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「駅すぱあとアンテナ」10月号





日常から解き放たれる瞬間が欲しくなる今だからこそ、秋の行楽の王道といえる「紅葉」と「温泉」はいかがでしょうか。双方を心ゆくまで満喫できるスポットを、今月はご紹介します。

信州・松本の山間に位置する白骨(しらほね)温泉は、乗鞍岳をはじめとした北アルプスの峰々を望む秘湯です。

この地を有名たらしめたのは、大正から昭和にかけて執筆された中里介山(なかざと・かいざん)の長編小説「大菩薩峠」です。その中で白骨の地を「五彩絢爛(けんらん)たる絶景」と表現したことにより、湯治客や観光客が足を運ぶようになりました。ちなみに、湯が乳白色であることから以前は「白船」温泉と呼ばれていたところ、同小説に「白骨の巻」というくだりがあり、いつしかそちらが定着して「白骨」になったそうです。

開湯の時期は定かではありませんが、鎌倉時代に北陸と幕府を結ぶ道「鎌倉往還」が出来た頃には開湯していたと言われています。泉質は、乳白色の温泉では珍しい弱酸性。硫黄を含みつつも肌に優しいことが特長です。また、歌人の若山牧水は胃腸を患った際、この地で湯治に励みました。

白糸のように無数に流れ出る「竜神の滝」や、川の流れが石灰岩を侵食して生まれた自然のトンネル「隧(つい)通し」、渓谷美が楽しめる「冠水渓(かんすいけい)」、33本の観音像が並ぶ「三十三観音」、「中里介山文学碑」など、周辺の名所も充実。そんな白骨の地に北アルプスの山々から紅葉が下りてくるのは、例年10月から11月にかけてです。

紅葉にすっぽりと包まれるような環境に身を置きながら温泉に浸かりたい方におすすめしたいのは、明治45年創業の「泡の湯旅館」。100年以上の歴史を持つ老舗の宿です。

同館の「大露天風呂」は、その名のとおり広大で開放感溢れる露天風呂。山々と敷地内の木々の紅葉を眺めながら、心身ともにリフレッシュすることができます。

男女共有ではありますが、お湯が白濁していることと、入浴専用の厚めのバスタオルをまとって入浴するスタイルであることに加え、女性専用の脱衣所から湯に浸かった状態で露天風呂へ移動できるため、多くの女性客が湯を楽しんでいます。また、一晩中入浴することができるので、深夜のライトアップされた風情を満喫するのも一興です。

紅葉と温泉を、開放的な気分でぜひご堪能ください。
白骨温泉 泡の湯旅館

続いての舞台は、徳島県三好市に位置する祖谷渓(いやけい)。祖谷川に沿って深いV字の谷が延々と連なる風景は、まさに秘境そのものです。かつて平家が源氏に敗れ、この地に身を隠したという落人伝説が今に伝わっているのも頷けます。

祖谷川は山を縫うように蛇行しており、遠目で見るとひらがなの「ひ」の字のように見えるスポット「ひの字渓谷」は人気の撮影スポットです。さらに、国の重要有形民俗文化財に指定されている、スリル満点の吊り橋「祖谷のかずら橋」や「奥祖谷二重かずら橋」、駕籠のような乗り物に乗って、ロープを人力で手繰って祖谷川を渡る人力ロープウェイ「野猿」、さらには「小便岩」の上に立ち、断崖絶壁を見下ろす小便小僧の像など、祖谷渓の中には個性的な見どころが点在しています。

絶景が極まるのは、やはり秋。例年10月下旬から11月中旬にかけて、山々の麓から山頂まで錦秋に染まり、深山幽谷の趣がいっそう深まります。そんな風景を眺めながらの温泉は、格別の一言。祖谷温泉は、北海道のニセコ薬師温泉、青森県の谷地温泉と並び、日本三大秘湯のひとつにも数えられているほどです。

中でも秘湯と呼ぶにふさわしいのは、一軒宿「ホテル祖谷温泉」の露天風呂。同ホテルの露天風呂は、祖谷川に沿う谷底にあります。一方、ホテルは谷の上。露天風呂まで、ホテル所有のケーブルカーでアクセスします。所要時間は約5分。大パノラマが広がる中、秋は紅葉を眺めながら風呂へ向かう風流を味わえます。

露天風呂は「渓谷の湯」と「せせらぎの湯」があり、男女別の一日交代制。一泊すれば双方の風情を満喫できます。いずれも豊富な湯が常に湧く源泉かけ流しで、pHの高いアルカリ性単純硫黄温泉のため、肌がすべすべになる優しい湯触りに癒されます。

秘境のど真ん中で浸かる温泉は、かけがえのない時間をもらたしてくれることでしょう。
ホテル祖谷温泉

紅葉と温泉を同時に楽しめるスポットを、あと3か所ご紹介しましょう。

まずは新潟県妙高市の燕温泉。妙高高原にある温泉郷のうち、標高1,100mと最も高いところに位置しています。かの弘法大師が開湯したといわれる越後の名湯です。妙高山の登山口ということもあり、下山した多くの登山客がこの地で疲れを癒しています。

おすすめの湯は、温泉ファンが遠路はるばる足を運ぶ無料の露天風呂「黄金(こがね)の湯」。例年10月中旬から下旬にかけて周囲の木々が色づき、野趣溢れる温泉に浸かりながらの紅葉狩りが可能です。また、温泉郷から大田切川に沿って続く大田切渓谷には、同じく無料の「河原の湯」があり、こちらも紅葉が楽しめます。

次は、山梨県にある日帰り温泉施設「山中湖温泉・紅富士の湯」。山中湖の西岸に位置している同施設の最大の魅力は、富士山を眺めながら露天風呂に浸かれることです。

露天風呂には石造りと檜造りの2種類があり、それぞれ温度差がついているため好みに合わせた入浴が可能。内湯も富士山側は一面ガラス張りになっており、その雄大な姿を心ゆくまで楽しめます。秋は、その風景に紅葉のアクセントが加わって爽快の一言。ちなみに冬は、施設名にもなっている「紅富士」が見られることも。冠雪した富士山が朝日に照らされて紅色に染まる姿を眺めると、心が洗われる気分になります。

最後にご紹介するのは、岡山県苫田郡鏡野町にある温泉施設「のとろ温泉天空の湯」。中国山地の山間に位置し、県内では最も高い標高にある温泉です。

見渡す限りの大自然を眺めながらの入浴が可能な東屋露天風呂と、空が開けた西側天なし露天風呂は、2週間ごとの男女入れ替え制。いずれも、色づく秋の風景を眺めながら満喫することができます。また、近くの山や里から採取してきたヨモギやどくだみ、柿の葉、レモンバームなどを活用した薬草風呂も人気です。なお、足を運んだ際には紅葉の名所である奥津渓にも立ち寄りたいところです。

秋めいた休日に、秋らしいリフレッシュをどうぞお楽しみください。
燕温泉「黄金の湯」「河原の湯」(新潟県観光協会)
山中湖温泉 紅富士の湯
のとろ温泉 天空の湯
次回2020年11月号は、2020年10月28日(水)配信予定です。お楽しみに!
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発行  株式会社ヴァル研究所 https://www.val.co.jp/
発行日 2020年9月30日(水)
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