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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第64話

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今回は、根室本線と富良野線の分岐点、フラノが舞台ね。
フフフ……懐かしい。

おや? 菜々ちゃん、フフフ……って、
思い出し笑いなんかしちゃって、変だぞ!
富良野の駅弁「とんとろ丼」に何か関係あるのかな?

菜々 : あるといえばあるし、ないといえばないし……。フフフ……。
大介 : ますます怪しい。富良野の何が可笑しいんだい?
菜々 :実は私ね、子供のころ、富良野って外国にあるとずーっと思ってたの。
小学校の同級生がお父さんの仕事の都合で転校することになったの。
それも大きな牧場で暮らすって言うし、「フラーノ」なんて妙な発音するから
てっきり外国に引っ越すんだって思い込んでいたのよ。
大介 : 確かに、「フラーノ」って言われたら、イタリア語とかスペイン語ぽいよね。
菜々 : その転校した男の子、健ちゃんて名前だけど、1年後に東京駅でバッタリあったの。
「あ、健ちゃん?」「OH、菜々ちゃん!」ってね。それで、いつ日本に帰ったの?
って聞いたら、キョトンとしてね。「オイラ、外国なんか行ったことないよ。
北海道の富良野には引っ越したけどさ」ってね。
大介 : なーるほど、フラーノじゃなくて、富良野だったんだ。で、健ちゃんは今も富良野?
菜々 : ううん。東京よ。それがね、錦糸町で「豚丼健ちゃん」ってお店やってるのよ。
大介 : ハッハッハ、今度、健ちゃんの豚丼食べに行かなきゃ。
ところで、フラーノじゃなくて、富良野だけど、菜々ちゃんはどんなイメージ?
「北の国から」「北海へそ踊り」「十勝岳」「富良野プリンス」とかいろいろあるけど、
何かな?
菜々 : うん。ドラマ「北の国から」も大好きだけど、私は女の子だから、ラベンダーかな?
大介 : おお、ラベンダーと来たか。
菜々 : 原産は地中海沿岸地方でフランスのプロバンス地方が有名よ。日本ではね中富良野の
「ファーム富田」の富田忠雄さんが先駆者で、何度も何度も失敗を繰り返しながら、
ついに北海道の土壌と気候にあったラベンダーを育てあげたのよ。
大介 : ラベンダーの見頃は?
菜々 : ずばり、6月から7月にかけて。ファーム富田の最寄り駅は、富良野線のその名も
「ラベンダー畑駅」、例年6月上旬から開設される臨時駅よ。
大介 : よーし、JR北海道のトロッコ列車「富良野・美瑛ノロッコ号」に乗って
ラベンダー畑へ行こう!
駅弁はもちろん富良野駅「とんとろ丼」で決まり!

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