まずは羽田空港第一ターミナルの写真です。左の写真のように、今の季節は午前中に富士山が順光になって美しく撮れるとのこと。そこから第二ターミナルに移動して、西日に照らされた東京スカイツリーと飛行機の競演を撮り、日が落ちるころに再び第一ターミナルに戻ると、右の写真のような夕景が撮れるそうです。
ルーク氏は作品を披露しつつ「この写真は南風限定です。北風だと飛行機は別ルートを通っちゃいますから」「夏の太陽の位置ならではの写真です」といった解説を加えていきます。両氏とも、飛行機や鉄道のことはもちろんのこと、天候や風向き、天文、さらには植物などの自然にも実に詳しい!懐の深さがうかがえます。

そして「ちょっと待って!」と山崎氏から"物言い"がついたのが右の写真。成田空港の近くにある「芝山水辺の里」から撮った、北風限定ルートで飛ぶ飛行機。無風なため、池の水面にきれいに飛行機が写り込んでいます。
山崎「これ、上の飛行機いらないでしょ!まさに"飛行機が写ってない航空写真"になるじゃん!」
これには会場からも笑いが。「え~、やっぱり(上の飛行機は)いるでしょ~」と苦笑いしながら返すルーク氏でした。

また、ルーク氏はセスナやヘリコプターをチャーターして、上空から旅客機を撮影することもあります。そんな1枚が左の写真です。
場所は沖縄で、季節は冬。夏だと浜辺に海水浴客がいるので、この写真は撮れないとのこと。また、冬の沖縄は曇りの日が多いので、ヘリを長期間抑えてけっこうな料金がかかったそうです。その金額を聞いた山崎氏から「一番最初に"誰でも撮れる場所"いうたやん!」というツッコミが入りました(笑)。

そして、なんとも美しいこの夕日。ルーク氏がこの写真を撮ったことで、熊本空港は"夕日と飛行機の2ショットが狙える場所"として一躍有名になり、太陽がこの角度に落ちていく11月下旬と1月下旬には、全国からカメラマンが大勢集まるようになっているそうです。なんとも絶妙な瞬間ですが、ルーク氏は「連写したらつまらない」というポリシーの持ち主。
「気持ちが伝わる写真は、シャッターを押す自分がまず感動していること。そして、緊張感を持ってシャッターを切ることだと思います」とのことでした。

さて、楽しいトークも終わり、最後にサプライズとして、展示されている作品を来場者にプレゼントするじゃんけん大会で盛り上がります!
勝者には、サインの入った素敵な作品を持ち帰っていただきました。なお、CD-ROM版の「駅すぱあと(Windows)2016年12月」には、お二人の作品を活用した壁紙カレンダーが収録されています。素敵な作品ばかりですので、ぜひこちらもお楽しみください。
今後も、多彩なイベントをこのスペースで行っていく予定です。開催のおりにはこのメールマガジンで告知しますので、ぜひ奮ってご参加ください!