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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第68話

ランチ弁当

2008年1月1日より、「東日本海フェリー」は社名が「ハートランドフェリー」に変更になりました。
今回の本誌のストーリーは2007年以前の取材に基づいています。

ウッソー! ホント? ウソみたーい。「駅弁ひとり旅」って
駅弁の漫画だから、当然、日本の話だと思ってたのに、
今週発売の68話では、北海道からサハリンへ行っちゃうわけ? 
ロシアよ、外国よ、オーチンハラショーの国よ。夢みたい!

旅は夢、夢は旅。夢の旅を叶えるのが僕の使命さ!

菜々 : 大ちゃん、いつになくカッコイイ! ところで、サハリンに駅弁あるわけ?
大介 : うーん、サハリンに駅弁か。そればっかりは行ってみないと、わからんなあ。
でもね、昭和20年、つまり終戦まで、サハリンの南半分は樺太といって日本だったんだ。
鉄道も日本人が建設し、9600形やC58形など、日本の蒸気機関車が活躍していた。
そんなわけだから、もしかして、残ってるかもよ?
菜々 : うん。あるかも。私、去年の春、「冬ソナ」ツアーで韓国行ったんだけど、
オバさんグループが猛烈にうるさかったなぁ……じゃなくて、
ソウルの駅で駅弁売ってて、感動しちゃった。幕の内風のお弁当と、
のり巻きのお弁当があったわよ。
大介 : 駅のプラットホームに「立ち食いうどん」なかった?
菜々 : あった、あった。さすがに私、女の子だっからぁ「立ち食い」はNGだったけど、
ツアーのオバさんたち食べてた、旨そうに。「うどん」で通じたって言ってたっけ。
大介 : うん。韓国でも「うどん」は「うどん」。
駅弁文化と同様に日本語も一部が残ったってわけさ。
菜々 : ということは、サハリンの駅弁、大いに期待しちゃう!
大介 : そうだね。僕としても、サハリンに駅弁があるかないか、
日本の戦前戦中の鉄道車両が残っているか、興味津々。
その答えは次号のお楽しみだよ!
菜々 : ところで、大ちゃん。私たちが稚内港から乗ったサハリン航路の「アインス宗谷」の
「アインス」って、「アイス(氷)」のこと? それともロシア語?
大介 : ブッブー! どっちも間違い。アインスはね、ドイツ語で1、ナンバー1のこと。
菜々 : へえ、ドイツ語だったんだ。このハートランドフェリー社には、
ほかにどんな名前のフェリーがあるの?
大介 : プリンス宗谷、フィルイーズ宗谷、ボレアース宗谷、
そして今年5月1日に就航した最新鋭が、サイプリア宗谷さ。
菜々 : へえ、みんなカッコイイ名前ね。
大介 : でもね、国際航路の資格があるのは「アインス宗谷」だけ。他の船は稚内から利尻、
礼文島行き国内航路のみ。ほら、この駅弁じゃなかった船弁「ランチ弁当」が
乗船客全員にサービスされるのも「アインス宗谷」だけ。では、いただきまっす。