読みモノ&レポート満載! 駅すぱ図書館

木村裕子の鉄道いろはがるた!

第41回 「み」の巻

木村裕子
裕子 : さて、今回は「み」の札ですよ!
編 : 「未来」の鉄道の話でもしましょうか?
裕子 : 未来は今よりもっと鉄オタが増える気がしてますよ!
編 : それはなにゆえですか?
裕子 : 最近、鉄道好きなファミリー向けのイベント出演のお仕事が増えたんですけど、いや?みんな頼もしい!まだ小学校に入ってないコが「将来の夢はきむらゆうこになること!」って言うんですよ(笑)。
編 : 将来の夢が木村さん!!
男の子なら「サッカー選手」、女の子なら「食べ物屋さん」というべきところを!!
裕子 : お母さんも「早くおかたづけしたら、きむらゆうこちゃんに会えるかもよ!」と、しつけに使ってくれてるそうです(笑)。
編 : そんなふうになるって想像できました!?
裕子 : いいえまったく!私、これまであんまり子ども達に接する機会がなかったんですけど、実際に接してみると皆、話が通じるというか、しっかりしてるんですよね。
編 : 見た目よりも大人だったりしますよね。
裕子 : で、話をかるたに戻しますと「見た目とのギャップ」が当てはまる鉄道ネタってけっこうあるな、と。
編 : 「み」から始まりますね。たとえばどのような?
裕子 : 岡山県を走る智頭急行智頭線に「宮本武蔵駅」ってのがあるんですよ。

編 : そのままズバリの名前なんですね。なにかゆかりがあるんでしょうか?
裕子 : 付近に宮本武蔵が生まれた伝承があるらしいですよ。だから幼少期の銅像もありますし、何より駅舎がシブい!木造で古風で武士っぽいイメージなんですけど…。
編 : なにかギャップが?

裕子 : 窓がハート型なんですよ。それをみたとき、ものすごーくギャップを感じましたね。
編 : 何かの家紋なんですかね?
裕子 : あとですね、伊豆急行の「黒船電車」。下田に来航したペリーにあやかって、車内には歴史を記した資料が展示してあって、外観は黒船みたいに黒光りしてるんですよ。

編 : 黒い外観の列車って最近増えてますよね。九州を走る特急「A列車で行こう」とか、
特急「はやての風」とか。
裕子 : そうそう。私は「黒船電車」をはじめてみたとき、「見た目がチョイ悪オヤジだ!!」
と思ったんですけど…
編 : やはりギャップが!?
裕子 : 普通乗車券だけで乗れるんですよ!チョイ悪なのに!
編 : 「カネはエエから。まぁ、乗んなよ」って言ってるみたいですね(笑)。
裕子 : 海側を向いた席もあって、特急料金が発生してもおかしくないくらいなのに、通常は普通列車として熱海~伊豆急下田間を走ってるんですよね。特定の土休日には特急「リゾート踊り子号」として東京から出てますから、その場合は指定席特急券が必要なんですけどね。
編 : 乗る側にしてみれば、いいギャップですよね。
裕子 : あと他にあるかなぁ…そうだそうだ、名前とギャップのある名物アイスがありますよ!
編 : 駅で売っているアイスですか?
裕子 : そうそう。静岡県を走る大井川鐡道にある新金谷駅、そこにご当地名産品を活かした「うなぎアイス」があるんですよ。
編 : うなぎ、ですか!?何かヌルッとしてそう!!
裕子 : 食感はふつうです(笑)。でも私も最初は敬遠してたんですけど、何事も経験だと思って食べてみたら…これが美味かった!!
編 : 本当に!?
裕子 : 厳密には、うなぎの蒲焼の“タレの味”なんですよね。
でも香ばしくて、しかも山椒がついてるんですよ(笑)。
編 : それが美味いというのが想像できません(笑)。では今月のかるたは…

裕子 : 他に私が食べたものだと、土佐くろしお鉄道の奈半利駅(なはりえき)の駅前で売っている「焼きナス」のアイスも絶品なんですよ!!皆さんも見た目や名前で判断しないで、積極的にギャップを楽しんでくださいな。ギャップになってないケースもあるかもしれないけど…。
DVD絶賛発売中!
『木村裕子の電車女☆冬の旅~富山地方鉄道de露天風呂の巻