
さて、まずは堀口さんのお宝を拝見いたしましょう。
堀口さん:「70年代前半には鉄道写真をよく撮っていました。昭和51年に就職し、子どもも生まれ、しばらく鉄道から離れていたんですが、子どもが大きくなってまた想いが復活してきて、廃線跡やローカル線を辿ったりしています」
なるほど。若かりし頃の想いが再燃するって、なんだか素敵ですね!「乗換BIG4」のお宝、いかがでしたか?
堀口さん:「素晴らしいものを拝見させていただきました。でも皆さん、私の息子よりも若いと思うので"新しいお宝"だと感じましたね。私は古くてカビ臭いものしか持ってないんですが……」

といっておもむろに取り出したのは、L特急がズラリと載っている下敷き!横須賀線や武蔵野線の開業パンフレット!
極めつけは東海道新幹線の開業パンフレットなど、レアなお宝の数々!これには一同、拍手と「おお!!」と感嘆の声。そして"座"談会のはずなのに、前のめりになって立ち上がる「乗換BIG4」の面々!
堀口さん:「武蔵野線は開業時から自動改札だったので、きっぷの裏面が茶色いことに関して『自動改札が通れる特殊な仕掛けがしてあります』とパンフにあるのが面白いですね」
「"磁気"と書いてもわからなかったんだろうな~」など、パンフを眺めながら感想を漏らす一同。同時に鈴木氏が1982年の時刻表をパラパラとめくり、「73年の開通から約10年経っていても、武蔵野線のダイヤは2ページで収まるくらい本数が少ないですね」。ひとつのお宝に対して、皆が関連する情報を述べたり、自発的に調べたりして、話がどんどん膨らんでいくところが面白いです!

さて続きましては高校・大学でコンピュータ関連の講義をしている三輪さん。市民講座で「乗り鉄を楽しもう」というテーマを担当したこともあるのだとか。そんな三輪さんがおもむろに取り出した謎の物体。何ですかこれ?
三輪さん:「V型マルス活字棒です。先がゴムのスタンプになっていて、これで発着駅や列車名を押して指定券を発行していたんですね。鉄道が好きになった当時、駅員さんがこの棒で指定券を発行する姿をワクワクしながら見ていました。今ではごくたまに、鉄道グッズのショップに出ることもありますね」
「これ、名古屋のリニア鉄道館で見たことあります!」と「乗換BIG4」。さらに三輪さん、今では無人化された駅のきっぷや、ありえない区間の乗車券や特急券を披露。通常だと1日では行けない区間なのに「1日限り有効」とある"ありえない乗車券"は、JRが企画した1日だけの限定ツアーで入手したものだそうです。

次は、高度成長期など昭和の時代がお好きな浅野さん。長期の休みは青春18きっぷ、普段の週末は首都圏のフリーきっぷなどを駆使して、鉄道と観光を楽しんでいらっしゃるとのこと。ここでも皆、浅野さんがお宝を出した瞬間に感嘆の声が上がります。
浅野さん:「20年くらい前、京浜急行の即売会で購入した、アルミ製の車両完成記念乗車券です。あと、優れた車両に贈られるブルーリボン賞を受賞した際の記念乗車券もあります。三角形のペナント型が昭和を感じさせてくれますよね」
昭和を知る世代にとって、お土産といえば三角形のペナントが定番!なんとも懐かしいです。さらに2006年に休止し、翌年に廃止となった埼玉県秩父市の三峰ロープウェイのきっぷも。「三日間有効ってどういう意味なんだろ?」「山頂の宿坊に泊まる人のためかもしれないですね」と話が弾みました。亡くなったお祖母様が使っていた定期券も保存状態が良く、さすが昭和好きだな、と思わせてくれた浅野さんでした。

最後はカメラマンの山崎さん。座談会が始まる前、雑談で「特急レッドアロー号の座席が家にあるんだけど、さすがに持ってくるのはしんどいよ(笑)」と語っていました。持ってこなくて大丈夫ですよ!!
山崎さん:「パスネットとオレンジカードのコレクションを持ってきました。住んでいる場所柄、西武鉄道が多いですね。バラ園や芝桜の羊山公園、定番の西武ライオンズものなど、いろいろとあります」
磁気カードは「乗換BIG4」の三上氏も集めているため、共通の話題に盛り上がる一同。パスネットも、サービスが始まってから対応会社が増えてきたため、カードに載っている車両の数が発行時期によって変わっています。
山崎さん:「あとはコレですね。目蒲線の車両番号です」
車体についている数字のパーツです!「アオガエル」の愛称で親しまれた車両のものとのこと。渋谷駅前、ハチ公の脇に展示してある車両ですね。いや、パーツ状態のものは初めてお目にかかりました。

さて、一通りお宝が開帳されたところで時刻は20時を回り、皆さんお腹が空いてきた頃。ここからは、東京駅で購入してきた駅弁を食べながらの歓談です。
西明石駅の「ひっぱりだこ飯」や神戸駅の「ステーキ弁当」、ちょっとリッチな「大人の休日弁当」など10種を超える駅弁がズラリと並ぶ様子は圧巻です!思わず参加者の皆さんもスマホで写真を撮ります。そして、食べたい駅弁を「いっせーのーせっ!」で指差していただく、童心に返る企画を実施!

結果、「ステーキ弁当」が被ったものの、ちょうどこの駅弁だけ(手違いで)2つ買っていたので皆、お好みのものが無事に行き渡りました。かように鉄道好きな皆さんですが、駅弁に関しては「名前は知ってるけど食べたことない」という意見が多かったです。
その後も世代を超えた鉄道トークが盛り上がり、21時になって無事にお開き。。皆さん、楽しいひとときを過ごしていただけたようで、嬉しい限りでした!
今後もテーマを変えるなどして、読者の皆さんとの交流イベントを随時行っていく予定です。ご都合が合えばぜひ参加いただき、一緒に楽しみましょう!