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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第114話

御柱祭弁当

大ちゃん! 諏訪の御柱祭、テレビのニュースで見たけど、
すごい迫力だね! 男の世界だね! 命がけだね。
驚いちゃったわ!

うん。男女同権っていうけれど、
女性にできることじゃないよね。

菜々 : あら、ずいぶん偉そうに言うけど、それなら大ちゃん、できるわけ?
大介 : ギク!
菜々 : ほーら、できないでしょ! 御柱の男はスリムでタフじゃないとね、大ちゃん!
大介 : ハイ、ハイ! どうせ私は駅弁「御柱祭弁当」の食べすぎで、メタボですよ~だ!
菜々 : そうそう思い出した。茅野駅の駅弁「御柱祭弁当」、味もさることながら、
「おんべ(御幣)」のオマケ付きですって?
大介 : そうなんだよ。長さ17cmと小さいけれど、なんたって、御柱祭の時、木遣衆や
曳子達が振りかざす「おんべ」のミニチュアだから、最高の御柱祭グッズだね。
菜々 : あー、菜々も「おんべ」欲しい!
大介 : それなら、茅野駅の駅弁「御柱祭弁当」を召し上がれ!
菜々 : よっしゃ、特急「スーパーあずさ」に乗って買いに行くぞ。
大介 : 7年に一度の御柱祭を記念した限定駅弁だから、お早めに!
菜々 : OK! ところで、岡谷始発の各駅停車豊橋行きの車内で一緒になった鉄道ファン
の彼。あれから、どうしたかな?
大介 : ああ、飯田線各駅停車完乗の鉄男くんのことね。
菜々 : そう、飯田線。全長195.7km、全94駅、各駅停車の旅。別名
「鉄道我慢くらべ大会」
だけど、大ちゃんたちは、駒ヶ根駅でさっさと降りちゃったんでしょう?
大介 : うん。もちろん、「旅は道連れ」って昔から言われてるように、付き合ってあげたかった
けど、僕の旅は「駅弁ひとり旅」。飯田線は風光明媚な素晴らしいローカル線だけど、
すこぶる残念なことに終点の豊橋駅まで、駅弁駅はゼロなのさ。
菜々 : まあ、飯田線で駅弁を販売してる駅はないってこと?
大介 : 数年前まで飯田駅や天竜峡駅などで「伊那路弁当」や「山菜釜めし」を販売してたけど
今は廃業しちゃったんだよ。
菜々 : んまー残念だわ。
大介 : 飯田線は全国でも屈指の景勝路線なんだよ。まず、南アルプスと中央アルプスの
二大アルプスが堪能できる。天竜川や宇連川の渓谷美も素晴らしい。その上、
長篠や設楽原の古戦場など歴史の舞台も多い。観光的な魅力に満ちた路線だけに、
観光に適したもっといい車両と、駅弁がほしいところだね。
菜々 : 駅弁の復活と新型車両ね! よっしゃ、私に任せとき!
大介 : 頼もしいね!
菜々 : おんべ振って、応援するぞ!

御柱祭