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「駅すぱあとアンテナ」8月号





暑い夏でも一服の涼を感じさせてくれる、水のせせらぎ。今月は、清らかな水がこんこんと湧き、街中に張り巡らされた水路が流れる街の数々をご紹介します。

岐阜県の中濃地域に属する郡上市は、「水とおどりの城下町」というキャッチフレーズを掲げる街です。

コロナ禍によって「郡上おどり」は残念ながら2年連続で中止となり、ライブ配信のみが行われていますが、世の中のありさまに関わりなく、清らかな水は街中を流れ、行き交う人々の喉と心を潤しています。

重要伝統的建造物保存地区に指定されている町並みは、江戸時代に造られた当時を彷彿とさせる姿を残しています。街のシンボルといえるのは、八幡町本町にある湧水「宗祇水(そうぎすい)」。室町時代に連歌師として名を馳せた宗祇が訪れた際、この湧水で喉を潤して歌を詠んだことからその名がつきました。昭和60年、環境庁が定めた名水百選にも選ばれています。

郡上八幡旧庁舎記念館の脇に伸びている「いがわこみち」も有名な癒しスポットのひとつ。小径(こみち)の傍には江戸時代に造られた用水路が流れており、現在も利用されています。かつて社交場として賑わった洗濯場が3ヵ所あり、夏にはスイカや野菜を冷やしているシーンに出会えることも。鯉や鮎なども悠々と泳いでいます。

職人町と鍛冶屋町の間を流れる「御用用水」は、江戸時代に造られた用水路です。元々の目的は防火で、延焼を防ぐ袖壁を隣家との境に立て、家の軒先には消火用のバケツを配置。用水路で水を汲んで消火するように備えていました。同時に、各家庭には「せぎ板」という板があり、これを水路にはめ込むことで水位を上げ、洗い物や打ち水をしやすくしていました。

右の画像は、この地ならではの水循環システム「水舟」です。二層または三層の構造をした水槽で、湧き水を引き込んでいます。

上段の水槽は、飲み水や食べ物を洗うことに使い、下段の水槽は汚れた食器などを洗うことに使います。そこで生じた米粒などの残りは魚たちのエサとなり、おのずと水質が浄化されて川へ注がれる仕組みです。貴重な水資源を無駄なく使いつつ、エコの発想も取り入れている水舟は、まさに先人の知恵のたまもの。現在は観光用として街中に10ヵ所ほど設置され、水飲み場として活用されています。

郡上八幡の散策は、人々の営みと水の関わりを感じ取ることができます。
清流と名水の城下町、郡上おどりのふるさと

長崎県の島原半島に広がる島原市は、東に有明海、西に普賢岳を望む風光明媚な観光都市。島原城や武家屋敷など、城下町としての風情も豊かです。「水の都」としての顔も有名で、普賢岳の火山活動によって地下水脈が市内の至るところから湧き出し、昭和60年には「島原湧水群」として名水百選に選定されました。清らかな水が湧くスポットは、実に市内約60ヵ所を数えます。

まず散策したいのは、市内中心部・新町一帯。全長100mに及ぶ水路があり、多くの錦鯉が放流されています。水が澄んでいるため錦鯉の色彩がくっきりと見えて、夏はなんとも涼しげ。水の都・島原を象徴する景観を作り出しています。

同エリアにある湧水庭園「四明荘」にも訪れたいところ。同庭園には1日あたり3,000トンもの湧水が自噴する池が広がっています。国も登録有形文化財に指定されており、ここでも錦鯉が優雅に泳いでいます。池にせり出した縁側に座ると、池の底から水が湧き出る様子を見ることも可能。アカマツやカエデなど庭の木々と、清らかな水が湧く池のコントラストが心を落ち着かせてくれることでしょう。

島原城の西側一帯のエリアで注目したいスポットは武家屋敷街です。道の中央には、まっすぐと水路が伸びています。江戸時代、このエリアには主に下級武士たちが住んでおり、その生活用水として水路が引かれました。チフスや赤痢などの伝染病が水路によって広まることを防ぐため、川奉行という役職を設け、水を清らかに保つよう厳重に管理していたそうです。

400年もの時を経た現在も、武家屋敷と水路が当時の姿のまま残っています。武家屋敷は全国各地にありますが、水路は道の中央に引くことが一般的だったため、その多くは埋め立てられました。残存しており、なおかつ現在も地域住民が大切に扱っているケースはとても希少です。

郡上八幡の「水舟」のような使われ方をしている浜の川湧水も、島原市の名所のひとつ。4つの層に区切られており、最も上部に位置する層では野菜などの食品を洗い、2番目の層は食器などの「すすぎ場」。3番目の層は汚れた食器を洗い、最下部の層は洗濯といったぐあいに、それぞれ用途によって使い分ける仕組みとなっています。

様々な名水スポットを散策しつつ、清らかな水がもたらした島原の名産品、手延べそうめんや、白玉団子の伝統的なスイーツ「かんざらし」に舌鼓を打つのもよさそうです。
島原観光おすすめ情報サイト Enjoy!しまばら

清らかな水が流れる街を、さらに3つご紹介しましょう。

まずは山形県南部に位置する長井市。長井の"井"は、"水の集まるところ"という意で、最上川の上流に位置し、古くから最上川舟運で栄えてきました。現在も多くの商家が立ち並び、国の有形文化財に登録されている建築も少なくありません。

街には小川や水路が網目のように張り巡らされています。元々は川の氾濫を抑えるために作られたそうですが、共用の水路から敷地内に水を引き込む「入り水」と呼ばれる水路もあり、生活用水として古くから利用されてきました。珍しいのは、小出地区にある立体交差型の水路。十字に水が流れ、上方の水路から溢れた水を下方の水路が受け止め、自然と水量が調整されるようになっています。

初夏から秋にかけては、水中に生えている梅花藻(ばいかも)と呼ばれる植物が開花。流れる水に身を任せ、涼しげに揺れる可憐な花に癒されながらの散策が可能です。

次におすすめするのは、福井県大野市です。"越前おおの"と呼ばれるこの地は、戦国時代に築かれた越前大野城と、城下に広がる碁盤目状の町並みが残っていることから、"北陸の小京都"とも呼ばれています。

この地の特徴は、古くから地下水が豊富であること。現在も多くの家庭が自家製ポンプを所有し、自ら汲み上げて生活に利用しています。街中には「本日の地下水の水位」を表示する看板が点在しており、地域ぐるみで地下水を大切にしていることが伺えます。

湧水スポットは市内に点在し、その多くは飲用可能。そのうちのひとつ「御清水(おしょうず)」は、かつて殿様のご用水として利用されていたことから「殿様清水」と呼ばれることも。年間を通じて水温が一定しているため、夏は冷たく、冬は温かく感じます。また、「平成の名水百選」にも選ばれている「本願清水」は、清らかな水を好むイトヨという魚の生息地として国の天然記念物に指定され、多くの観光客が訪れています。

次は岐阜県飛騨市の飛騨古川と呼ばれるエリアです。

有名な飛騨高山の北に位置しているため"高山の奥座敷"と呼ばれていますが、JR高山駅からJR飛騨古川駅まで普通列車でも20分とかからないため、高山で朝市を堪能した後に、古川の散策を楽しむといった方も多くみられます。

古川も高山と同様に、江戸時代に天領(幕府直轄領)として発展を遂げてきました。白壁の土蔵や寺の石垣に沿って伸びる瀬戸川用水周辺は、この地を象徴するスポット。約400年前、田んぼをつくる目的で城のお濠から水を引いたことが始まりです。今では約1,000匹もの鯉が泳ぎ、道行く人の目を楽しませてくれます。興味深いのは、冬から春にかけて鯉たちの引っ越しが行われること。冬の用水路は、積もった雪を流す流雪溝として機能します。晩秋と春に、地元の人々が協力して鯉を引っ越しさせる作業は、この地の風物詩です。

先人の知恵が注がれた水路が、今も残る街。いつか散策してみたいものです。
長井市観光ポータルサイト
えちぜん大野 観光ガイド
瀬戸川と白壁土蔵街(飛騨の旅)
【 鉄道 】
JRは、JR時刻表2021年8月号の内容に対応
私鉄および公営は、2021年7月15日現在の時刻表に対応
<臨時ダイヤ>
●岡山電気軌道東山線
2021/7/20~8/27の平日 休校期ダイヤ
●近畿日本鉄道
2021/7/22~8/29の土休日 特急列車延長運転
●西武池袋線、山口線、新宿線
2021/7/31~8/1 コンサート開催に伴う臨時ダイヤ
●西武多摩湖線、山口線
2021/8/1~31 臨時列車運転
●岡山電気軌道
2021/8/13 お盆ダイヤ(土休ダイヤで運行)
●福岡市地下鉄
2021/8/13 お盆ダイヤ(土休ダイヤで運行)
●甘木鉄道
2021/8/13 お盆ダイヤ(土休ダイヤで運行)
●肥薩おれんじ鉄道
2021/8/13 お盆ダイヤ(土休ダイヤで運行)
●西武池袋線、山口線、新宿線
2021/8/13~15・24~29 プロ野球公式戦開催に伴う臨時ダイヤ
その他の改訂情報は駅すぱあとワールドをご覧ください。
■新型コロナワクチン大規模接種会場への無料送迎バス追加対応のお知らせ
https://ekiworld.net/210614_covid-19_free_shuttle_bus
次回2021年9月号は、2021年8月25日(水)配信予定です。お楽しみに!
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発行  株式会社ヴァル研究所 https://www.val.co.jp/
発行日 2021年7月28日(水)
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