法人のお客様

駅すぱあとWORLD

駅すぱあとアンテナ

「駅すぱあと」のメールマガジン「駅すぱあとアンテナ」を配信中!
購読は無料、毎月1回配信しております。 見て楽しい、読んでナットクの情報盛りだくさん!

「駅すぱあとアンテナ」12月号





過ぎゆく秋と、冬支度。そんな季節には、わびさびを感じに日本庭園へ足を運んでみてはいかがですか。美しい日本の風景を、ぜひ心に刻んでいただきたく思います。

島根県松江市の宍道湖、その中央に浮かぶ大根島(だいこんしま)は、はるか昔の火山噴火によって生まれた周囲約16kmの小さな島。そこに山陰最大級の日本庭園、由志園(ゆうしえん)があります。

昭和45年に造成が始まり、今では約1万2千坪の広大な池泉廻遊式日本庭園となった由志園。園内には、奥出雲のV字峡谷「鬼の舌震(したぶるえ)」、斐伊川(ひいがわ)の清流、宍道湖の静かな水面、霊峰・大山など、随所に出雲地方の風景を表現していることから、"出雲の國の箱庭"と称されています。

例年11月中旬から12月上旬にかけては、紅葉が見頃。園内のイロハモミジなどが色づき、池泉に映る紅葉も見事です。池泉に架かる赤橋と紅葉も美しいコントラストを描きます。冷え込みが厳しくなり、落葉したモミジが庭園に敷き詰められる季節もおすすめです。

また、美しい牡丹の花が眺められるのも、同園の魅力のひとつ。大根島は、年間約180万本もの牡丹を出荷する、世界有数の生産地です。牡丹庭園には250品種以上の艶やかな大輪の牡丹が植えられ、牡丹の館では一年中、花を眺めることができます。

これからの季節は春牡丹を冬に開花するように改良した「冬牡丹」や、2期咲きの「寒牡丹」が見頃を迎えます。一株ずつ霜よけの薦(こも)を被った寒牡丹が、冬の寒さに耐えながら慎ましく咲く姿をぜひお楽しみください。

さらに冬は、夜を照らすイルミネーションも毎年行われ、人気を集めています。130万球のイルミネーションは、中国・四国地方最大級の規模。1kmにわたって流れる光の川や、和傘が美しく灯るエリア、十二単や花札など"和"をモチーフにしたイルミネーションが魅力。50台のプロジェクターによる庭園全体のマッピングや、池泉を舞台にした水中イルミネーションも見どころです。

紅葉、牡丹、イルミネーションを堪能できる、師走の由志園をぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか。
由志園

山間は11月、市中は12月まで紅葉の見頃が続く京都。寺社仏閣それぞれに趣の異なる紅葉風景が広がりますが、今回は広めのエリアを散策しながら巡れるスポットとして、世界遺産・元離宮二条城をご紹介します。

江戸幕府を開いた徳川家康が、京都御所の守護と、上洛時の宿泊所として築かれた二条城。

十五代将軍、徳川慶喜が、二の丸御殿の大広間で大政奉還の意思を表明し、歴史の大きな転換期の舞台となったことでも有名です。

現在、城内には3つの庭園があります。まずは本丸御殿の南側に広がる「本丸庭園」。 かつては枯山水庭園でしたが、明治天皇の行幸に際し、築山や芝生を配して大規模な改造がなされました。

2つ目は、二の丸庭園。こちらは池の中央に蓬莱島、左右に鶴と亀の島を配置した、書院造庭園です。二の丸御殿の大広間、行幸御殿、黒書院と3方向から観賞できるつくりとなっています。

3つ目は、清流園。かつては城を管理する武士達の住居があったエリアですが、明治に入って緑地に整備されました。戦後は進駐軍の意向によりテニスコートに転用されたものの、京都の豪商の屋敷跡から建材や庭石、樹木を譲り受けて、昭和40年に作庭されました。茶室のある和風庭園と、芝生の洋風庭園が広がる和洋折衷庭園となっています。

紅葉の見頃は、11月中旬から12月上旬にかけて。モミジやカエデ、ドウダンツツジなど、それぞれの庭園が色づく風景を眺めつつ散策することができます。また、本丸庭園の奥手には、かつての天守閣跡があり、上ったところからの眺めは格別。本丸庭園を一望することが可能です。

なお、12月7日(月)まで、二条城では「アートアクアリウム城~京都・金魚の舞~」を開催中です。伝統的なモチーフの作品の中で、金魚や鯉が優雅に泳ぐ水族アートを堪能することができます。伝統文化と芸術の融和をお楽しみください。
世界遺産 元離宮二条城

他にも3つ、魅力あふれる師走の日本庭園をご紹介しましょう。

まずは愛知県名古屋市に位置する白鳥(しろとり)庭園。中部地方最大級の池泉回遊式日本庭園です。築山は御嶽山、そこから続く水の流れは木曽川、水が流れつく大きな池は伊勢湾に見立てており、源流から大海に注ぐ「水の物語」がテーマに据えられています。

12月中旬までの金・土・日・祝日は、紅葉のライトアップを実施。加えて美しいのは、冬の風物詩「雪吊り」が見られることです。雪吊りといえば金沢が有名ですが、その金沢から技術指導を受け、平成10年からスタートしています。冬晴れの空に向かって円錐状に伸びる姿の清々しさ、さらに夜のライトアップでも、その造形美を堪能することができます。寒い時期に咲くカンアヤメやカンツバキ、サザンカ、スイセンなど冬の花も見どころのひとつです。

続いては、香川県高松市にある栗林(りつりん)公園です。国の特別名勝に指定されている数少ない大名庭園で、歴代藩主が修築を重ね、今から300年ほど前に完成しました。

広大な敷地の中に、6つの池と13もの築山が巧みに配置されており、その背景には緑深い紫雲山。山と庭園が一体化した美しさや完成度の高さから"お庭の国宝"と呼ばれています。歴代藩主が「大茶屋」と呼んだ、池のほとりに建つ掬月亭、優雅な曲線を描いた偃月橋、池に浮かぶ和船の遊覧、いずれも調和がとれており、さまざまな角度から眺め楽しむことができます。

紅葉の見頃は、例年12月上旬にかけて。美しい紅葉のライトアップも、11月29日(日)まで実施しています。晩秋のわびさびを、ぜひ感じてみてはいかがですか。

最後にご紹介するのは、佐賀県武雄市の池泉回遊式庭園、御船山楽園です。もともとは武雄領主鍋島茂義の別邸跡で、造園は江戸後期。15万坪の敷地が広がり、国指定記念物となっています。

御船山の切り立った断崖を背景に、春は2000本の桜、20万本のツツジが咲き誇り、桃源郷のような風景に包まれます。晩秋に見頃を迎える紅葉も、春に劣りません。御船山を借景に、色とりどりの紅葉が輝きを放ちます。

モミジのアーチに、樹齢170年の大モミジ。夜は、鏡池を中心に12月6日(日)までライトアップが施されます。併設されている茶屋や宿泊施設、レストラン、バーも周囲の風景に溶け込み、さまざまな楽しみ方を堪能できます。ぜひ幻想的な世界に浸ってみませんか。
白鳥庭園
栗林公園(うどん県旅ネット)
御船山楽園
【 鉄道 】
JRは、JR時刻表2020年12月号の内容に対応
私鉄および公営は、2020年11月13日現在の時刻表に対応
<ダイヤ>
●高松琴平電気鉄道
2020/11/28 改正
●阿佐海岸鉄道
2020/12/1 変更
●樽見鉄道
2020/12/13 改正
<臨時ダイヤ>
●JR呉線
2020/12/2 保守工事に伴う代行バス(竹原~安浦)
●JR奈良線
2020/12/5 線路切換工事に伴う代行バス(城陽~木津間)
●京都市営地下鉄烏丸線
2020/11/21~29の土休日 秋の臨時ダイヤ
●高松琴平電気鉄道
2020/11/22 「レトロ電車」運転
●横浜シーサイドライン
2020/11/28~の土休日 通常ダイヤで運転
●西武池袋線
2020/12/11 団体列車運転に伴う一部列車の所沢駅番線変更
●東武鬼怒川線
2020/12/12・19・26 東武ワールドスクウェアイルミネーション開催に伴う臨時「SL大樹」運転
●東武宇都宮線、日光線
2020/12/16・20 Jリーグ開催に伴う臨時列車運転
その他の改訂情報は駅すぱあとワールドをご覧ください。
協賛:交通新聞社 http://www.kotsu.co.jp/ 
次回2021年1月号は、2020年12月23日(水)配信予定です。お楽しみに!
メールマガジン配信の登録・変更・停止
お手持ちの『駅すぱあと』登録番号とパスワードをご用意ください。
https://secure.ekiworld.net/eworld/menu/menu.do?event=18
発行  株式会社ヴァル研究所 https://www.val.co.jp/
発行日 2020年11月25日(水)
お問い合わせ https://ekiworld.net/contact/
本メールは『駅すぱあと』登録ユーザーの方でメール配信をご希望されたお客様にお送りしています。


当社の個人情報保護方針ならびにポリシーについては以下をご覧ください。
<個人情報保護について> https://www.val.co.jp/privacy.html

一覧へ戻る

個人のお客様