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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第49話

極上三色ちらし

夕月 : 大介さ~ん! 新入社員の夕月で~す。今回の「駅弁」は「空弁」ですって?

お、夕月麗華ちゃん。入社して3ヵ月、漫画アクション編集部には慣れた? 先輩の仔ブタじゃなかった、仔阪君にはいじめられなかったかな?

夕月 : いいえ、仔阪先輩って、結構、優しいんです。こないだなんか、わからないことがあって質問したら「ブヒブヒ」だって。仔ブタ語も話せるなんて、すご~い!ところで大介さん、今回の「駅弁」は「空弁」ですって?
大介 : 今回の「駅弁」は「空弁」ってのも可笑しな話だけど。そうだよ! なんたって、新千歳空港駅だからね! 駅と空港とが共存共栄だから。
夕月 : え? 駅と空港が共存共栄ですって?
大介 : そうだよ。空港は全国にたくさんあるけど、空港駅って少ないんだよ。
夕月 : あ、そういえば、こないだ函館空港行ったけど、バスだったっけ。
大介 : うん。そうだね。北海道には空港が10あるけど、鉄道が乗り入れているのは新千歳空港だけだよ。だから新千歳空港駅の場合は「駅弁」イコール「空弁」なのさ。
夕月 : なーるほど。ほとんどの空港の「空弁」は、「駅弁」ではないということね!
大介 : お! 冴えてるね、夕月ちゃん。やっぱ、仔阪とは出来が違うわ。
仔阪 : ブヒブヒ、ブーヒブヒ、ブブ、ヒ!(“違う”と言っているらしい)
大介 : ま、仔ブタ語しか話せなくなった仔阪はほっといて、新千歳空港駅の駅弁ナンバーワンは、なんたって佐藤水産の石狩鮨の最高峰「極上三色ちらし」だ。
夕月 : 名前からしてすごいですね。お値段は?
大介 : 2070円! もちろん、新千歳空港駅の駅弁、空弁の最高額。
夕月 : まあ、すてき! 本当に極上なのね。
大介 : そうだよ。札幌の老舗、佐藤水産が厳選に厳選を重ねて仕入れた、ウニ、イクラ、たらば蟹の三色寿司さ。だから極上なんだよ。
夕月 : わーん、いいな。チョー食べたい。大介さーん、私も菜々ちゃんのように連れてって!
仔阪 : ブヒ、ブヒー、ブッヒ、ブッヒ!(夕月は会社の仕事がよーさんあるやろが)
夕月 : ブヒ、ブヒーーーーー。