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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第43話

駅弁ひとり旅

列車の旅の醍醐味といえばやっぱり駅弁!当ブログでも全国の駅弁をレポートしていますが、さらにもうひとつ画期的な駅弁コーナーが始まります。その名も『駅弁ひとり旅・こぼれ話』。漫画とブログのコラボレーション企画です!

「漫画アクション」で好評連載中の漫画「駅弁ひとり旅」。主人公・中原大介が結婚10周年のプレゼントに妻から貰ったのは「日本一周鉄道の旅」。鉄道好き&駅弁好きの大介とともに、旅情あふれる「美味しい旅」を実感できる漫画です。その大介が、作品の中で辿った路線や駅、そして魅惑の駅弁に関する「こぼれ話」を、駅すぱあとブログで披露します!

先に漫画を読んでから、当ブログで「こぼれ話」を味わうもよし。「こぼれ話」を読んで旅情が沸いたら漫画を読んでみるもよし。漫画とブログでいっそう味わい深くなる「駅弁ひとり旅」をぜひ堪能してください。

さらにさらに、詳しい内容はまだナイショですが、このコラボレーションを皮切りに、駅弁と旅にまつわるいろいろな新しい取り組みを展開していく予定です!ご期待ください!

さて、記念すべき第一回目は「駅弁ひとり旅」の第43話、小樽駅「おたる海の輝き」「北海手綱」に関するこぼれ話です。

おたる海の輝き

Q:『駅弁ひとり旅』第43話の今回は、札幌駅から函館本線に乗って小樽駅までのストーリーですが、途中、どのような車窓風景が展開するの?

札幌~小樽間は、距離的には33.8kmと短いし、札幌も小樽も大都市なので、あまり期待できないと思うでしょう? それが車窓風景が抜群なんだよ。

Q:本当に? 沿線はずっとベッドタウンかと思ってましたよ。
大介:それが違うんだな。もちろん、札幌を発車してからしばらくは住宅地だけど、そう! 特に銭函を過ぎてから進行方向右側の車窓にご注目。石狩湾が広が るんだ。天気が快晴の青い海もいいし、吹雪とか大荒れの天候で鉛色のたけり狂う海も風情があるね。そうそう、銭函駅は高倉健さん主演の映画「駅ステーショ ン」の舞台にもなった。あの日の銭函駅がまたよかった。吹雪でね。思い出すなあ。
Q:そして小樽では、どんな駅弁がお奨めですか?
大介:ちょっと待ってね。小樽駅の駅弁売場は改札口を出て右側のキオスクで売っているんだけど、その前に必見のプラットホームがあるんだ。改札出ちゃうと見られないから、慌てちゃだめだよ。

Q:何があるんですか? プラットホームに。
大介:それはね、裕ちゃんだよ! 石原裕次郎! 1978年5月15日、44歳のときの石原裕次郎が立っていた、その場所に、等身大の写真パネルがあるんだ。格好いいよ。親父さんが船会社の小樽支店勤務で、慎太郎、裕次郎兄弟は、幼稚園から小学生時代、小樽で暮らしたんだよね。港町が似合う男だよね。 さあ、お待たせ。小樽の名物駅弁といえば、酢飯の上にウニやイクラなどの海の幸を贅沢にちりばめられた「おたる海の輝き」1260円、と酢飯の上に毛ガニや鮭をふんだんに使った「北海手綱」1050円。京王駅弁大会などでも絶大な人気を誇る海鮮駅弁だよ。どちらも北海道の新鮮な海産物をふんだんに使ったメチャウマ駅弁だ。
Q:どこで食べるといいですか? 裕ちゃんのプラットホーム? 小樽港?
大介:それもいいけど、小樽といえば、北海道鉄道発祥の地。昔の手宮機関区、小樽鉄道記念館で蒸気機関車アイアンホースを眺めながら食べるのもいいねえ。
早く食べてみたいという人は現在発売中の「漫画アクション」に掲載の『駅弁ひとり旅』を読んで味わってくださいね。