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「駅すぱあとアンテナ」7月号

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今月は、夏ならではの"音"に注目。花火や祭囃子などが恋しい昨今ではありますが、自然や文化から生まれる夏特有の音に耳を傾け、季節を感じてみませんか。

まず最初にご紹介する夏の音は、風鈴です。軒下でリンと鳴る涼しげな音は、冷房のなかった時代から現代に至るまで、日本人の心に"涼"を届けてくれています。

日本における風鈴のルーツといわれているのは、寺院の軒先の四隅に吊るされた風鐸(ふうたく)です。この音色が届く範囲は聖域とみなされ、厄除けの効果があるとされてきました。そのためか、現在でも夏になると風鈴を吊るす寺社仏閣が全国各地にあります。

右の画像は、福岡県糟屋郡篠栗町にある山王寺。篠栗四国八十八ヶ所のひとつとしても知られているこの寺では、夏を迎える前から約3,000個もの風鈴を吊るしています。それぞれの風鈴に吊るされているのは、色とりどりの短冊。そこに願い事をしたため、風鈴を奉納することが可能です。風に揺られる短冊と、境内に響く涼やかな音色が心地よさを誘います。

岩手県奥州市にある水沢駅、その夏の風物詩といえば南部風鈴です。約900年の歴史を有する南部鉄器は、奥州市水沢区の名産品。熱の伝導率が良く、素早く沸騰する一方で冷めにくいため、鍋、釜、急須などに重宝されてきました。

その風鈴の音色は、響きが長くリーンと高く澄んでいるため、余韻の美しさが特徴です。形状は、オーソドックスな吊り鐘型、松笠型に加え、花や果物をかたどったものなど個性豊か。水沢駅のホームには例年6月から8月にかけて、たくさんの南部風鈴が吊るされます。今年はすでに約800個が吊るされ、8月末まで夏らしい音色を響かせています。なお、水沢江刺駅でも同様に、南部風鈴が飾り付けられました。

風鈴を購入できる風鈴市も、この夏、一部で復活します。神奈川県川崎市にある川崎大師の風鈴市は、昨年新型コロナウイルスの影響で中止となりました。しかし今年は7月20日(火)より開催される予定です。例年のような境内での開催ではなく周辺37店舗による分散開催とし、さらに期間も5日間から8月22日(日)までの約1か月間に延長。密を避ける工夫を凝らして開催するめどが立ちました。

川崎大師の風鈴市は、江戸風鈴などのガラスをはじめ、陶磁器や鉄器など、全国から集められた多種多彩な風鈴を購入することができます。お気に入りの音色を求めて、店舗を巡る街歩きを満喫してみるのもよさそうです。
山王寺 風鈴祭り(福岡県観光連盟)
水沢駅の南部風鈴(岩手県文化スポーツ部文化振興課)
川崎大師 風鈴市

蝉の鳴く声も、夏を代表する音のひとつ。至るところで耳にすることができますが、自然豊かな寺社仏閣で聞くと、さらに心に染み渡ります。

山形県山形市にある立石寺は、通称"山寺"と呼ばれる霊山。元禄二年、松尾芭蕉が「奥の細道」の紀行中に訪れ、かの有名な「閑(しず)けさや 岩にしみ入る 蝉の声」の句を詠んだ地です。

境内には奇岩が連なっており、芭蕉が"岩にしみ入る"としたのも頷けます。なお芭蕉の没後、弟子たちがこの地を再訪しました。その際、芭蕉がこの句の着想を得た場所を推察し、そこに芭蕉が遺した短冊を埋めて塚を作りました。それは現在も"せみ塚"として境内に残っています。また、立石寺に隣接する総鎮守、日枝神社には句碑と共に芭蕉とその弟子・河合曾良の銅像が建てられています。

さて、蝉の声といってもニイニイゼミやクマゼミ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミなど、種によって個性があります。その中で注目したいのが、ヒメハルゼミという蝉です。

この蝉の特徴は、合唱することです。6月下旬から8月上旬にかけて、他の蝉よりも少し先に鳴き始めますが、ある一匹が鳴いたら周囲のヒメハルゼミも一斉に鳴き、森林全体が「ジャーーー」という音に包まれます。その音色は、どこかに滝があるのかと思えるほど。一斉に鳴く様子を表す「蝉しぐれ」という言葉は、ヒメハルゼミの合唱から生まれたという説もあります。

生息する地域が局地的なのも特徴のひとつ。カシやシイの木などの生い茂る森に生息していますが、開発や伐採が進んでいることに加え、ヒメハルゼミは長い距離を飛ばず、生息地域を広げようとする習性がありません。そのため東日本では、主に寺や神社が所有する"鎮守の森"が貴重な棲み家となっています。

右の画像は、神奈川県足柄下郡箱根町の早雲寺。その裏山一体は早雲公園として自然林が保護されており、例年6月下旬から7月上旬にかけてヒメハルゼミの合唱を耳にすることができます。なお神奈川県内ではこの地にしか生息しておらず、箱根町指定の天然記念物となっています。

その他、茨城県笠間市の「片庭ヒメハルゼミ発生地」は、楞厳寺(りょうごんじ)と八幡神社の境内が生息地。千葉県夷隅郡大多喜町に広がる麻綿原高原や、新潟県糸魚川市の「能生ヒメハルゼミ発生地」など、貴重な蝉の声を聞ける地が点在しています。ぜひ一度、心に染みる蝉しぐれを体験してみてはいかがですか。
宝珠山 立石寺
早雲寺(箱根町観光情報ポータルサイト)

一年を通じて耳にする川のせせらぎに、夏らしい音が加わることもあります。たとえば、蛙の鳴き声。都会ではあまり聞こえなくなりましたが、田んぼが広がる地域など、現在も蛙が元気よく合唱しています。

その中で注目したいのは、カジカガエルという日本固有の蛙です。「万葉集」にも登場しているこの蛙の特徴は、鳴き声の美しさ。「フィフィフィリィー」と、鈴を転がしたような美しい声で鳴きます。それが鹿の鳴き声のように聞こえることから「河鹿(かじか)」と名付けられました。鳴き声が響き渡るのは、求愛の時期となる5月から8月にかけてです。

鳥取県東伯郡にある三朝(みささ)温泉のマスコット的存在は、このカジカガエル。温泉郷を流れる三徳川はカジカガエルの生息地で、環境省の「残したい日本の音風景100選」に「三徳川のせせらぎとカジカガエル」として登録されています。ちなみに6月はホタルが乱舞する地としても知られています。

その他、山口県岩国市を流れる錦川の中流域が「南桑カジカガエル生息地」、岡山県真庭市の湯原地域が「湯原カジカガエル生息地」として、それぞれ国の天然記念物に指定されています。

最後にご紹介するのは岐阜県の風物詩、長良川の鵜飼です。これも「残したい日本の音風景100選」のひとつに選ばれています。

例年はゴールデンウィーク明けから行われますが、今年は感染拡大の影響で三度延期となり、6月21日(月)にようやく開幕しました。

かがり火に照らされた水面に鵜が潜り、鮎を採る鵜飼は、眺めているだけでも満足するものですが、実は音も特徴的です。川の流れる音や、船を漕ぐ音に加え、腰みのを着けた鵜匠が鵜を励ます「ホウホウ、ホーラ」という掛け声、棹や櫂で船のへりを叩く音、かがり火がはぜる音など多種多彩。長く培われてきた漁の技術と文化を、目と耳で満喫することができます。

鵜飼のような地域特有の行事に出かけることは難しい昨今ですが、ぜひ身近なスポットで、夏の音に耳を傾けてみてはいかがですか。
三朝温泉
ぎふ長良川鵜飼(岐阜市)
【 鉄道 】
JRは、JR時刻表2021年7月号の内容に対応
私鉄および公営は、2021年6月23日現在の時刻表に対応
<臨時ダイヤ>
●札幌もいわ山ロープウェイ
2021/6/21~ 営業時間変更
●札幌もいわ山ロープウェイ もーりすカー
2021/6/21~ 営業時間変更
●小樽天狗山ロープウエイ
2021/6/21~ 営業時間変更
●筑豊電鉄
2021/6/26~の土休日 特別ダイヤ
●西日本鉄道
2021/6/26~の土休日 特別ダイヤ
●東武アーバンパークライン
2021/6/28~ 通常ダイヤ
●西武新宿線
2021/7/1~31 臨時列車運転
●西武多摩湖線
2021/7/1~31 臨時列車運転
●西武山口線
2021/7/1~31 臨時列車運転
●京王電鉄
2021/7/3~の土休日 「Mt.TAKAO号」運行期間延長
その他の改訂情報は駅すぱあとワールドをご覧ください。
次回2021年8月号は、2021年7月28日(水)配信予定です。お楽しみに!
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発行  株式会社ヴァル研究所 https://www.val.co.jp/
発行日 2021年6月30日(水)
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