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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第66話

音威子府そば&ニシン・カズノコ弁当

ねえ、大ちゃん。今回は、駅蕎麦と駅弁の2本立てだね。うれしいな! 
実は私、今までも、駅弁もいいけど、駅蕎麦も食べたいなって、
ずーっと思ってたんだ。

それはよかった。蕎麦は健康食、
消化がいいからメタボにはならないよ?

菜々 : え? 大ちゃんのお腹、それって、メタボじゃないの?
大介 : ブッ、ブッー! これは駅弁太り!
菜々 : 「駅弁ふとり旅」?
大介 : 単行本「駅弁ふとり旅」じゃなかった、単行本「駅弁ひとり旅」第5巻
北海道冬の極上駅弁編、双葉社より新発売!
菜々 : よろしくお願いいたします! ところで大ちゃん、
今回の音威子府駅の「音威子府そば」って、すごいね!
私、びっくりしちゃった。もう、感激よ!
大介 : うん、2人前食べてたもんね。「音威子府そば」のどこが一番感激したの?
菜々 : まず、お蕎麦の色が黒いところ。私の家の近くのお蕎麦屋さんは、
色白蕎麦で有名なの。だから、もう色だけでも、びっくり!
それから舌触りがザラっとしてて、うーん、お蕎麦の風味がとっても濃かったわ。
大介 : 色が黒いのも、舌触りがザラっとしてるのも、製粉の際に甘皮も一緒に挽くからだよ。
お米に例えたら、玄米に近い感じ。だから、野趣あふれるお蕎麦なのさ。
菜々 : 日本最北のお蕎麦なんですって?
大介 : うん。ここ音威子府村の南に咲来(さっくる)駅ってあるんだけど、
そこが蕎麦の北限て言われるんだ。
菜々 : ふーん、寒いからかしら。
大介 : それは、どうかな? というのは、名寄の西に幌加内町があるんだけど、
昔は深名線が走ってて、赤字ローカル線だから廃止されちゃったけど、
豪雪地帯で北海道でももっとも寒い場所の一つなんだ。
実はその幌加内町が蕎麦の生産日本一なんだよ。
なんでも、日本中の蕎麦の10%を幌加内町だけで生産するんだって。
菜々 : へー、びっくり! あー、名寄駅って、駅弁駅だよね、駅弁も食べたーい!
大介 : よっしゃ! 名寄の駅弁といえば、「ニシン・カズノコ弁当」!
菜々 : ふーん、鰊と数の子か。あれれ、もしかして鰊の卵が数の子?
大介 : ピンポーン!
菜々 : 鰊の親子丼ってわけね。お蕎麦もいいし、駅弁も最高! シアワセ!