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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第123話

焼かにめし・越前かにめし・福井が一番ソースカツ丼

ねえ、大ちゃん。『漫画アクション』の『駅弁ひとり旅』第123話
では、瑤々&妹々のリクエストでJRの越美北線に乗って、越前大
野城と九頭竜川を見に行ったけど、もし、越前鉄道だったら、どん
な展開になったのかしら?

おお、菜々ちゃん、よくぞ聞いてくれました。もしボク一人だった
らね、迷うことなく越前鉄道にも乗ってたと思うよ。

菜々 : きっと、そうだろうと思ったわ。だって、大ちゃん、欲張りだもん。
大介 : ドテ!
菜々 : 冗談よ。ねえ、大ちゃん、越前鉄道ってどんな鉄道? 私、前から乗ってみたかった
んだ。越前鉄道に乗って永平寺に行くのが夢だったの。だって曹洞宗の大本山でしょ。
大介 : お、曹洞宗ときたか。菜々ちゃん博識だねえ。
菜々 : だって、私の実家、鶴見よ。鶴見といえば総持寺。
大介 : 総持寺といえば、石原裕ちゃんの13回忌!石原裕ちゃんといえば、太陽にほえろ!
格好良かったなあ。
菜々 : んもう、大ちゃん脱線しすぎよ。話を元に戻して、曹洞宗の東の大本山が鶴見の
総持寺、そして西の大本山が福井の永平寺、でしょ。
大介 : うん。永平寺は越前(今の福井県)だけど、総持寺は能登(石川県)に開祖。つまり、
北陸が起源のようだね。
菜々 : え、北陸ですって? だ、だ、大ちゃん。それ、本当?
大介 : も、もちろん。思いつきで言えることじゃないっしょ。
菜々 : それもそうね。でも大ちゃん、ちょっと怪しい。汗かいてるよ。
大介 : ズル。菜々ちゃんするどいね。実はね、金沢の武おじさんに教わったのさ。
武おじさんは、歴史の先生だからね。そうそう、歴史といえば、越前鉄道は以前、
京福電鉄って言ってたんだよ。
菜々 : 京福の京は京都のことで、福は福井?
大介 : ピンポーン!
菜々 : じゃあ、将来は京都と福井を結ぶのが目標ね。
大介 : ブッブー! そうじゃなくて、京都本社と福井支社さ。だからどちらも、京福電車だよ。
今でも、京都の嵐電は京福電鉄嵐山線が正式名さ。
菜々 : なーるほど。奥が深いね、さすが大ちゃん!
大介 : ま、それほどでも。
菜々 : 冗談よ。ところで福井の駅弁は?
大介 : うーん。いろいろあって迷っちゃうけど。迷ったら「越前かにめし」だね。
福井の老舗駅弁店「番匠本店」の一番人気だよ。
菜々 : 越前かにってどんなカニなの?
大介 : 一般的には、紅ずわいがにのこと。日本海に広く生息しているけれど、福井県では
越前がに、鳥取県では松葉がになど、呼び方が違うのさ。それを焼いたのが、
「焼かにめし」。こちらは香ばしいねえ。
菜々 : 「焼かにめし」も美味しそう! 菜々、迷っちゃう!
大介 : 迷ったら、まずは昔からある定番「越前かにめし」。続いて「焼かにめし」。
ボクの場合、いつも両方とも!
菜々 : ハイハイ、駅弁ふとり旅!

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