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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第133話

富士宮駅「極 富士宮やきそば弁当」

ねえ、大ちゃん! 岳南鉄道の7000系と8000系だっけ?どっちも可愛いね。私、超気に入っちゃったわ。なんか、懐かしいって感じがするの。

ハッハッハ! 懐かしいのはもちろんだろうね!

菜々 : え! どうして? 私はまだ岳南鉄道に乗ったことなかったのよ。それなのに、
強烈なデジャブー(既視感)を覚えたのよ。
大介 : そりゃ、そうでしょ。
改造されてるけど、菜々ちゃんが学生時代に毎日乗った電車なんだから。
菜々 : も、も、もしかして、井の頭線?
大介 : ピンポーン!
菜々 : その割には、ちょっと小さくない?
大介 : うん。今の井の頭線の主力1000系じゃなくて、一世代前の3000系からの改造車だから
小柄ってわけさ。
菜々 : なーるほど。それじゃ、岳南鉄道の7000系と8000系はどう違うの?
大介 : 7000系がグリーン色の「かぐや富士」で2両固定編成。
8000系は朱赤色の「新赤ガエル」1両編成だよ。
菜々 : 「新赤ガエル」ってことは、「赤ガエル」もいたわけ?
大介 : ピンポン、ピンポーン!うん。東急の5000系「青ガエル」のことは覚えてるかい? 
ほら、渋谷駅のハチ公の前!
菜々 : うん! もち! 大ちゃん似の真ん丸い顔したオデブ電車でしょ?
大介 : オデブは余計だよ!
菜々 : ごめん、訂正します! メタボ電車!
大介 : うーん、ますます怒ったぞ!
菜々 : あ、大ちゃんが怒って赤くなった! 
つまり、東急の5000系「青ガエル」が、岳南鉄道に来て赤く塗られて「赤ガエル」ね!
大介 : くー、悔しいけど、ピンポーンだい!
菜々 : やったー! ところで、話は変わって、駅弁のことだけど。ほら、富士宮駅の
「富士宮やきそば弁当」のこと。
大介 : もち。B級グルメで有名な「富士宮やきそば学会」。う宮(みゃー)!
菜々 : うん、それそれ。
大介 : う宮(みゃー)!
菜々 : もう、ふざけないで! まじめな質問なんだから。
大介 : どうしたの?
菜々 : あのね、掛け紙の「富士宮やきそば弁当」の前に「極」ってあるんだけど、
なんて読むの?
大介 :そりゃ、う宮(みゃー)だよ!
菜々 : もう! それじゃ、中原大介がそう言ったって、ルビふっとくからね。「週刊アクション」に。
大介 : ああ、ごめん、ごめん。間違ったルビふると、中阪(セクハラ)デスクにセクハラされ
ちゃうよね。それでは、正解は「極(きわめつけ)」。
菜々 : おお! きわめつけか! すごい! すぐに中阪(セクハラ)デスクに報告だ!