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駅弁ひとり旅・こぼれ話

第113話

高原野菜とカツの弁当

ねえ、大ちゃん。小海線のハイブリッド「こうみ」号って、
すごいねえ。世界初ですって?

うん。自動車ではトヨタのプリウスが世界初だったけど、
鉄道では、JR東日本のキハE200系。つまりハイブリッド
「こうみ」号が世界初だよ。

菜々 : すごいよね。日本のハイテク技術って。
大介 : うん。そうだよね。今の日本は経済的には低成長っていわれるけど、元々すごい
技術力があるんだから、自信をもって頑張ってほしいな。
菜々 : そうだよね。頑張れニッポン! ニッポン、チャチャチャ!
大介 : ところで菜々ちゃん、ハイブリッド「こうみ」号が走っている小海線のことは、知ってるかな?
菜々 : もちろんよ!小海線は昔から高原列車で有名よ。野辺山駅が日本一。いや、JRで
一番標高が高い駅よ。標高は1345.67m。
大介 : うん。模範回答だね。それじゃ、JRで二番目に高い駅はどこかな?
菜々 : おっと。二番目と来たか。ちょっと、困ったな。そこまでは予習してなかったよ。
二番目は中央本線かな? でも、当然、長野県よね。ということは、茅野駅かな?
大介 : ブッブッブー! 今の答えで当たってたのは、一つもないよ。
菜々 : え!本当? 中央本線でも、長野県でも、茅野駅でもないってこと? どこだろう?
中央本線でないなら、やっぱ小海線かな。
大介 : うん。小海線だよ。二番目は清里駅さ。標高は1275m、ただし、長野県じゃなくて
山梨県。以下、第3位甲斐大泉駅(1158m)、第4位信濃川上駅(1135m)、
5位佐久広瀬駅(1074m)、6位甲斐小泉駅(1044m)、7位佐久海ノ口駅(1039m)、
8位海尻駅(1035m)、9位松原湖駅(966m)と、ベスト9まで小海線が独占している。
そして第10位が中央本線の富士見駅(956m)。
菜々 : 小海線って、すごーい。さすが、日本一の高原列車ね。
大介 : うん。高原列車といえば、高原野菜だけど、小淵沢駅の人気駅弁に、「高原野菜とカツ
の弁当」850円があるんだよ。
菜々 : まあ、小海線にぴったりのネーミングね。
大介 : うん。昔から、八ヶ岳など登山客にも人気だったのさ。高原野菜はもちろんのこと、
カツは馬力が出るからね。小淵沢駅といえば、今では元祖グルメ駅弁の「元気甲斐」
や、「風林火山」が有名だけど、僕は「高原野菜とカツの弁当」が大好物なのさ!
菜々 : 確かに、東京と京都の老舗料亭の競作「元気甲斐」より、大ちゃんはカツ弁当の
ほうが、似合ってるよね。
大介 : ハイ、ハイ! それから、駅弁ファンに耳寄りな情報なんだけど、
小淵沢駅の丸政さんでは、駅弁のほかにも「お茶土瓶」を販売してるよ。
菜々 : お茶土瓶って?
大介 : 今や、お茶はペットボトルの時代だけど、以前はポリ容器のお茶、その前は、
瀬戸物の土瓶だったのさ。当時の土瓶を忠実に再現してるから、年配の旅行者には
懐かしいよ。お茶付きで320円!

キハE200か!?