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木村裕子の鉄道いろはがるた!

第42回 「し」の巻

木村裕子
裕子 : 今回は「し」の札を決めちゃいます!!
編 : 「私鉄」に「新幹線」…けっこう「し」から始まる言葉は多いですね。
裕子 : 新幹線の話はこれまでもけっこうしてますよね~。あ、この話はまだしてなかったかな?
編 : どんな話ですか?
裕子 : 「シャレになんない新幹線にまつわる話」です!
編 : たぶん聞いてないですね。しかも「シャレにならない」って「し」から始まっている幸運ぶり!
裕子 : ホントだ!えーと、では順を追って話をしましょう。まずはこちらの写真をご覧くださいな。

編 : これはガーラ湯沢駅ですね。スキーで行ったことありますよ。
裕子 : そうそう。この駅舎、温泉施設やスキー板のレンタルショップがあって、スキー場へ向かうゴンドラの発着所でもあるんですよね。さらに、ゲームセンターもあるんですよ。
編 : あー、なんかうっすら記憶にありますよ。
裕子 : そこにですね、「Suicaでできるゲーム」があるんだな~これが。
編 : それはまたマニアックな情報だな~。
裕子 : 私はそれがやってみたくて、わざわざ行ったんですよ青春18きっぷで。
編 : 18きっぷで!!ふつうのスキー客ではないことは確か!!
裕子 : なんてったってこちとら鉄オタですから!で、越後湯沢駅からガーラ湯沢駅までは新幹線に乗るわけですが、この区間が面白くてですね。

裕子 : この区間だけは新幹線も在来線扱いなので、なんと乗車券140円、特急券100円で新幹線に乗れちゃうんですよ!!
編 : それは知りませんでした!
裕子 : なんかトクした気分になりますよね。そんなこんなでウキウキしてガーラ湯沢駅に到着!

編 : え!?ということはもしかして…。
裕子 : 温泉施設やゲームセンターも閉ってた(涙)。こういった場合、都内から新幹線で向かっていると乗車賃を払い戻ししてくれるそうなんですが…それもナシで(号泣)。
編 : まさかここまで18きっぷで来る人はいないだろう、という前提のもとに出来た払い戻し制度だったと(汗)。
裕子 : しかも、越後湯沢~ガーラ湯沢間は、本数が少ないんですよ。ガランとした駅舎内で路頭に迷ってたら、駅員さんが「何をしにこちらにこられたのでしょうか?」と聞いてきて。
編 : それは答えづらい質問ですね(汗)。
裕子 : 「ゲームしにきました!」とはさすがにいえずに「いやぁ、あの、その、駅舎がステキらしいという噂を聞きましてね」とモゴモゴ言った気がします。挙句の果てに…。

裕子 : 不憫に感じた駅員さんが自動車で越後湯沢まで送迎してくれました。めでたしめでたし…いや、めでたくないし!!
編 : シャレにならないエピソード、ありがとうございました(笑)。さて、本題に入りましょうか。
裕子 : これも本題ですってば(笑)。うーむ、かるたの前フリで使われてしまったか…じゃあ原点に立ち返って、「し」がつく信楽高原鐵道のお話。しかも、「し」がつく「滋賀県」を走ってますよ~。
編 : あの、駅のホームに信楽焼のたぬきの置物がこれでもか!と置いてあるところですね。
裕子 : そうそう。そこのですね…(ガサゴソとカバンから取り出して)コレ、信楽焼でできたきっぷなんですよ。

編 : へー!こんなのあるんですね。知りませんでした。
裕子 : 私、記念きっぷや変わったきっぷを集めてまして…。

裕子 : 名鉄にある桜駅の合格祈願きっぷ、養老鉄道のコースターきっぷ、紀州鉄道の木と鐘でできた50周年記念きっぷなど、楽しいきっぷがたくさんあるんですよ。ということで今回のかるたは、これでいきましょう!

編 : ガーラ湯沢のエピソードと記念きっぷ…今回、かなりネタが充実していた気がします(笑)。
裕子 : そういっていただけると、ゲーム目当てにガーラ湯沢まで行って、しかもゲームできなかった私も浮かばれます!
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