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木村裕子の鉄道いろはがるた!

第31回 「け」の巻

木村裕子
裕子 : 夏真っ盛り!
さて今月は「け」の札です!
「け」といえば「ケッタ」ですね。
編集部(以下、編) : ケッタ?それって何ですか?
裕子 : 名古屋だと自転車のことをケッタとかケッタマシンって呼ぶんですよ。
編 : それは知りませんでした。なぜそう呼ぶんだろう……
「ケッタ」というカタカナに丸を2つ書き入れると自転車っぽくなるからですかね?

裕子 : わはは!でも実際は「蹴って」漕ぐところからきてるらしいですよ。
編 : なるほど~。あと「け」がつくといえば「芸能人」とか「芸術」とか…。
裕子 : 芸術、いいですね!駅や鉄道って、けっこうアートな要素が入ってる場合もありますし。

編 : うわっ!これは何ですか?
裕子 : ほくほく線の「くびき駅」の駅舎です。この球体の向こう側に入口があるんですよ。
編 : ものすごい宇宙っぽい!
裕子 : この中から荷物をしょった行商のおばあちゃんとかが出てくるミスマッチ感も
たまらない!あとこちらは台湾の地下鉄なんですけど…

編 : カラフルですね~。都会的!
裕子 : 地上に出ると、レーザービームが出てたりするんですよ。オブジェ系ですと、
信楽高原鐵道の信楽(しがらき)駅。たぬきの置物で有名な信楽焼の産地ですね。

編 : たくさんいますね~。東京の駅でコレをやったら少々邪魔になりそうですけど、
観光で訪れてホームにこれだけズラリと並んでいたらテンションあがりますね!
裕子 : あとオブジェ系ですと、忍者の里として有名な伊賀を走る伊賀鉄道の駅!

編 : やっぱり忍者!向こう側にもいますね。
裕子 : 子どもの忍者とか、至る所にいるんですよ。
ただ、ちょっと作りがズサンなところがありまして…。

編 : 敵につかまってる風になっちゃってますよ(笑)。
でもいいですねぇ、今回のかるたは芸術系でいきましょうか。
裕子 : …今、気が付いたんですけど、芸術って「け」じゃなくて「げ」ですけど大丈夫ですか?
編 : ……だ、大丈夫ですよ(汗)。念のため、「くびき駅」みたいに駅舎の建築そのものが
アートになっているようなところってまだありますか?
裕子 : そうですね…変わった作りというよりは、
長い時間が経ってアートになったようなところはどうでしょう?

裕子 : 肥薩線の嘉例川(かれいがわ)駅です。無人駅なんですけど、
開業したのが明治36年。100年以上前の建築なんですよ!
編 : それはスゴイ!!もはや「遺産」レベルですね。
じゃあ今回は、この嘉例川駅をかるたにしましょう。

裕子 : なんとか「げ」じゃなくて「け」で始めることができました(汗)。
皆さんもぜひ、駅舎や駅のオブジェに注目して鉄道の旅を楽しんでみてくださいね♪
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