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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第148話

国吉駅「里山弁当」1000円

大ちゃん、大ちゃん、驚いたわ! いすみ鉄道の社長さん!

鳥塚亮さんのことだね。

菜々 : そうそう、鳥塚新社長! 外資系航空会社のエリート部長職を投げ打って、
大赤字のいすみ鉄道再建のためにトラバーユですって?
大介 : うむ、簡単にできることじゃないよね。
菜々 : 男の中の男って感じでステキ!
大介 : 僕も好きだなぁ!憧れちゃう!
菜々 : そういえば、社長さんと大ちゃん、似てるわ!
大介 : そ、そ、そんなことないよ。僕はただの鉄道好き、駅弁好き親爺!
一方、鳥塚さんは、鉄道会社の経営者だよ。似てるわけないじゃん。
菜々 : ううん。似てるわ!
大介 :ほ、本当に?
菜々 : うん。お腹の出具合がそっくりよ!
大介 :ドテ!
菜々 : ねえねえ、いすみ鉄道といえば、大ちゃんは、キハ52のリバイバル急行「そと房」号に
夢中だけど、私はムーミン列車がいいな。
大介 : うん。ムーミン列車も鳥塚社長のアイディアだそうだよ。
菜々 : うーむ、なるほど。普通の女の子(私のこと)にとって、キハ52って言われても、
あまりピンと来ないけど、ムーミンは誰でも知ってるし、ムーミンが嫌いな子は
まずいないでしょう?
大介 : そうか! 男鉄(おとこてつ)はキハ52で、女子鉄はムーミン列車か。
鳥塚社長、そこまで考えて導入したというわけだね。拍手!
菜々 : ヘッヘッヘ。それに、似てるよね、ムーミンにも。
大介 : ムーミンにもって?
菜々 : 社長さんと、大ちゃんと、ムーミン、3人ともそっくりよ!
大介 : え? だって、ムーミンはカバじゃないの?
菜々 : ブッブー! ムーミンは妖精なのよ。キラキラ!
大介 : え? ということは、僕が妖精に似てるってこと?
菜々 : ブッブブー! 似てるのは、お・な・か! 出っ腹よ!
大介 : ドテドテ!
いや、もう参ったなぁ! 鳥塚社長と僕とムーミンの共通点がメタボなお腹とは!
菜々 : まあ、いいんじゃない? 3人とも思わず笑顔がこぼれるお腹だもん。
そうだ!「メタボ・トリオ」でデビューしたら?
鳥塚社長:へ、へ、へっくしょい!(秋になって寒くなったねぇ)
菜々 : 風そよぐ谷、国吉駅の駅弁「里山弁当」がまた可愛いね。
大介 :ムーミン顔の太巻き寿司だね。
菜々 : うん。金太郎飴みたいで、可愛すぎて食べられないわ!
大介 : ハッハッハ! 食べちゃうぞ! ガブ!
菜々 : 共食いみたい!