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木村裕子の鉄道いろはがるた!

第44回 「ひ」の巻

木村裕子
裕子 : 今月の札は「ひ」です!飛行機とか?
編 : 鉄道アイドルとして、それはどうかと…(汗)。
裕子 : やっぱりマズイですね(笑)。でも飛行機って、電車と比べると制約が多いなーって常々思うんですよ。
編 : ほうほう、それはどんな時に思いますか?
裕子 : 以前、九州でロケがあって、飛行機で向かおうとしたんですよ。で、打ち合わせの段階で「犬くぎ、持ってきてください」って言われたんです。
編 : 木村さんがペットのごとく可愛がっているアレですね。
裕子 : そうそう。そうしたら空港の荷物チェックで怪しまれまして…。
編 : 怪しんで当然だと思いますよ(汗)。
裕子 : 仕事で使うんですといっても分かってもらえないし、結局テレビ局の方に電話して、電話越しに説明してもらって事なきを得たんですよ。
編 : これが鉄道の駅なら、「ああ、犬くぎ」ってわかってもらえたかもしれないですね。
裕子 : やっぱり鉄道ですよ!あ、そうだそうだ、つい先日、ひとりで"乗り鉄"してたんですよ。三重と和歌山を結ぶ紀勢本線なんですけど。
編 : 「ひ」から始まる「ひとり」ってとこもいいですね。
裕子 : そうしたら、「おひとりですか?」って男性に声をかけられまして。
編 : お、それはもしかして、ナンパですか?
裕子 : そうそう(笑)。鉄道オタクは、お互いの空気を察することができるんですよ。ちょっとした行動をみていると「あ、あの人、鉄道オタクだな」って、得てしてわかっちゃうんです。
編 : なるほど。木村さんはその時、どんな行動を取っていたんですか?

裕子 : この車両の写真を撮ってました!443系、通称「クモヤ」です!シブい!
編 : 明らかに鉄道オタクとわかる行動ですね(笑)。で、その男性も鉄道オタクだったと。
裕子 : はい。でも、私が木村裕子だと知っているかどうかは、わからないんですよ。でも「写真撮ってもらえますか?」といわれたんで、あーやっぱり気づいてたんだな、OKですよーとポーズを取ろうとしたら…カメラを渡されまして。
編 : つまり、シャッターを押してくれと(笑)。

裕子 : 押しましたよ。車両の前まで行って(笑)。そうしたら、隣のホームにものすごい車両(キハ48 旧塗装)が入ってきて、2人で大興奮しました!でもまあ、結局、素性は明かさずに、その後やんわりと距離を取りましたね。そう簡単にナンパ成功させないゾ!ということで(笑)。
編 : なるほど。ただちょっと残念な話が2つ続いたんで、次はポジティブな話をぜひ(笑)。
裕子 : えーと、そうですね……「ひ」といえば……あ、富山を走る「氷見線」!私の大好きな路線のひとつなんですよ。
編 : どんなところがグッとくるんですか?
裕子 : まずは「忍者ハットリくん列車」ですね。作者の藤子・A・不二雄先生が氷見市出身ということで誕生したそうです。車内に先生のサインがあったり、ハットリくんの声で「いま見えるのが、藤子・A・不二雄先生と藤子・F・不二雄先生が出会った小学校でござる」と車内放送もあったりして、すごく楽しいんですよ!!
編 : 私も個人的に藤子先生ファンなので、それはぜひ乗ってみたいです!!
裕子 : あともうひとつ、氷見は朝日の名所でもあるんです。氷見駅の観光案内所で「朝日、みました!」と自己申告すると、朝日感動証明書がもらえるんです。私もしっかりゲットしましたよ。
編 : コースターとしても使えそうですね。ではでは、感動証明書を持っていただいて、かるた用の写真をパチリ!と。

編 : この朝日、まさに絶景ですよね。海があって、その向こうに3,000m級の立山連峰があって、そこから昇るわけですから。ちょっと他ではなかなか見られませんよね。
裕子 : えっ……コレ、雲じゃないんですか?

編 : 雲も写ってますけど、山脈ですよ。もしかして木村さん、見てないんじゃ…。
裕子 : 見ましたってば!ただ、朝の9時くらいだったから、もうかなり上まで来ちゃってたんですよ(笑)。「日の出」じゃなくて「朝日」だから、OKってことで!!
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