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木村裕子の鉄道いろはがるた!

第25回 「ゐ」の巻

木村裕子
裕子:早いもので1月もあとわずか!

新年第一弾のいろはがるたは「ゐ」です。

うう、どうしよう・・・。
編 : いきなり難題ですねぇ・・・。この際、「い」でもいいですよ。世間一般のいろはがるたでも、「ゐ」は「い」の発音で始まるフレーズを当ててますし。
裕子 : 「ゐ」で始まる言葉ってどんなのがあるんですかね?
編 : よく「井戸(ゐど)」「田舎(ゐなか)」「居酒屋(ゐざかや)」などで使われてるのをみたことありますね。
裕子 : あ!そうだ、干支の最後のいのしし、「亥」は「ゐ」って書きますね。
編 : なるほど、何か鉄道と猪が絡むエピソードとか、ないですか?
裕子 : ムチャぶりですね(汗)。えーと、田舎のほうですと、たまにいのししが列車に轢かれちゃうとか・・・。
編 : 新年第一弾なので明るいネタをお願いします(汗)。
裕子 : あ、わたらせ渓谷鐵道の水沼駅にある水沼駅温泉センターで食べた猪鍋、美味しかったなぁ。この駅、ちょっと変わってまして、駅舎に温泉センターが付属しているんですよ。
編 : 温泉のある駅ってのは珍しいですね。あといのしし以外ですと、「井戸」・・・井戸のある駅はないんですか?
裕子 : 2度目のムチャぶり!!井戸って、ポンプをシャバシャバするのが井戸ですよね?湧水とは違うんですか?湧水も井戸一族だったらあるんだけどなぁ。
編 : うーん、湧水が出てないと井戸は成立しないですから、この際、湧水も井戸一族ということにしましょう!
裕子 : だったら、まずはJR木次線の出雲坂根駅。「延命水」と呼ばれている湧水があるんですよ。駅にも、こんな案内看板が出てます。

編 : なるほど。あ、急勾配を登るための三段式スイッチバックもあるんですね。珍しいなぁ。
裕子 : ただですね、最近駅舎が新しくなったんですよ。新しくなった時点でちょっと湧水の場所が変わりまして・・・。

裕子 : 道路を挟んで駅舎から離れてしまったという(笑)。
編 : それはちょっと切ない気がしますね・・・。
裕子 : もうひとつのほうはバッチリ、駅のホームにありますよ!!四国は愛媛県、予讃線の伊予西条駅です!!

編 : すごい!立派なお墓みたいですね(笑)。あ!でも西条市といえば「うちぬき(地下水が自然に噴出する井戸)」で有名ですから、これもおそらくそうだと思います。れっきとした井戸、「ゐど」ですよ!
裕子 : ゐぇーゐ(イェーイ)!バッチリですね。この駅、以前は夜間に運行する「ムーンライト松山」という臨時快速列車の停車駅だったんですよ。停車して、空のペットボトルを持った乗客が真夜中にこの水を汲むという不思議な光景がみられたんです。
編 : なるほど~、確かに不思議ですね。では今回のかるたは、「ゐど」ネタということで決めてみましょう。

裕子 : 無事、難題の「ゐ」をクリアできたんじゃないかと思います!!
編 : 冗談でムチャぶりしてたんですけど、本当にあったとは驚きです(笑)。しかも、ふたつとも名水で飲めるという素晴らしい展開!
裕子 : ふと思ったんですけど、山手線の浜松町駅に小便小僧がありますよね。あれ、近隣の方が服を提供しているらしいんですよ。季節によって衣替えしてて、すごくカワイイんですけど・・・あれって、まさか湧水じゃないですよね?
編 : いや、ふつうに循環だと思いますよ。万が一、湧水で、横にひしゃくが置いてあったとしても・・・。
裕子 : 絶対飲む気にはなりません(笑)!!
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