
ではここで、「駅すぱあと」のヴァル研究所が誇る鉄道通4人組、「乗換BIG4」の三上氏、夏目氏に、「歴史好きな人にオススメしたい路線」を聞いてみました。
三上氏が挙げたのは、大阪の汐見橋駅から和歌山の極楽橋駅までを結ぶ「南海高野線」です。
三上:『真田幸村ゆかりの地「九度山」があり、真田幸村の鎧兜(レプリカ)が、橋本駅に展示されています。また、空海が開いた真言宗の総本山「高野山」もありますよ』
NHK大河ドラマ『真田丸』で脚光を浴びている真田家。観光地としては信州に目がいきがちですが、関ヶ原の戦いの後、真田幸村は高野山での謹慎を命じられた後、その麓に広がる九度山に移り住みます。大阪冬の陣で再び表舞台に登場するまでの14年間を過ごしました。
先日24日(日)、長野県上田市で「上田真田まつり」が開催されましたが、九度山の真田ゆかりの祭りはこれからです!5月7日(土)・8日(日)に「紀州九度山 真田まつり」が開催され、武者行列をはじめとしたさまざまなイベントが行われます。大河ドラマで真田昌幸役を演じた草刈正雄さんのトークショーもありますよ。
三上:『南海高野線の旅もぜひ楽しんでほしいですね。橋本~高野山駅間は急勾配で、車輪をきしませながら木立の中を進みます。森林浴をしている気分になれて、とても気持ちいいですよ!』
とのことです!さて次は、鉄道も歴史も好きという夏目氏。そのオススメ路線は…
夏目:『JR飯田線です。武田氏を弱体化させ、織田・徳川の勢力を強大にしたきっかけである「長篠の戦い」の舞台を走る路線ですね。長篠城駅の近くには、激戦の舞台となった長篠城址があります』
なるほど。長篠の戦いといえば、火縄銃が大量に用いられたことでも有名ですね。そんな戦いに想いを馳せる、絶好の機会があるそうです。
夏目:『毎年5月5日に、「長篠合戦のぼりまつり」が長篠城址で開催されます。長篠の戦いで倒れた両軍の将士を慰めるために開催され、鉄砲隊による火縄銃の演武や合戦行列など、往時を彷彿とさせる様々なイベントが開催されます。観光客も多く、活気のあるお祭りですよ』
5月5日は子どもの日。勇ましい鎧兜を身につけた武者の演武は、まさにこの日にぴったりですね。ぜひとも家族揃って出かけてみてはいかがですか?