時代」になってほしいですよね。

ではここで、「ホタル列車」をいくつかご紹介しましょう。
まずは、秋田内陸縦貫鉄道。この地では「ホタルの里づくり」が平成17年より始まっています。例年7月頃になると「秋田内陸線ホタル号」が運行。車内ではホタルに関するクイズなどが催され、ホタルの生態を楽しみながら学ぶことができます。クライマックスは、白坂地区の鑑賞地点。そこに着くと一旦停車し、車内の電気が消えます。車窓から、ふわふわと浮遊するホタルの光を眺めることができます。今年の運行日程はまだ決まっておらず、年によってホタルの数も異なりますが、気になる方は今後、同鉄道のホームページをチェックしてみてくださいね。

「一旦停車→消灯」といった列車ではありませんが、もうひとつおすすめしたいのが、千葉県のいすみ鉄道。春は沿線の菜の花が有名な鉄道です。今年の6月7日(日)から6月21日(日)まで、「ホタルウォッチングトレイン」が運行します。ホタルの群生地はヒミツになっていて、その最寄り駅から群生地までは送迎バスが出ます。行き先がわからないミステリートレイン風の列車ゆえ、さらに幻想的な気分に浸れそうですよね。

一方、「あじさい列車」派の皆さんのコメントは・・・

あじさい列車

  • ◇『小雨降る中でのんびりとあじさいを見て、そのあとのんびりと温泉に入りおいしいビールを飲みたい』
  • ◇『あじさい列車といえば、箱根登山鉄道の夜間ライトアップでの鑑賞が有名です。小田原住民としてはこの時期いつも堪能しております』
  • ◇『やっぱり「紫陽花」でしょ。(^o^)/梅雨のジメジメした雰囲気を、満開の紫陽花が一気に吹き飛ばしてくれますよ。「あじさい列車」に一票!』
  • ◇『旅行は雨だと台無しに。でもあじさい列車なら、むしろ雨の方が花がきれいに観賞できるのでは』

皆さんのコメントの中で圧倒的に多かったのが「箱根登山鉄道のあじさい」をお薦めする声です。もちろん今年も「あじさい列車」、運行されますよ。同鉄道のあじさいの魅力は、あじさいの見どころスポットの多さ。ライトアップは7箇所で行なわれます。また、標高差によってあじさいの開花時期が異なるため、強羅駅付近では7月半ば頃まで、長い期間楽しめる点も魅力です。

とかく梅雨の時期はお出かけするのが億劫になりがちですが、「梅雨ならでは」の風物詩を求めて旅に出てみるのも一興です。ぜひともお出かけください。